ホワイトハートの殺人
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt | ||||||||
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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イギリスの売れっ子脚本家の小説デビュー作。都会に疲れた女性刑事が自分を立て直すために田舎に帰り、地元警察の一員として事件捜査に活躍する警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 全体的にあっさりめのミステリー(コジーではない)ですが、アンソニー・ホロヴィッツ作品のようなテンポ良い展開とエンターテイメント性、アン・クリーヴス作品のような地域性や人間関係が楽しい一冊です。 著者が脚本家というのも納得!全体的な構成が上手く読みやすいです。映像化や次作にも期待したいです。 | ||||
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| 奇抜な雰囲気の犯行現場の警察小説。非現実的な話かと思いきや、現代社会が抱える様々な問題を描いている。結婚して家庭を持っている人も、独身を貫いている人もそれぞれ辛い日々を過ごしている。決して「イギリスに住む特別な人達」の話などではなく、日本に住む普通の人達も「自分に近い境遇の登場人物」に共感出来ると思う。 | ||||
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| 読書にスランプはあるのか?単に旅行が多く、集中力が散漫だっただけなのか?コンスタントに読むことができるよう整えねば。 舞台は、イングランド、ウェスト・ドーセット。田舎の美しい町。そのA35号線で変死体が発見されます。牡鹿の枝角を頭に装着されて発見された男性は、地元のパブ「ホワイトハート」の店主、ジム・ティエナン。主人公は、生まれ育った場所に舞い戻った女性刑事、ニコラ・ブリッジ。彼女は、成長した息子と消防士の夫・マイクと共に引っ越してきたばかりでした。 巻頭に地図が載っていて、風光明媚な土地がよく表されています。ニコラのバディは巡査のハリー。その二人の関係性が一つの読みどころでもあります。ジムの恋人、ウクライナからの難民、イリーナ。怪しい理容師。もっと怪しい宅配業者。奇妙な農場主。ライヴァル・パブ「フォックス」の店主。その婚約者。それなりのバックグラウンドを持つ登場人物たち誰もがジムを殺害したと言ってもいい状況が構築されています。謎解きもまた丁寧なロジックによって組み立てられていて、少しスケールは小ぶりですが、事件が百年前の類似した事件を浮上させるあたりからより複雑なストーリー・テリングを期待したりもしますが、しかしそうはなりません(笑)。スリラーとしては過不足ない印象でした。但し、舞台が田舎町であるにも関わらず(意外にも)その<殺人捜査>はモダンな捜査手法によって裏打ちされています。 実は、読みどころは別にあります。三人の家族が何故ドーセットへ引っ越すことになったのか?その理由と結末は? 美しい湾岸の遊歩道で夫のマイクと落ち合ったニコラがマイクにぶち上げる<本音>は? 「あなたはわたしに対して舐めたまねをした。わたしは舐められていい人間じゃない」(p.365) 本書は、警察捜査に必要な因果関係とは別に、この世知辛い世界を生き抜くためには、或る種の<スピリチュアリティ>が必要なことを再確認させてくれます。その点、女性刑事、ニコラは良きキャラクターでした。 次作はまだリリースされていないようですが、このシリーズ(to-be)は、買いだと思います。 ▫️「ホワイトハートの殺人 "Death at The White Hart"」(クリス・チブナル ハーパーコリンズ) 2025/8/30。 | ||||
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