無垢で清らかなあなたのために



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初公開日(参考)2026年01月
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長編小説

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無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)

2026年01月23日 無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)

独立記念日の夜、15歳の二人の少女が姿を消した。失踪直前、保安官補エミーは少女の一人に不安げに話しかけられたが、取り合わなかったことを悔やむ。ほどなく乗り捨てられた自転車と大量の血痕、さらに少女たちが隠していたおぞましい写真と多額の現金が発見される。撮影したのは、この町に暮らす成人男性に違いない。エミーは小さな町に潜む闇に対峙することとなり……。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

無垢で清らかなあなたのためにの総合評価:8.25/10点レビュー 4件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長くてスローな話なので、切れ味が悪い

2025年のN.Y.タイムズのベストセラーリストで一位を獲得したノン・シリーズ作品。ジョージア州南部の小さな街で二人の少女が誘拐された事件を起点に、女性保安官補が町の奥深くに潜む闇を明らかにする警察ミステリーである。
保安官補のエミーは父のジェラルド保安官と共に15歳の少女二人が誘拐・殺害された事件で犯人・アダムを検挙し刑務所に送り込んだ。12年後、アダムが釈放され地元に帰ってきた直後に、14歳の少女が失踪した。またアダムがやったと激怒する地元民がアダムの家に押し掛け、それを制止しようとしたジェラルドは12年前の被害者の父親に銃殺される。父から自分の後継保安官になるように説得されていたエミーは父の遺志を継ぎ、必死で捜査に当たる。そこに捜査の助力を依頼したF.B.Iから送り込まれて来たのがジュード特別捜査官で、何かと口を出すジュードにイラつきながらもエミーは力を合わせて捜査を進めた…。
小さな町に潜む小児性愛者を炙り出す警察捜査がメインだが、それ以上に南部の町に根付く一族の歴史、エミーを中心にした家族間のドラマが大きな比重を占めている。従って、犯人探し、動機の解明というミステリーの本筋がややモタモタした展開で冗長。それでもいつも通りのスローターの世界で、被害に合う女性たちの怒りと哀しみが全編に溢れている。
ノン・シリーズ作品なのでスローターが初めてという方にも楽しめる警察ミステリーとしてオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.3:
(5pt)

一気読み

一気読みでした。
無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)より
4302112751
No.2:
(4pt)

無垢の愛と贖い

犯罪小説を期待して読み始めたのだが、事件以外のことが多くて長い。いつにも増して冗長だと強く感じた。
具体的には主人公エミーの家族や友情のことだ。私は元来ホームドラマを好まない。そこにエミーが名家の一族意識が強いこと(排他的である意味周りを見下しているようにも取れる)、保安官を(公私混同の)家族業としていることで、序盤からよくない先入観を抱いてしまった。加えて肝心の事件解決は遅々として進展しない。登場人物が多くて、名前が出ても誰だったかいちいち思い出すのがたいへん―――そんなこんなで読書がなかなか進まなかった。
しかし終盤に至ると家族小説面は意外とよく、評価はアップした。どんでん返しの展開で、無垢の愛と贖いが語られる。
また、本来の事件はさすがスローター目線だ。残忍な強姦が絡む女性被害(ここでは少女!)の事件をここまで正面切ってシビアに描ける女性作家はスローターだけではないだろうか。
このジャンルをタブー視してはいけないと思う。そういう意味で私はこれからもスローター作品を読むだろう。
無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)より
4302112751
No.1:
(4pt)

物語の根っこにある、罪悪感とそれに対する埋め合わせと謝罪を思う時

久しぶりにカリン・スローターを読みました。「破滅のループ」(2020/6月)は傑作でしたが、それ以降に翻訳された彼女の著作に感心した記憶がありません。今回も相変わらず長すぎる物語の流れに辟易とさせられますが、何とか読み終えました。
 舞台は、ジョージア州、クリフトン郡。
 主人公は、保安官補のエミー・クリフトン。親友、ハナ・ダルリンプルの十五歳の娘が同級生と共に何者かに連れ去られ、捜査が始まります。エミーは、少女が姿を消す直前、助けを求めてきた彼女の話を聞こうとせず、追い払ってしまったことに深い罪悪感を覚えます。少女たちはどこにいて、二人を連れ去ったのは果たして誰なのか?
 いつものように登場人物たちそれぞれの重く苦しい過去と日常がうねりながら描写されていき、行き場のない辛い読書が続くことになります。それが嫌だと言うわけではありませんが、私たちの日常よりも苦しい読書を強いられることにやり場のない感情を抱くことは否めません(笑)。でも、それは嫌だということなのかもしれません。
 物語が約三分の一を過ぎたあたり、十二年後が開始され、FBIから派遣された捜査官、ジュード・アーチャーが登場してやっと息を継ぐことができるわけですが、それでも尚、女性たちを襲う唾棄すべき暴力の核心に触れるべくその救いようのなさが継続し、心休まる暇がありません。
 支配したがる親が支配される子供たちを育てているという現実をどう受け止めればいいのか?男たちはどれほど執拗に女たちを支配し尽くそうとするのか?それをストレートに受け止めることができない自分がいることもまた確かです。私が男であるが故にそれをかわすことができないのか?
 それでも尚、この物語の根っこにある、罪悪感とそれに対する埋め合わせと謝罪を思う時、やはり悲しみの涙を禁じ得ない。
 ◻︎「無垢で清らかなあなたのために "We Are All Guilty Here"」(カリン・スローター ハーパーコリンズ) 2026/2/1。
無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)より
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