私があなたを殺すとき
- 心理サスペンス (72)
【この小説が収録されている参考書籍】 |
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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カナダ在住のオーストラリア人作家のミステリー分野へのデビュー作。若くして夫を亡くした3人が互いに支え合い、男社会に異議申し立てするサスペンス・ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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視点を変えて物語が展開する設定はよくあるが、何かページ稼ぎでぐるぐるしているような印象。結末も予想の範囲内。 | ||||
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原書は2024年刊。カナダ在住のオーストラリア女性作家がデビュー11年目(?)に初めて刊行したスリラーです。 設定とストーリーはあちこちに書かれているので省略します。 読後感としては、スリラーとしての設定、展開はまあまあ面白かったが、怖さとサスペンスがやや弱いように思いました。 原書がどんな読者評価なのか、原書の各サイト読者レビューを覗いてみると、高評価の賞賛レビューが大部分ですが、評価★★★のレビューの中に次の批判を見つけました。 ①スリラーとしては、ほとんどが少し予測可能。 ②視点が変わるので、誰が誰かわかりにくい。 個人的には、②はむしろ長所と思ったが、①には共感しました。 つまり、ベテラン作家の作品なので安定感と読みやすさはありますが、結末の意外性はいまいち、というのが率直な感想でした。 訳者あとがきには、「徹頭徹尾シスターフッドであり」「家父長制への強烈な反発や、性差別に対する激しい怒りが明確に感じられる」とある。そうか、そういうふうに読むべきでしたか。 蛇足 著者のフレンドリーな動画がインスタグラムで観られます。 | ||||
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帯に書かれている「ラスト1ページまで目が離せない‥」通りの内容でした。この「私」は自分なのかもしれません。 訳者の片桐さんが「女性をはじめとするマイノリティにとってつらい時代がふたたびやってくるかもしれない‥」と最後に警鐘を鳴らし、そして励ましていらっしゃいましたが、一人の人間として声を上げ続けて行かなければと改めて思いました。軽い気持ちで読み始めてしまいましたが、もう一度襟を正して読み返したいと思います。この本に出会えて感謝します。 | ||||
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先日、西オーストラリアを舞台にしたエキサイティングなロード・トリップ・クライム・ノヴェル(「銃と助手席の歌」)を読み終えたばかりでしたが、今回の舞台はオーストラリアの東、メルボルン。当たりは偏ります。まるでギャンブルのように(笑)。 <ヤング・ウィドウズ・クラブ>は二十代で夫を亡くした女性のための非公式な自助グループですが、そこで三人の女性たちが分かち合い、フェローシップを重ねています。元バレエ・ダンサーでアルコールに問題のあるカイリー。或る横領犯の娘、アドリアナ。夫を亡くし、運送会社で働くイザベル。そして、その三人に年の若い新メンバー、ハンナが加わります。 ストーリーはそのそれぞれの視点で交互に語られていきますが、全ての材料が揃った段階で、見事にそのスリラーの全貌が現れます。よって、これ以上その種明かしをすることができません。 また、この物語は<ジェンダー>についての物語でもあるわけですが、それについて語るにせよ、語らないにせよ、世界の全ての場所に於いて抜き差しならない深刻な問題として認識されるべきだと考えられます。その現代的なテーマを紛れもないページ・ターナーに仕立て上げた作者の手腕は見事だと思います。スリラーとして、フェアか?アンフェアか? 現実世界はアンフェアですが、4人の女性たちは最後までフェアでした。 ▫️「私があなたを殺すとき "The Young Widows"」(S・J・ショート ハーパーBOOKS) 2025/2/21。 | ||||
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