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あらすじ
〝新型コロナの時代の愛〟が育んだのは――。騙りに満ちた語りの妙薬を、あなたは嗅ぎつけられるだろうか?新型コロナウイルスが猛威をふるい住民に外出規制が強いられているなか、ダブリン市内の集合住宅で30歳前後の男性の腐乱遺体が発見される。遡ること56日、独身女性のキアラは、謎めいた魅力をもつ男性オリヴァーと出会った。パンデミックのなか、いっそ一緒に暮らすことにしようと二人はオリヴァー宅に住み込むことになる。だが、関係が深まるにつれ、彼にはひた隠しにしている過去があることがわかってくる――。身元不明の死体が発見された今日と、その56日前からの日々とが交互に綴られ、悲劇の真相が徐々に明かされていく。モザイクのようにちりばめられる語りと騙りの妙。コロナ禍のいまだからこそ読むべき奇跡のサスペンス小説が、ここに誕生した。(「BOOK」データベースより)
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評判
56日間の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
56日間の総合評価:
8.75/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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アイルランドの新進作家による長編第5作で、本国を始め英語圏では高く評価された2021年の作品。2020年、コロナのパンデミックに襲われたダブリンを舞台に、出会いと別れ、お互いの秘密と恋情、過去と現在が複雑に絡み合い、どうしようもなく悲劇の結末を迎えてしまった男女の恋愛サスペンス・ミステリーである。
コロナによるロックダウン中のダブリンの集合住宅で、死後2週間以上経ったと思われる男性の腐乱死体が発見された。住人であることは間違いないようだが、身元がはっきりしなかった。その56日前、スーパーのレジで出会ったオリヴァーとキアラはすぐに意気投合し、ぎこちないながらも付き合いをスタートさせた。お互いに恋愛下手を自認するふたりだったが、自由に出歩けないロックダウンという事態に急かされ、オリヴァーの家で同居することになる。だが、関係が深まるとともに、それぞれが抱えているらしい秘密が垣間見えてきて、もどかしい思いに苛まれるようになる。一方、警察が身元調査により特定した被害者は、かつて有名な少年事件の当事者だった。過去と現在が交錯しながら明らかにされた事件の真相は…。
男女の出会い、恋愛の深化、そして悲劇の死へ、というプロセスはありきたりの恋愛サスペンスだが、ロックダウンという異常な舞台、過去と現在を行き来しながら明かされるお互いの秘密というスピーディーなストーリー展開が見事で、緊迫感のあるタイムリミット・サスペンスに仕上がっている。オリヴァーとキアラ、どちらが真実を語り、どちらが作為で騙っているのか? 最後までハラハラさせて読者を引っ張っていくパワーがある。
イヤミスではない、恋愛サスペンスのファンにオススメする。