リッチ・ウォーターズ
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| 依存症・PTSD・威嚇との戦い、リッチの成長物語でもある。最後に ‘‘ウォーターズ‘‘ に込められた意味をしみじみ味わう。 | ||||
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| 期待通りの面白さだった。 著者がうますぎるのがちょっと鼻につくけれど。 ボーが出てきたのには驚いた。 本当に脇役で邪魔しないけど、表現力があるのでまるでボーを見ているようだった。 リッチカッコいい(笑) 次作もあるそうなので楽しみだ。 | ||||
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| 個性的な虎狼のやさぐれ弁護士の孤軍奮闘物語だが前編を読むことをお勧めする。 | ||||
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| 本作品は、「リッチ・ブラッド」(2025/1月)に続く弁護士ジェイソン・リッチ・シリーズの新しい翻訳です。 舞台は、アラバマ州、マーシャル郡。スポーツ選手として未来を絶たれた若者、トレイ・コーワンは、地元の保安官事務所の保安官補、ケリー・フラワーズを殺害した容疑で逮捕され、ジェイソンは彼の弁護を引き受けることになります。弁護の依頼をしてきたのは、<覚醒剤王>タイソン・ケイド。ケイドの脅しによって弁護を引き受けざるを得ないジェイソンでしたが、トレイにとっては多くの不利な証拠が積み上がり、トレイ本人も事件当夜については口を噤んだままでした。 一方、保安官事務所の捜査官、ハティ・ダニエルズがその行方をくらまします。実は、ハティは、殺害されたケリーが違法行為に加担しているのではないかとの疑いから秘密裏に調査を行っていました。 多くの<何故>が互いに共鳴し合いながら、事件は幾多の不幸を暴発させつつ進行していきます。勿論、スリラーですからその詳細を明かすことはできません。最大の謎は、トレイはケリーを殺害したのか?もしそうでなかったら、誰がそうしたのか?に絞られますが、見事な論理を展開する後半の<法廷>までいつものようにロバート・ベイリーはその手綱を緩めることはなかったと言えるでしょう。 また、前作に引き続き、今回もまた<アルコール依存症>のジェイソンを筆頭に幾人かの依存症者たちが苦難を背負いながら登場します。手に負えない多くのことを手放すことができない依存症者たちにとって必要な<平安の祈り>(ニーバーの祈りとも呼ばれていますね)。 ジェイソン同様、かつてのジェイソンの恋人、チェイスもまた薬物への欲求を止めることができません。チェイスは、「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ)の沼地の少女に似ていたというのに(p.94)。 悪はどこにでも存在し、それらがいつかは滅んだとしても、依存症者たちの心の奥底に残る、悪しき心が滅びることはありません。それほど、<依存症者>たちの回復への道筋は険しい。このシリーズは、そのことを或る共感を抱かせながら描写し続けています。深い敬意を覚えます。 決して<依存症>であることを認めない(12ステップ・プログラムに於けるステップ1)依存症者たち、その予備軍たちにとってもまたここで描写される不幸はフィクションの中だけに止まるものではないことが認識できるでしょう。 今回は、リーガル・スリラーを離れて<依存症者たち>に思いを馳せることになりました。 <ニーバーの祈り> 「神様、私にお与えください。自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを。変えられるものは変えていく勇気を。そして、二つのものを見分ける賢さを」 ◻︎「リッチ・ウォーターズ "Rich Waters"」(ロバート・ベイリー 小学館文庫) 2026/1/10。 | ||||
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