報いのウィル
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「ウィル・トレント」シリーズの第14作。念願のサラとの結婚式を終え、新婚旅行で隔絶された山奥の高級ロッジを訪れたウィルが殺人に遭遇する、密室ミステリー風味の謎解きサスペンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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もちろん、凄惨な事件と複雑怪奇な背景がたっぷりあるのだけれど、ウィルとサラが寄り添っているのは本当に嬉しいことです。 | ||||
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このウィル・トレントシリーズを愛読しています。カリン・スローターは常に凄惨な社会悪を描くのがうまい語り手で、残虐極まりない描き方をするのに、読了後に清々するのは、ウィルやサラをはじめとする登場人物が魅力的だから。 今回の舞台は隔絶された山奥にある高級ロッジで起きた残酷な密室殺人。フェイス捜査官でなくてもミステリーファンならアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」やポアロシリーズの豪華寝台列車や豪華客船内で起きた殺人を想起するはず。 最後にフェイスがロッジから連れ帰った猫にアガサとエルキュールと名付けていることからして、作者も偉大なアガサ・クリスティーに挑んでみたくなった様子。これも夫婦となった2人に飽きられないための作為か。 以下ネタバレ 密室殺人の鉄則で「想定外の犯人」ってところが見え見えだったのが惜しい! | ||||
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《ウィル・トレント》シリーズ12作目。 本欄には10作のみ紹介されているが、本シリーズは#1『三連の殺意』、#2『砕かれた少女』 (いずれもkindle化されていない)から始まっている。ウイルがフェイスと組むのは『砕かれた少女』から、サラと出会うのは#3『ハンティング』からだ。 内容紹介欄に「妻」とあるが(!)、前作ラストでウィルとサラはとうとうめでたく結婚し、ハネムーンを過ごすために訪れた人里離れたロッジで起こる事件が今作の舞台となっている。 ロッジには、経営する一族以外にウィルら含めて5組の宿泊客が滞在していたが、初日の夜、経営一家の30代の娘が惨殺される。この中の誰が犯人なのか?ウィルとサラは捜査を開始する―――。 イメージとしてアガサ・クリスティの小説が頭に浮かんだ(しかし実は私は読んだことがない)。 フェイスが応援に駆け付けるが、文中で彼女は「密室ミステリを解決してみたかった」と言ったりする。 長編だが、スローターの筆力で退屈することがない展開。 終盤は連続どんでん返しで、この展開を予測できる読者はまずいないと思う。 ただ、個人的にはすごいと思えず、納得できないわけではないけど何だかな…というのが正直な感想だ。 これをどうとらえるかは読者によって意見が異なるのだろう。 ただ、エンディングは妙にすっきりした。 それぞれ悲惨な暗い過去をもつウィルとサラだが、出会ってからは互いを理解し認め合う、とても素敵な関係性を築いている。一般のロマンス小説よりもロマンティックで、この点は毎回読むのが楽しみだ。 | ||||
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