運命の時計が回るとき: ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班



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初公開日(参考)2023年10月
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長編小説

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運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)

2023年10月18日 運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)

ロンドン警視庁のウィリアム・ウォーウィックは警部昇任後、豪華客船に乗り、束の間の休暇を妻と過ごしていた。だが一族を引き連れた老大富豪が後継者争いの最中に急死。ウィリアムは真相究明に乗り出す。一方、彼の留守を預かる同僚たちは5件の未解決殺人の再捜査を始動。まもなくウィリアムも合流し、敵対するギャング・グループの報復殺人事件を追うが――。至高の英国警察小説シリーズ!(「BOOK」データベースより)




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運命の時計が回るとき: ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班の総合評価:7.33/10点レビュー 3件。Bランク


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(8pt)

衰え知らずの巨匠に圧倒された

ロンドン警視庁警察官「ウィリアム・ウォーウィック」シリーズの第4作。警部に昇進し、新設の未解決事件特別捜査班の班長となったウォーウィックが宿敵・ワトソン弁護士と死んだはずの美術品詐欺師・フォークナーのコンビと対決する警察集団ミステリーである。
ウォーウィックの班が再捜査することになった5件の事件のうち4件は永遠の宿敵・ワトソンが弁護を担当し、無罪や微罪にしたケースだった。班のメンバーが再捜査を進めていると、かつてスイスで死亡し火葬されるのを確認したはずのフォークナーが実は名前も外見も変えて生きていて、再びワトソンと組んで悪事を企んでいることが判明する。永遠の仇敵・フォークナーの出現に闘志を燃やすウォーウィックはメンバーとなった元囮捜査官のホーガン警部補とともにフォークナーを追い詰めて行く…。
死んだはずの仇敵との知恵比べ、辣腕弁護士によって刑を免れたり、微罪で逃れたりした犯罪者へ正義の鉄槌を下すほとんどアウトローな作戦という二つの物語が同時進行するストーリーは波乱に富み、一瞬たりとも気を抜けない。こんなスピーディーで緊迫感のある物語を書く81歳の巨匠に、ただ圧倒されるばかりである。シリーズの第4作なので前3作を読んでいるに越したことはないが、著者が「一作一作を異なるテーマの独立した作品にする」と語っている通り、本作だけでも問題なく楽しめる。
警察ミステリー、中でも群像劇、人間ドラマに惹かれる方にオススメしたい。

iisan
927253Y1
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No.2:
(3pt)

全体的にどうしちゃったの?という感じ。

シリーズ4作目。前作までは緻密なプロットで、捜査現場と法廷との別次元の闘いが二重で繰り広げられ手に汗を握ったが、今回はロス・ホーガン一人が未解決事件をバッタバッタと力業で解決していき、なんだかなあという印象。最初の豪華客船での殺人事件も解決せず目をつぶって終わっているし、全体的にどうしちゃったの?という感じ。
運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)より
4596527202
No.1:
(4pt)

元囮捜査官、ロス・ホーガンの情念

「悪しき正義をつかまえろ」(2022/10月)に続くアーチャーの新しい翻訳。ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班シリーズの第四作目。
 スコットランド・ヤードのウィリアム・ウォーウィックは本作で捜査警部に昇進し、<未解決殺人事件特別捜査班>を任されます。つかみは洋上クルーズ。まるでアガサ・クリスティーへのパスティーシュのように始まります。その船の中で知り合うジェイムズは今後いかにウィリアムと関わっていくようになるのか?これもまたシリーズにとって大切な布石なのでしょう。
 五件の未解決事件があり、その四件についてブース・ワトソンが弁護を引き受けています。ウィリアムはそれらの捜査の進捗の中、死んだはずのマイルズ・フォークナー(悪の側を代表するもう一人の主人公)は実は生きていて姿を変えて何かを企んでいることを察知します。その詳細を明かすことはできませんが、テーマは、カラヴァッジョ(笑)。
 物語は或る出来事から転調しますが、その要因は元囮捜査官、ロス・ホーガンの存在にあります。彼がウィリアムの主役の座を或る意味手渡されることになります。そのことはこのスリラーを予定調和の世界から私怨を伴う執念の闘いへと膨らませてその部分がジェフリー・アーチャーが紡ぐ物語の真骨頂なのかもしれません。その点、邦題「運命の時計が回るとき」は説明的であり、原題の持つ象徴的な"Over My Dead Body"の哀しみを伝え忘れてしまっています。
 果たして五件の未解決事件は解決をみるのか?悪党、マイルズ・フォークナーの運命はいかに?
 巻末に「ロンドン警視庁個人情報ファイル」と「著者インタビュー」がアタッチされています。特に「著者インタビュー」は興味深かった。稀代のストーリー・テラーの創作の秘密が垣間見れて(絵画運搬専門家による名画の運搬方法を含め)とても楽しかった。
 最後まで"カラヴァッジョ"絵画の持つ光と陰が物語を照射しています。きっとその煌びやかなストーリーとロス・ホーガンの情念は次作へと受け継がれることでしょう。
 □「運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 "Over My Dead Body"」(ジェフリー・アーチャー ハーパーBOOKS) 2023/10/25。
運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:運命の時計が回るとき ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (ハーパーBOOKS)より
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