虚の伽藍



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    虚の伽藍
    (違う表紙に投票したい場合もこちらから)

    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    8.00pt (10max) / 2件

    Amazon平均点

    4.00pt ( 5max) / 1件

    楽天平均点

    4.26pt ( 5max) / 36件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []-
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2024年10月
    分類

    長編小説

    閲覧回数662回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数3

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    虚の伽藍

    2024年10月17日 虚の伽藍

    日本仏教の最大宗派・燈念寺派。弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄がバブル期の京都で目にしたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。人間の核心に迫る圧巻の社会派巨編。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    虚の伽藍の総合評価:8.00/10点レビュー 1件。-ランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.1:
    (4pt)

    この国(日本)から仏道が消え失せて久しい

    このところ読み逃していた月村了衛の新作を一気に読み終えました。「十三夜の焔」(2022/10月)以来になります。
     壮大で空辣な仏の世界を描いたページ・ターナーでした。
     時代が昭和60年頃から、バブル期、平成へと至る京都。伝統仏教最大宗派の一つである包括宗教法人「錦応山澄念寺派」の若き僧、凌玄が全ての手管を弄して<総貫首様>へと成り上がろうとするスーパー・サスペンスでした。
     この国の仏教界を、もはやとても"Japan As #1"とは言えなくしてしまったこの国を徹底して戯画化しながら、主人公・凌玄に託して描いた<極道世界>以上に放埒で虚しい物語は、しかし現実世界を跋扈する魑魅魍魎たちを見事に描き分けているようにも思えます。
     ここに描写される人物たちは程度の差こそあれ(私自身を含みながら)私がこの世界のどこかで見かけた人たちとなんら変わらない小心で、欲に塗れ、悪辣な人物たちです。
     特に<第一部>の終わり、澄念寺阿弥陀堂での法要に合わせて繰り拡げられる暗殺の舞は、まるで"The Godfather Part3"のダイナミックで容赦ないクライマックスにも値する見事なシークェンスでした。その文章のリズム。カット割り。
     また、物語の三分の一あたり、「無一物中無尽蔵」に気付いたはずの凌玄による仏道に生きるものの使命が、かくも<地獄>をもたらすものなのか?いずれにしてもこの国(日本)から仏道が消え失せて久しい。
     ◾️「虚の伽藍」(月村了衛 新潮社) 2024/10/21。
    虚の伽藍Amazon書評・レビュー:虚の伽藍より
    4103395338



    その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク