ゆるやかに生贄は
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青年医師がヒッチハイクの女の子を乗せるが・・・というお話。 この作品は、長らく翻訳されておりませんでしたが、H・R・F・キーティング氏の「海外ミステリ名作100選」に選ばていて、名前は割と知られていたと思います(私も知っておりました)。キーティング氏の紹介でネタを全部バラすという事で、その解説は読まないでいたので、今回翻訳されて、どうゆうネタが使われていたのかを、興味深く読ませていただきました。 結果としては、先に翻訳されている作品で、書かれた時期はこの作品と前後しますが、似た様な、読者の先入観を利用したネタのものを読んでいたので、それに関する衝撃はあまりありませんでした。それら二作(名前は興を削ぐので書けませんが)よりも前に翻訳されて、読んでいたら、結構驚いた物と思います。 ただ、上記の先入観が無意識な差別意識に根差した物であることを告発したかもしれないし、現在のアメリカでも大統領選挙や社会問題で物議を醸すテーマを内包した作品になっているので、社会派のサスペンスとして、今読んでも評価していいと思いました。あるいは、その様な問題をネタにした先駆的作品として、他の作家(帯の賛辞に引用されている方々)からも今も支持されている物と思われます(人によっては肩透かし、期待しすぎたという感想の方もいらっしゃるかもしれませんが)。 なので、若い方で、先行作を読んでいない方の方が驚いたり、衝撃を受けるかもしれないので、推奨には値すると思います。ネタの使い方は先行作の方がうまいと思いますが。 今の社会問題を内包し、推理小説としても評価できる先駆的な作品。機会があったら是非。 | ||||
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新潮文庫の「海外名作発掘」シリーズの6月刊。本邦初訳。 今月もまた金鉱発掘と思う。 以下のレビューにはネタばれありません。 原題は「The Expendable Man」。ドロシィ・B・ヒューズの最終長編で、1963年に刊行され、1964年のエドガー賞最優秀長編賞の候補となってる。 この年の候補は、本作品、クィーン『盤面の敵』、アンブラー『真昼の翳』などの5長編で、最優秀には『真昼の翳』が選ばれている。 また、本作品はキーティングが1987年に刊行した『海外ミステリ100選』で、59番目(年代順)の作品に選ばれている。 それで、本書は、それまで伏せられていた(明記されていなかった)重大な事実が前半5分の1を過ぎたあたりで、読者に明かされるという形式を取っているため、うっかりしたことを書くと、ネタばれレビューになってしまう。 それで、本書については、たいへん面白かった、傑作と思う、「海外名作発掘」素晴らしい、で終わりたい。 でも、ちょっとだけ・・ カバーあらすじも、帯の三人のレビュー引用もネタばれないように頑張っておられると思う。 しかし、個人的には、5分の1以後の展開が面白いので、読む前に重大な事実を知ってしまった方でも、この本は充分面白く読めると思います。 蛇足 キーティングの本では、ネタは完全にばらされている。 | ||||
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