飽くなき地景
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読了して、たくさんの言葉に包まれています。 紹介文にも帯にも書かれていないが、これは、芸術/アート、つまり人の手によって作り出されたものに対するスタンスがテーマなのだと感じた。 主人公の治道は、家族、あるいは物語中で出会う様々な人との出会いと別れを通じて、自らのスタンスを自覚していく。 特に芸術に興味を持っている読者には、何かしら共感したり心に響くものがあるのではないか。 前作のように短文を重ねてリズムよくドライブしていく文章とは異なり、一文一文とても丁寧に書かれていて、文字を手の指でなぞっていくくらいのペースで読み進めると、意味がすっと腹落ちていくように思う。 情景も、人物の心のうちも、読者の心に鮮やかに再生される、そういう文章だった。 建築や美術に対する素養、イメージがあると、情景の解像度が上がり、いっそう鮮やかに感じられるだろう。 主人公が自覚した芸術に対するスタンスとは、つまるところ生き方であり、他者との違いを受け入れ、自分というもの、自分の限界に対する諦念に至る。 とても美しい物語だった。 | ||||
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