山の王

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種別
長編
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あらすじ

2024年09月27日 山の王(上) (海外文庫)

新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場! レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。 彼女は、資産家の娘スミラ・ホルストと元恋人のマリクの失踪事件について捜査を進めようとするが、ホルスト家の顧問弁護士で自身の母親でもあるイザベルの差し金で、国家作戦局から派遣された元上司のヨナス・ヘルマンに捜査権を横取りされたうえ、突然事件の担当からも外され、署の地下にある「リソース・ユニット」へと異動させられる。 そこは得体の知れない曲者たちの集う「迷宮入り事件」専門の謎の部署だった……。(「BOOK」データベースより)

評判

山の王の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

山の王の総合評価:

5.75/10点 レビュー 4件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

いろいろと型破りだが、まとまりが悪いかなぁ

スウェーデンで人気上昇中という作家の新シリーズ第1作。切れ者の女性刑事が警察内部の性差別と闘いながら連続誘拐殺人犯と対決する、警察ミステリーである。
マルメ警察署重大犯罪課の若手女性警部・アスカーは、二人の若者の失踪事件の捜査を進めていたのだが、元上司で国家作戦局のヘルマン警視に指揮権を奪われ、署内の吹き溜まり部署に左遷されてしまう。やる気も能力もなさそうな同僚に囲まれながらもアスカーは決して諦めず、独自の捜査を続け「山の王」と名乗る連続誘拐殺人犯のサイコパスを追い詰めていく…。
一匹狼の女性刑事(よくあるキャラクター)もの、問題児ばかりの吹き溜まり部署(最近、多くなったジャンル)もの、サバイバリストの父親に育てられた過去が影を落とす主人公のキャラクター(これも、最近増えている)もの、さらには都市廃墟探検や鉄道模型ジオラマといった特殊な分野の舞台設定など、これまでの北欧警察ミステリーでは見られなかった物語構成が、本作の最大の特徴である。これだけの多彩なジャンルを統合して論理的に破綻のない物語を作り上げるのは並大抵ではないとみえて、事件の真相はきちんと明らかにされるのだが、登場する様々なエピソードの関連性にやや無理があり、全体としてまとまりが悪いのが残念。
正統派北欧警察ミステリーというより、キャラクターゲーム的なエンタメ作品として読むことをオススメする。
(下巻373ページの最後の行にガクッとする誤訳?、校閲の誤りがあった)

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3
(4pt)

丹念なロジックと炸裂するツイスト

久々のスウエーデン・スリラー。上巻の途中、何冊か他の小説を割り込ませ(笑)、その後上巻から下巻の最後まで一気に読み終えることができました。
 主人公は、マルメ警察署の警部、レオ・アスカー。彼女は左右で色が異なる瞳を持った重大犯罪課の刑事ですが、或る理由から「リソース・ユニット」(「迷宮入り事件とさまよいし魂の課」)に異動させられ、実質左遷されてしまいます。
 彼女はスミラ・ホルストとマリア・マンスールという若者たちが行方不明になった事件を捜査していましたが、異動によって捜査権を取り上げられ、尚且つ「リソース・ユニット」が、どの部署にも割り当てられない瑣末な事件を扱う問題部署であることに気付かされることになります。
 レオは物語の中核をなす家族関係、己が<過去>に縛られていて(スリラーですから、それを話すことはできません)、彼女はそれでも二人の若者の失踪事件を警察の意向を無視して追跡し始めます。日本語タイトルにもある<山の王>とは?鉄道ジオラマと人形をその小道具として、就中、異様な「都市探検」と呼ばれる事象がこの物語に不気味なヴァイブレーションを小刻みに伝えています。失踪事件は、どのような展開を見せるのか?一体どのような犯罪がそこに横たわっているのか?
 読書中、ロジックは丹念に構築されているとは言え、同じスウエーデン・スリラーでも、ラーシュ・ケプレルによる物語ほどエキセントリックではないなという思いがありましたが、終盤いくつかのツイストが炸裂して逆に驚きました。そのようなツイストを私は「悪女の微笑」と呼んでいます(笑)。
 レオは父親との或る確執を経て、前腕に"Resiliens"というタトゥーを刻んでいます。<レジリエンス>はこのところビジネス・シーンに於いても取り上げられる重要な心理学用語ですが、レオがいかにレジリエンスを高めながら過酷な事件を解決しつつ、これからの自分とどう向き合っていくのか興味が尽きません。
 もし本作が売れたら(売れることを願っていますが)、次作の翻訳を心待ちにしています。
 ◾️「山の王 上・下」(アンデシュ・デ・ラ・モッツ 扶桑社) 2024/11/5。
山の王(上) (海外文庫) Amazon書評・レビュー: 山の王(上) (海外文庫)より
4594094511
No.2
(2pt)

スティーヴン・ハンターの新作はどうなったんだ

ハッキリ言って面白くない。

スティーヴン・ハンターの新作はどうなったんだ。アメリカで刊行されてもう少しで1年になるのに。

11/21追記 2024年12月に「フロントサイト1」が発売決定。
ただし、アメリカでは1冊だったのに、3分冊になるそうだ・・・
山の王(下) (海外文庫) Amazon書評・レビュー: 山の王(下) (海外文庫)より
459409452X
No.1
(2pt)

典型的な北欧ミステリー

ある日突然行方不明になる男女。
いなくなった者は、意外な場所に現れる、人形になって。
過去に傷を持つ女刑事アスカーは、旧友のヒルと異常な殺人者を追うが・・・というストーリー。

個人的には、北欧ミステリーは好きではありません。
先ずは、全体的に暗い。
無暗に残忍なシーンが多い。
ユーモアセンスがない。
いつも同じ展開。
「山の王」も上記の条件にすべて当てはまっています。
一貫して暗く、笑えるシーンはゼロ。

創元推理文庫の「P分署シリーズ」の要素(落ちこぼれ刑事達が協力して事件を解決する)があるものの、その一体感やユーモアセンスなどとの乖離が大きく、全く同じような一体感を感じません。

正直、スティーヴン・ハンターの最新作「Front Sight」がアメリカ刊行後1年経っても翻訳されない一方、こんなつまらない小説が発売されるのは残念でならない。
早くスワガーサーガを読ませて欲しいです。

11/21追記 2024年12月に「フロントサイト1」が発売決定。
ただし、アメリカでは1冊だったのに、3分冊になるそうだ・・・
山の王(上) (海外文庫) Amazon書評・レビュー: 山の王(上) (海外文庫)より
4594094511

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