ホワイトハートの殺人



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初公開日(参考)2025年08月
分類

長編小説

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ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)

2025年08月25日 ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)

藁葺きの家並みが美しい英国南西部の海辺の村で起きた殺人事件。 殺されたのは村の名物パブ〈ホワイトハート〉の店主で、裸で縛られ、 頭に王冠を戴くように牡鹿の枝角が括りつけられていた。 刑事ニコラは都会の組織犯罪部から転属早々、新米巡査と事件解明に奔走するはめになるが、被害者と村の住人の隠された“顔”が暴かれてゆくなか、百年前もこの地で鹿角を用いた連 続殺人があったことが判明し─―(「BOOK」データベースより)




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ホワイトハートの殺人の総合評価:8.50/10点レビュー 4件。Bランク


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(8pt)

おどろおどろしくない猟奇ミステリー。

イギリスの売れっ子脚本家の小説デビュー作。都会に疲れた女性刑事が自分を立て直すために田舎に帰り、地元警察の一員として事件捜査に活躍する警察ミステリーである。
英国南西部の牧歌的な村で、裸で椅子に縛り付けられ、頭に鹿の角を付けられた死体が発見された。被害者は愛想が良くて人気者のジムという村のパブの店主。被害者と死体の異様さに誰もが驚いたこの難事件を捜査するのはリバプールから家族ぐるみで戻ってきた女性刑事のニコラで、転職時に聞かされていたのとは大違いのオフィス、人員、予算不足に悩みながら我武者羅に真相究明に突き進んで行く。それを助けるのがあまり期待されてなかった部下と、思いがけない証言者という、いわばお約束の物語構成だが、話の展開が早く、人物のキャラが明確なので最後まで飽きることがない。死体の猟奇的な姿とは裏腹に物語全体が柔らかい雰囲気なのは、代々住み続ける村人の気質や風光明媚な村が舞台だからだろう。また、ニコラを中心とした家族の愛情と葛藤というヒューマン・ドラマの側面も面白い。殺人の動機や謎解きに多少甘さがあるが、欠点と呼ぶほどではない。
読みやすく楽しめる警察ミステリーとして、どなたにもオススメできる。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

全体バランスの取れた読みやすいミステリー

全体的にあっさりめのミステリー(コジーではない)ですが、アンソニー・ホロヴィッツ作品のようなテンポ良い展開とエンターテイメント性、アン・クリーヴス作品のような地域性や人間関係が楽しい一冊です。
著者が脚本家というのも納得!全体的な構成が上手く読みやすいです。映像化や次作にも期待したいです。
ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)より
4302101032
No.2:
(4pt)

イギリスの田舎が舞台ですが、日本人にも抵抗なく読めます

奇抜な雰囲気の犯行現場の警察小説。非現実的な話かと思いきや、現代社会が抱える様々な問題を描いている。結婚して家庭を持っている人も、独身を貫いている人もそれぞれ辛い日々を過ごしている。決して「イギリスに住む特別な人達」の話などではなく、日本に住む普通の人達も「自分に近い境遇の登場人物」に共感出来ると思う。
ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)より
4302101032
No.1:
(4pt)

次作はまだリリースされていないようですが、このシリーズ(to-be)は、買いだと思います

読書にスランプはあるのか?単に旅行が多く、集中力が散漫だっただけなのか?コンスタントに読むことができるよう整えねば。
 舞台は、イングランド、ウェスト・ドーセット。田舎の美しい町。そのA35号線で変死体が発見されます。牡鹿の枝角を頭に装着されて発見された男性は、地元のパブ「ホワイトハート」の店主、ジム・ティエナン。主人公は、生まれ育った場所に舞い戻った女性刑事、ニコラ・ブリッジ。彼女は、成長した息子と消防士の夫・マイクと共に引っ越してきたばかりでした。
 巻頭に地図が載っていて、風光明媚な土地がよく表されています。ニコラのバディは巡査のハリー。その二人の関係性が一つの読みどころでもあります。ジムの恋人、ウクライナからの難民、イリーナ。怪しい理容師。もっと怪しい宅配業者。奇妙な農場主。ライヴァル・パブ「フォックス」の店主。その婚約者。それなりのバックグラウンドを持つ登場人物たち誰もがジムを殺害したと言ってもいい状況が構築されています。謎解きもまた丁寧なロジックによって組み立てられていて、少しスケールは小ぶりですが、事件が百年前の類似した事件を浮上させるあたりからより複雑なストーリー・テリングを期待したりもしますが、しかしそうはなりません(笑)。スリラーとしては過不足ない印象でした。但し、舞台が田舎町であるにも関わらず(意外にも)その<殺人捜査>はモダンな捜査手法によって裏打ちされています。
 実は、読みどころは別にあります。三人の家族が何故ドーセットへ引っ越すことになったのか?その理由と結末は?
 美しい湾岸の遊歩道で夫のマイクと落ち合ったニコラがマイクにぶち上げる<本音>は?
 「あなたはわたしに対して舐めたまねをした。わたしは舐められていい人間じゃない」(p.365)
 本書は、警察捜査に必要な因果関係とは別に、この世知辛い世界を生き抜くためには、或る種の<スピリチュアリティ>が必要なことを再確認させてくれます。その点、女性刑事、ニコラは良きキャラクターでした。
 次作はまだリリースされていないようですが、このシリーズ(to-be)は、買いだと思います。
▫️「ホワイトハートの殺人 "Death at The White Hart"」(クリス・チブナル ハーパーコリンズ) 2025/8/30。
ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ホワイトハートの殺人 (ハーパーBOOKS)より
4302101032



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