56日間



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56日間 (新潮文庫)
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初公開日(参考)2022年09月
分類

長編小説

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56日間 (新潮文庫)

2022年09月28日 56日間 (新潮文庫)

〝新型コロナの時代の愛〟が育んだのは――。 騙りに満ちた語りの妙薬を、あなたは嗅ぎつけられるだろうか? 新型コロナウイルスが猛威をふるい住民に外出規制が強いられているなか、ダブリン市内の集合住宅で30歳前後の男性の腐乱遺体が発見される。遡ること56日、独身女性のキアラは、謎めいた魅力をもつ男性オリヴァーと出会った。パンデミックのなか、いっそ一緒に暮らすことにしようと二人はオリヴァー宅に住み込むことになる。だが、関係が深まるにつれ、彼にはひた隠しにしている過去があることがわかってくる――。身元不明の死体が発見された今日と、その56日前からの日々とが交互に綴られ、悲劇の真相が徐々に明かされていく。モザイクのようにちりばめられる語りと騙りの妙。コロナ禍のいまだからこそ読むべき奇跡のサスペンス小説が、ここに誕生した。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

56日間の総合評価:8.75/10点レビュー 8件。Bランク


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(8pt)

状況設定が上手い、展開が上手い

アイルランドの新進作家による長編第5作で、本国を始め英語圏では高く評価された2021年の作品。2020年、コロナのパンデミックに襲われたダブリンを舞台に、出会いと別れ、お互いの秘密と恋情、過去と現在が複雑に絡み合い、どうしようもなく悲劇の結末を迎えてしまった男女の恋愛サスペンス・ミステリーである。
コロナによるロックダウン中のダブリンの集合住宅で、死後2週間以上経ったと思われる男性の腐乱死体が発見された。住人であることは間違いないようだが、身元がはっきりしなかった。その56日前、スーパーのレジで出会ったオリヴァーとキアラはすぐに意気投合し、ぎこちないながらも付き合いをスタートさせた。お互いに恋愛下手を自認するふたりだったが、自由に出歩けないロックダウンという事態に急かされ、オリヴァーの家で同居することになる。だが、関係が深まるとともに、それぞれが抱えているらしい秘密が垣間見えてきて、もどかしい思いに苛まれるようになる。一方、警察が身元調査により特定した被害者は、かつて有名な少年事件の当事者だった。過去と現在が交錯しながら明らかにされた事件の真相は…。
男女の出会い、恋愛の深化、そして悲劇の死へ、というプロセスはありきたりの恋愛サスペンスだが、ロックダウンという異常な舞台、過去と現在を行き来しながら明かされるお互いの秘密というスピーディーなストーリー展開が見事で、緊迫感のあるタイムリミット・サスペンスに仕上がっている。オリヴァーとキアラ、どちらが真実を語り、どちらが作為で騙っているのか? 最後までハラハラさせて読者を引っ張っていくパワーがある。
イヤミスではない、恋愛サスペンスのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

ミステリー好きの方々に超お勧め!秀逸の超一級のミステリー!

新型コロナウイルス感染症のロックダウン下のアイルランドダブリンを舞台にした秀逸の超一級ミステリーである。
面白くてページをめくる手が止まらないとはこんな作品を言うのだろう。ふとした出会いがきっかけで
恋に落ちるオリヴァーとキアラ。オリヴァーは長身でハンサムな好青年。キアラは宇宙船をこよなく愛す可愛い
女性。彼らのちょっとぎこちない不器用な恋愛が描かれるが、どうもオリヴァーには人に言えない暗い
過去があることが示唆されていく。彼らがこのような出会いをしたのが、「今」から56日前。そして
時系列的に並行して「今」、一人の男性の腐乱死体が発見される場面が挿入される。この56日間の
展開が時系列を行ったり来たりしながら描かれる。作者が言うように、コロナ禍の舞台設定ではあるが、
コロナ自身がこの作品の主人公ではないし、本質的な役割を果たすこともない。だが、人類未曾有の
パンデミックにおける事件の展開が、いかにも不気味でいやあな感じを醸し出しているのは事実だ。
英米では非常に高い評価を受けているこのミステリー、残念ながら日本では殆ど注目されてこなかった
(私の知る限り)。ミステリー好きを自認される方々には是非読んで欲しい作品である。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.6:
(5pt)

大変よかった

時間や日時が順番通りに進行せず、様々な視点からストーリーが語られる手法がとても斬新だった。非常事態の中で登場人物は自分自身をさえ見うしかねない危険な環境で、恋人たちは相手に理解してもらいたいという気持ち、自分の事を分かっているのかという不安、お互い愛したくても相手の事がよく分からないという不信感から悲劇が起こるのだが、このことは非常事態でなく日常の中でも人間の意思疎通の難しさを物語っていると思う。最後の結末は「そんな…」と思いたくなるほどショッキングだった。作者はまだ若いので、これからも良い作品が出るだろうと期待したい。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.5:
(5pt)

映像化に期待

この小説をベースに映像化されると聞いて購入しました。身元不明の死体が発見されてからの56日間を彼女目線、彼目線で現在から過去に行き来しながら描かれており忙しいですが、途中からグイグイ引き込まれ一気に読み終えました。
アマプラシリーズのobsessionにキャスティングされたダヴ・キャメロンとアヴァン・ジョーギアを重ねて読んで、より面白かったです。映画も期待しています。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.4:
(4pt)

殺しをすることと殺人者は別物かもしれない

「偶然」を巧妙に装った男女の出会いのほんとうの目的は、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていくのですが、この小説の凄いところは政府公認の密封、密室がコロナ禍のロックダウンによって強制的に完成してしまったところです。移動の自由を禁止された社会において未婚の男女が交際することは「同棲」しか選択肢がありません。

その過程を追いながら倒置法的に男性がすでに亡くなっている、しかも腐乱死体となっているので完全に「53日」も日数を要しておらず、移動できなければ「流し」の犯行もあり得ず、いつ何が起こったのか?その動機は?ということが焦点になりました。

しかも途中でわざわざ後作の「ナッシング・マン」に触れたりするエンタメ小説魂全開の作品です。「ナッシング・マン」同様にかなり癖の強い小説ですがじゅうぶんに楽しめました。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.3:
(5pt)

パンデミックにおけるラブとサスペンスについて

出会って間もない男女がロックダウン下の極力閉ざされた世界で恋に落ちてゆく一方、身元不明の遺体の発見。彼はどんな重要な任務を負っているのか、彼女も何か秘密を抱えているのか、遺体は誰なのか? 作家によると「読者には私の本を夜更かしして読み通して疲れ果ててもらいたい。」とのこと。私は数日かけて読みましたが、時間が行きつ戻りつ、異臭は強くなっていくようで充分多重的に迷宮でした。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217



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