9人はなぜ殺される



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初公開日(参考)2025年06月
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長編小説

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9人はなぜ殺される (創元推理文庫)

2025年06月30日 9人はなぜ殺される (創元推理文庫)

ある日、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明。まず、ホテルを経営する老人が溺死させられた。そして翌日、ランニング中の男性が背中を撃たれた。FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定にかかる。自分も、死んだふたりと同じリストを受け取っていたのだ。職業も居住地も違う9人のつながりは何なのか? 驚愕の展開の連続で読者を翻弄する極上のサスペンス!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

9人はなぜ殺されるの総合評価:6.77/10点レビュー 13件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

9人はなぜ殺されるの感想

タイトルが一品で興味が沸きました。ただ少し期待値が高すぎたのもありますが合わない作品でした。

同じ著者の『そしてミランダを殺す』は大変読みやすく好みであり、翻訳者も同じの創元推理文庫であったのですが、本書は読み辛く内容の把握が難しくて楽しめませんでした。後述しますが、本の構成として、読みやすくする工夫はあると思うのですが、本書はその丁寧さが欠けている気がします。

物語は、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されます。差出人も意図も不明。そのリストの人物が殺されていくという事件。9名の繋がりは何なのか、なぜ殺されるのか、といったミッシングリンクもののサスペンスです。

■内容の把握が難しかった理由について。

第一に膨大な登場人物です。主要9名に加えて一時的な登場人物も現れるため、誰が誰なのか混乱しがちでした。しかも人物表にすべて載っているわけではなく、「この人は誰だろう?」と思って確認しても見つからないこともあるわけです。
登場人物表にはまず主要9名が描かれ、さらにそれぞれに関わる人達が一覧で並んでいますが、それぞれが誰に絡む人物なのかが分かりづらく、画が浮かぶような特徴のあるキャラではないので、カタカナ名の把握が困難でした。
改善してほしい点としてはサブキャラは2段組や複数ページでも良いので全員を一覧に載せ、主要キャラに対して絡むサブキャラを余白や区切りで分けて掲載するなどして、人物を把握しやすくしてほしかったです。

第二に、視点の切り替え方です。
9人の視点を行き来する構成自体は面白いのですが、章の冒頭には「日時」だけが記され、誰の視点なのかは本文を読み進めないと分かりません。そのため「これは誰の視点だろう?」と確認してから冒頭に戻って再読するという、テンポの悪い読み方を強いられました。せめて視点人物の名前を章頭に明示してくれれば、ずいぶん読みやすくなると思った次第です。

さらには、事件の区切りに挟まる、9名のリストの扱いです。
物語の節目にリストが挟まれ、人数が減っていく演出自体は効果的ですが、英字で9人の名前が並ぶだけなので被害者の把握が困難で効果的ではありません。例えば「名前はカタカナ表記」にし、事件で「亡くなった人物には打消し線を引く」などの工夫があれば、読者はより物語を追いやすくなったと思います。
英字や死亡者の表記に何か意味がある演出なのかと思いきや、特になかったので、ただ素材を載せるだけでなく、読者が楽しめるように丁寧に処理をしてほしかった心境です。

というわけで、内容そのものよりも「読みづらさ」が強く残ってしまいました。同じ著者・翻訳者でも、編集者が違うのでしょうか。ここまで印象が変わるのかと考えさせられる一冊でした。内容についても最後まで読んでよかったかというと、肩透かしな印象なので、好みに合わない作品となりました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

物語展開の面白さを再認識させる傑作サスペンスだ

毎回、新しい趣向で読者を迷わせる(楽しませる)スワンソンだが、その期待は今回も裏切られない。
自分を含む9名の名前が書かれた1枚のリストを受け取った9人の男女。リスト以外に同封されたものはなく、何のためのリストかさっぱり分からず、疑問に思うこともなく捨ててしまった人もいた。しかし、リストに載っているホテル経営者の老人が海岸で溺死し、さらにもう一人の男性がランニング中に射殺された。自分も名前が載っていたFBI捜査官のジェシカは9人の関連性を調べるために所在を確認し始める。一方、ホテル経営者の事件を捜査する地元警察の刑事ハミルトンは被害者の背景から動機を探ろうとする…。
ミステリーの不朽の名作「そして誰もいなくなった」へのオマージュ作品だが、舞台設定、話の構造が全く違っている。一人ずつ殺されるのは同じだが、9人が同じ場所にいるのではないため、連帯感もなければ襲われる恐怖や危機感もない。隠された共通点を知るのは犯人だけというのが、極めてスリリング。動機・真相が明らかにされると、事件の規模に対してこれ?っという違和感があるかも知れないが、犯人探しや犯行様態の解明に主眼を置かず、サスペンスを楽しむ物語として読めばなかなかの傑作である。
スワンソン・ファンの方はもちろん、ミステリー名作マニアの方にもオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11:
(3pt)

何だろう、狂気?

復讐を超えたカルマであり世界を正したんだと言う狂気、最後のジェシカは救いだ。色んなこと考えさせられるなア。
9人はなぜ殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:9人はなぜ殺される (創元推理文庫)より
4488173101
No.10:
(3pt)

途中までの作品

読んでいる内は面白いが、最後のまとめは詰まらない。納得性のない結末はいただけない。
9人はなぜ殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:9人はなぜ殺される (創元推理文庫)より
4488173101
No.9:
(2pt)

登場人物多すぎる

登場人物が多すぎる。
まず題名にある9人がどのような人物か覚えるのも苦労する。さらに刑事役などもいるので登場人物一覧で何度も確認する羽目になる。でも一覧を見ても9人については説明がなく名前だけしか載ってないのでどんな人だったか分からない始末。

ストーリーもドキドキハラハラはない。
9人はなぜ殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:9人はなぜ殺される (創元推理文庫)より
4488173101
No.8:
(4pt)

多分、サスペンスではないかな... 個人的には☆3.7ぐらいです。

根っからのミステリファンであるピーター・スワンソンは、その作品に過去の名作を思い出させるプロットを組み込んでるんで、スワンソンと同じような読書を経てきたミステリファンであればあるほど、仕組まれた罠にはまってしまう傾向があります。
 そこが面白いところではあるんですが、そんなミステリファンでなくても楽しめた「そしてミランダを殺す」と違って、前作の「8つの完璧な殺人」と、この「9人はなぜ殺される」は、特定のミステリファンに向けた作品のような印象なのです。
 本作では、もちろん、クリスティの「そして誰もいなくなった」がベースにあるのですが、同書を読んだ人なら、まず、10人ではなく”9人”のリストというところに引っ掛かりを覚えるんじゃないかと思います。
 つまり、リストとは別の10人目の登場人物として犯人がいるのか?、それとも、やっぱりリストの中に犯人が隠れているのか、10人ではなく9人であることで、なんか、深読みさせられちゃったりするのです。
 リストの人間が減っていく中で、そんな深読みをしながら読むのが楽しくて、これは「そして誰もいなくなった」を読んだ人に対する作品になってるんです。

 ただ、あまりクリスティを読んでない人にはどうなんでしょう...
 リストの人間を一人ずつ描いていく序盤は、名前を憶えるのも大変だし、短い章立てなのに冗長に感じてしまいました。
 もちろん、リストが残り少なくなっていく中で、サスペンスは生じてくるのですが、紹介文にある”驚愕必死の”ってのは煽りすぎで、サスペンスとしては中途半端なんですよね。
 むしろ、”フーダニットとしてのプロット”を楽しむ方が、この本には適してるかと思います。(”ホワイダニット”を求めると、それはそれで評価が分かれます
9人はなぜ殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:9人はなぜ殺される (創元推理文庫)より
4488173101
No.7:
(5pt)

リストに載った9人が次々と消されていく

本著者の作品は毎回読みやすいので全部読んでます。
前作に引き続き、クリスティがらみですね。よっぽどクリスティ推しなのかな。
本作はリストに載った9人が次々と消されていく、、、と言う、一見魅力的な内容だったのですが、最後の殺人動機についてはひっぱった割にはがちょっとしょぼい感じ。
やはりピーター・スワンソンは初期の方がイケてます。
だけど次もやっぱり読んじゃうんだろうな。笑
9人はなぜ殺される (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:9人はなぜ殺される (創元推理文庫)より
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