山の王
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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スウェーデンで人気上昇中という作家の新シリーズ第1作。切れ者の女性刑事が警察内部の性差別と闘いながら連続誘拐殺人犯と対決する、警察ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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久々のスウエーデン・スリラー。上巻の途中、何冊か他の小説を割り込ませ(笑)、その後上巻から下巻の最後まで一気に読み終えることができました。 主人公は、マルメ警察署の警部、レオ・アスカー。彼女は左右で色が異なる瞳を持った重大犯罪課の刑事ですが、或る理由から「リソース・ユニット」(「迷宮入り事件とさまよいし魂の課」)に異動させられ、実質左遷されてしまいます。 彼女はスミラ・ホルストとマリア・マンスールという若者たちが行方不明になった事件を捜査していましたが、異動によって捜査権を取り上げられ、尚且つ「リソース・ユニット」が、どの部署にも割り当てられない瑣末な事件を扱う問題部署であることに気付かされることになります。 レオは物語の中核をなす家族関係、己が<過去>に縛られていて(スリラーですから、それを話すことはできません)、彼女はそれでも二人の若者の失踪事件を警察の意向を無視して追跡し始めます。日本語タイトルにもある<山の王>とは?鉄道ジオラマと人形をその小道具として、就中、異様な「都市探検」と呼ばれる事象がこの物語に不気味なヴァイブレーションを小刻みに伝えています。失踪事件は、どのような展開を見せるのか?一体どのような犯罪がそこに横たわっているのか? 読書中、ロジックは丹念に構築されているとは言え、同じスウエーデン・スリラーでも、ラーシュ・ケプレルによる物語ほどエキセントリックではないなという思いがありましたが、終盤いくつかのツイストが炸裂して逆に驚きました。そのようなツイストを私は「悪女の微笑」と呼んでいます(笑)。 レオは父親との或る確執を経て、前腕に"Resiliens"というタトゥーを刻んでいます。<レジリエンス>はこのところビジネス・シーンに於いても取り上げられる重要な心理学用語ですが、レオがいかにレジリエンスを高めながら過酷な事件を解決しつつ、これからの自分とどう向き合っていくのか興味が尽きません。 もし本作が売れたら(売れることを願っていますが)、次作の翻訳を心待ちにしています。 ◾️「山の王 上・下」(アンデシュ・デ・ラ・モッツ 扶桑社) 2024/11/5。 | ||||
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ハッキリ言って面白くない。 スティーヴン・ハンターの新作はどうなったんだ。アメリカで刊行されてもう少しで1年になるのに。 11/21追記 2024年12月に「フロントサイト1」が発売決定。 ただし、アメリカでは1冊だったのに、3分冊になるそうだ・・・ | ||||
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ある日突然行方不明になる男女。 いなくなった者は、意外な場所に現れる、人形になって。 過去に傷を持つ女刑事アスカーは、旧友のヒルと異常な殺人者を追うが・・・というストーリー。 個人的には、北欧ミステリーは好きではありません。 先ずは、全体的に暗い。 無暗に残忍なシーンが多い。 ユーモアセンスがない。 いつも同じ展開。 「山の王」も上記の条件にすべて当てはまっています。 一貫して暗く、笑えるシーンはゼロ。 創元推理文庫の「P分署シリーズ」の要素(落ちこぼれ刑事達が協力して事件を解決する)があるものの、その一体感やユーモアセンスなどとの乖離が大きく、全く同じような一体感を感じません。 正直、スティーヴン・ハンターの最新作「Front Sight」がアメリカ刊行後1年経っても翻訳されない一方、こんなつまらない小説が発売されるのは残念でならない。 早くスワガーサーガを読ませて欲しいです。 11/21追記 2024年12月に「フロントサイト1」が発売決定。 ただし、アメリカでは1冊だったのに、3分冊になるそうだ・・・ | ||||
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