時のみぞ知る: クリフトン年代記 第1部



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    初公開日(参考)2013年04月
    分類

    長編小説

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    時のみぞ知る (ハーパーBOOKS)

    2025年01月24日 時のみぞ知る (ハーパーBOOKS)

    1920年代英国ブリストル――港町で暮らす貧しい少年ハリー・クリフトンは、ある天賦の才を認められ、名門校へ進学を果たす。裕福な学生たちからのいじめに遭うなか、助けてくれたのは海運一族の息子で貴族階級のジャイルズ・バリントンだった。二人は無二の親友となるが、やがてハリーは戦死したはずの父の死の真相と、バリントン家と自身の因縁を知り――。100年にわたる壮大な物語、開幕!(「BOOK」データベースより)




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    時のみぞ知る: クリフトン年代記 第1部の総合評価:8.40/10点レビュー 40件。Aランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.40:
    (4pt)

    色盲

    とても面白い。まだ下巻の3分の2くらいまでしか読んでいないけどこの先面白くなりそうで
    ワクワクしています。ただ一つだけ引っかかるのが色盲について。色盲は伴性遺伝だから母親由来の
    障害のはず。それなのに異母兄弟で色盲?まだ全部読んでいないので、もしかしたら全部読めば解決するかもしれないけど。
    時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)より
    4102161333
    No.39:
    (5pt)

    ストーリーテラーの面目躍如。

    最近面白い本に出合わないなあ、と思って偶々手に取ったこの本、「なんて時代がかったタイトルだろ」、
    「重っ苦しいのはイヤだな」と思いながら読み始めたら、これが久々の当たりでした。

    献身的な母と貧しい母子家庭で育った少年は、幼くして人生の師とも出会う。
    才能と周囲のサポートに助けられて上流社会の学校へ進み、いじめにも会うが、親友とも出会い、
    やがてその妹と恋に落ちるが・・・・。結末はなかなか意外です。

    下巻の後書きを読むと、ジェフリー・アーチャーは「自分は作家でなく、ストーリーテラーに過ぎない」と
    言ってるそうですが、まさしく「ストーリーテラーの面目躍如」、読み始めるともう先が気になって眠れない。
    話は単純で読みやすいです。基本的にポジティブな生き方を常に奨励するので、読んでて元気が出ます。
    魅力的な年寄りが何人か出てきて陰に日向に主人公をサポートしますが「こういう風に歳を取らなくちゃね」と
    思います。「そう、人生はこうでなければ」とうなずく場面も随所にあります。
    (主人公が母親にプレゼントする時計を買うシーンが、特によかったな)
    青少年にぜひ読ませたいが、年寄りが人生を振り返りながら読んでも面白いです。
    この続きをあと6巻も読めるとは何というシアワセ。今、全部買い求めました。
    時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)より
    4102161333
    No.38:
    (2pt)

    人物みんな薄っぺら

    長い物語の伏線のためとはいえ、ストーリーの展開が早すぎて登場人物全て類型で魅力ない。全巻読むつもりでしたが止めました。
    時のみぞ知る〈下〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:時のみぞ知る〈下〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)より
    4102161341
    No.37:
    (4pt)

    ストーリーテラーに嵌ってしまった。

    本書上巻のレビューで書いたが、たしかにハリーの人生は波瀾万丈で下巻を終えていた。
     下巻の後半からはなんだかハリーとエマの熱烈なラブストーリーで進んでいくような展開には少し嫌気がさしてきたので下巻で読み終えることができると思っていた。
     ドイツとの開戦がまじかに迫ったところ、エマとの結婚が破たんし、ここでハリーが心機一転、サー・ウオルターの助けをかりて海軍へ入隊する準備として航海技術修得のためオンボロ貨物船の乗組員になる。
     そのオンボロ船(デヴォニアン号)が、キューバに向かう途中イギリスはドイツと開戦し、Uボートの魚雷攻撃で沈没してしまった。
     ハリーとデヴォニアン号の三等航海士のトム・ブラッドショーは、アメリカ客船(カンザス・スター号)に救助されてハリーは一命をとりとめたが、隣のベッドのブラッドショーはあえなく亡くなってしまった。
     そこでハリーは熟慮のうえブラッドショーになりすましてニューヨーク港に上陸したが警察が待ち構えていて逮捕されてしまった。
     下巻でいきなりオールド・ジャック・ターの側からハリーの知らないエピソードを語らせる(種明かし)という上手い手法で読者を飽きさせないのは、さすがジェフリー・アーチャーだと思ってしまった。
     まあ、こんな波瀾万丈物語も気晴らしになるからと思い(少々癪に障るが)、Amazonで第二部も注文してしまいました。
    時のみぞ知る〈下〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:時のみぞ知る〈下〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)より
    4102161341
    No.36:
    (4pt)

    さすが手練れのストーリーテラー。

    ジェフリー・アーチャーの『百万ドルをとり返せ!』を、評者が読んだのは’70年代後半であった。
     この『百万ドルをとり返せ!』には本当にインパクトを受け、その後『大統領に知らせますか?』、『カインとアベル』から『ゴッホは嘆く』までほとんど読んできた。
     その後アーチャーの作品を読むことがなかったので、久しぶりにアーチャーの本を読もうと思い本書『時のみぞ知る - クリフトン年代記第1部』を読むことにした。
     父は戦死したと聞いて育った本書の主人公ハリー・クリフトンは、教会の聖歌隊指導者のエレノア・マンデイ、ハリーの通う初等学校担任教師ミスター・ホールコム、それにハリーの人格形成に大いに影響を与えるオールド・ジャック・ターなど善意の人たちの支援のを受けながらソプラノでずば抜けた才能を持つことから聖歌隊奨学生としてセント・ビーズという名門校に入学することになる。
     この手の物語に必ず登場するヒール役が、セント・ビーズにも表れるし、親友となった富豪の息子であるジャイルズ・バリントンの父ヒューゴ・バリントンも因縁深いヒール役である。
     ハリーの父の死の謎、母メイジーのハリーにたいして自己犠牲も厭わない愛情などなど、お膳立ては完璧に整って物語は幕を切った。
     本書を読みはじめて迂闊だったのに気が付いた。
     よく調べもせずにこの本を選んだのだが、このシリーズがとんでもない年代記なのをネットで知ってしまったのである。
     ジェフリー・アーチャーWikipediaによると下のように記してあった。
     
     Only Time will tell(2011) - 『時のみぞ知る - クリフトン年代記第1部』(2013年)
     The sins of the Father(2012) - 『死もまた我等なり - クリフトン年代記第2部』(2013年)
     Best Kept Secret (2013) - 『裁きの鐘は - クリフトン年代記第3部』(2014年)
     Be Careful What You Wish For (2014) - 『追風に帆を上げよ - クリフトン年代記第4部』(2015年)
     Mightier Than the Sword(2015)-『剣より強し-クリフトン年代記第5部』(2016年)
     Cometh the Hour(2016)-『機は熟せり-クリフトン年代記第6部』(2016年)
     This Was a Man(2016)-『永遠に残るは-クリフトン年代記第7部』(2017年)

     上・下二巻で第七部まで14冊もの文庫本を読むことになる。
     この物語を読みはじめて主人公の少年ハリー・クリフトンが将来どのような人生(波瀾万丈なんだろう)を送るのか興味がないと書けば嘘になるが、おおよそ想像することは出来る。
     上巻を読み終え、確かに手練れのストーリテラーであるジェフリー・アーチャーだから面白く読ませてくれた。
     が、下巻を読み終えたあと12冊も読むほどの根気が評者にはないような気がするから、下巻を読んだらそれで満足して終えようと思っているのです。
    時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:時のみぞ知る〈上〉―クリフトン年代記〈第1部〉 (新潮文庫)より
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