狙われた英国の薔薇: ロンドン警視庁王室警護本部
- ロンドン警視庁未解決殺人事件特別捜査班 (5)
- 警察小説 (523)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロンドン警視庁ウィリアム・ウォーウィック・シリーズの第5作。ウォーイック警部と部下たちが王室警護本部の腐敗を暴き、ダイアナ妃へのテロに対応する警察ミステリーに、宿敵・マイルズとの知恵比べが加えられた、盛り沢山なサスペンス作品である。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ウォーウィック・シリーズの第5作は、自分の中ではシリーズ最高の面白さ。 腐敗した王室警護官の捜査を中心に、ダイアナ皇太子妃の微行やサッチャー首相の活躍も絡めながら物語は大きく展開する。 本シリーズの敵役は皆、頭が切れて狡猾、強かで、その言動は現実の様々なビジネスシーンで参考になることばかり。巻末の著者インタビューで「主人公より敵役のほうがはるかに面白い」と本人が認めているのは我が意を得たりだった。 次作へのつなぎ方も絶妙。すでに刊行されている原書を買ってしまうかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半部では王室警護本部の姿を描き「堕落腐敗した警察官はほかの犯罪者に勝るとも劣らない悪だ」と言いきり徹底的に証拠を集めて悪徳警官たちを徹底的に追及します。さらに自らそこに乗り込んで要人警護の緊迫した場面を描写します。 さらにそこに迫りくるテロの危険を未然に防ぐために奮闘しますが、なんと王妃が人質としてとられた前代未聞の事件を軍隊とも協力してどう解決するのか? さらにシリーズを通して登場するいつもの天才型詐欺師は刑務所のなかからさまざまな指令を飛ばしますし、その妻そして悪徳弁護士は知恵比べを繰り返してなんとか金と豪華な美術品コレクションを独り占めしようとしますが!といういくつもの伏線がたいへん上手に練りこまれた作品です。 もちろんラストは「勧善懲悪」「ハッピーエンド」なのですがそこに至るまでの過程をゆっくり楽しむ小説です。 「われわれはゴールキーパーのような存在で、ナイスセーヴを百回続けたとしても人々の記憶に残るのは手をすり抜けたたった一回のシュートだ。」(p・373) 「1マイル走破するのに5分かからなかった。」(p・445)(えっ?時速およそ19Kmならフルマラソンでも2時間20分だ。ものすごく速い!) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎回、ジェフリー・アーチャーの新作は読んでいるが、今回は期待ハズレ!読まなくても良いかも… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
永年読み続けてきたが、相変わらず焦らしに焦らす展開でも、どこか安心してスイスイ読み進める。御大の健康は大丈夫かと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
言い訳になりますが、小旅行、"MLB"、国政選挙(笑)の順番で時間を取られ、読書が捗りませんでした。 前作「運命の時計が回るとき」を読んだのは、2023/10月。 今回、このシリーズの主人公、ウィリアム・ウォーウィックはスコットランドヤードに於ける未解決事件の捜査を経て、堕落していると噂される「王室警護本部」へと密かに配属され、仲間たち(ジャッキー、ポール・アダジャ、レベッカ)と共に潜入捜査を開始します。一方、もう一人の重要キャラクター、ロス・ホーガン警部は何と?ダイアナ皇太子妃の専属ボディガードを務めることになります。 「王室警護本部」の抱える大いなる悪業を暴き立てながら、前回獄中に戻った美術品の窃盗詐欺師、マイルズ・フォークナーとマイルズの弁護士、ブース・ワトソンのその後に纏わる或る企みが語られつつ、そしてロスはレディ・ダイアナの行動に翻弄されながら、英国を揺るがす世界的なテロ事件の渦中へ放り込まれていきます。そのスリリングな展開は? 大きく三つのストーリーが混在しながら、うねるように進行し、いつも思うことですが小刻みなカットバックが絶妙なサスペンスを醸し出しています。これは稀代のストーリー・テラー、ジェフリー・アーチャーの(数多くある中での)一つの<真骨頂>と言えるのではないでしょうか?悶え狂うストーリーが肝ですからこれ以上これについて語ることはできません(笑)。 マーガレット・サッチャーの時代の英国を背景に、麗しきダイアナを生き返らせ、そこにいつもの絵画組(ウィリアムの妻ベスとマイルズの元妻クリスティーナ)の活躍によってヨーロッパ美術の世界もまた堪能させてくれます。 P.372において「玉蜀黍畑に寝そべっている女性を描いたアンドリュー・ワイエスの作品」が登場しますが、競売場でクリスティーナがそれを一眼で気に入ります。その絵は「クリスティーナの世界」のことなのだろうか?それとも草原に横たわるポリオの女性の姿を描いたその絵画とは別に「玉蜀黍畑に寝そべっている女性」を描いた絵が存在するのだろうか?それともジェフリー・アーチャーがイメージしたものなのだろうか?きっとベス・ウォーウィックに尋ねたら教えてくれるでしょう(笑)。 絶望的な境遇にあっても力強く立ち上がろうとする「クリスティーナの世界」は、男たちよりも遥かに力強い女性たち、ウィリアムの妻ベスとマイルズの元妻クリスティーナを表すシンボルなのかもしれませんね? そして、"Diana, Princess of Wales, I miss you." ◾️「狙われた英国の薔薇 ロンドン警視庁王室警護本部 "Next in Line"」(ジェフリー・アーチャー ハーパーBOOKS) 2024/10/29。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|