さかさ星
- ホラー (61)
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ホラー長編は久々ですが傑作ですね。 2日で読了、読み手が止まらなかった。 呪いという負の精神エネルギーの存在を信じるかどうかで恐怖感は変わるかもしれないが、科学的にも量子もつれが証明され、意識も素粒子のエネルギーとして証明されつつある昨今では呪いもオカルトの域は出つつあると思っている。そんな中でこのテーマ。読んでいて恐怖は凄まじかった。 圧倒的な細かい描写と解説、そして挿話が巧みに臨場感を掻き立て、世界観に誘う貴志祐介節は健在というか全開。 新世界よりも天使の囀りも結局難しかったのでこれも厳しそうな気はするが映像化も期待したい。 悪の教典並に重版&部数が上がるか注目です。 | ||||
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同じ種類のもの(この小説では怨念が込められた呪物)を列挙する部分がストーリーのほとんどを占めていて、肝心の怨霊や人の悪意に狙われ続ける恐怖、切迫感、焦燥感が薄いんですよね 古今東西のオカルト知識を披露されているだけというか プロの作品なので求心力はあって読めましたが、貴志さんの作品であったらもっと面白くできたのでは?もっと文章を削った方がテンポ良くできたのでは?という疑問が残ります | ||||
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ホラー小説として評価するより最恐呪物カタログとして読むのが正しい。個人的には楽しめたが、否定的なレビューを書いた人の気持ちもわかる。 それはSSやSランクの新作を求めたから裏切られた気がするだけで、A~Bランク相当の面白さはあった。『悪の教典』や『青の炎』の作者ってことで期待値上げすぎたんじゃないかな。 とはいえ結構な瑕疵があるのは否めず、不自然な展開や違和感も多い。本作の醍醐味は福森家に犇めく呪物の謂れを紐解いていくところなのだが、メインキャラの霊能者が全て口頭で解説してしまうので怖くない。 乱暴にまとめると「賀茂禮子が全部透視してくれました」。 最強の霊能者っぽい登場をした賀茂禮子(何故か彼女だけフルネーム表記)にした所で、最初から最後まで解説役に徹してるので目立った活躍をするわけではない。終盤は電話でアドバイスするだけだし。霊能者らしいパフォーマンスの点では月震の方が印象的。 ホラー小説ファンはホラーの浴びすぎで大抵ホラー不感症になっているのだが、それを差し引いても恐怖は控え目。どちらかといえば『日本現代怪異辞典』のように、ホラー関連の雑学をたくさん知ることができる一冊。 気になったのは亮太のパーソナリティーが弱いこと。心霊系チャンネル運営中の底辺ユーチューバーって設定が上手く生かしきれず消化不良。 親族の不幸を利用し成り上がる覚悟で撮影に臨んだにせよ、肝心のチャンネル名さえ出てこないので、ユーチューバーとしてのアイデンティティーが薄弱。一応大学は出ているらしいが、何でユーチューバーを目指したのかも謎。例のストーカー女も死亡後に悪霊となって再登場するかと思ったらフェードアウトで肩透かし。 作者が博学で頭が良いのは十分伝わってくるのだが、自称底辺ユーチューバー、推定年齢二十代前半の若者がなんでムカデのマイナー種の名前知ってるの?で、一瞥しただけで判別できるの? これが心霊関係の雑学なら然程疑問にも思わなかったが、登場人物のキャラ設定に照らし、明らかに知ってて不自然な事までぺらぺらひけらかしてるのは興ざめ。 原則亮太視点で進むから余計に「なんで陶器や能面や庭木の種類そんな詳しいの?」と心の中で突っ込んでしまった。 早い話が壮大なる賀茂禮子サーガのプロローグ。ラストはあっけないものの一応ハッピーエンド。しかしこれ一冊で終わったら駄作、とまでは言わないが凡作とこき下ろされても否めない。賀茂禮子VS日震一味の呪術廻戦がシリーズ化されるなら、尻すぼみの幕切れも許容範囲。 なお家政婦の犯行動機についてはしつこいくらい尺を割いて語られてた。アレを読んだ上で「動機がわからない」と言ってる人は単に理解力不足。 最後になったが、本作が気に入った人には山吹静吽『迷い家』をおすすめしたい。量で押すタイプの呪物目録が楽しめる。 | ||||
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皆さん仰ってる通り。過去の作品のような圧倒的なインパクトは、残念ながらなかったです。 読んでいる間は楽しかったし、最後はさすがこちらの想像力を目一杯刺激して、文字を介した映像的な怖さを演出してくれましたが。(子どもたちが心底可哀想なので、記憶必ず消してあげてほしい。あと、映像化させたら全国のおばあちゃんに恨まれますよ。) 一族以外には他人事でしかないせいか、最後以外、怖さはほとんどお化け屋敷的なもので、深いところに全く刺さることなく終わってしまいました。 エンタメとしても、被害者なのに先祖の非道といったりきたりするせいで、福森家の人物に全く感情移入できない。主人公の行為がなぜ野放しになっているのかなど、疑問が浮かぶ一方で、主人公の対応にあまり必死さが感じられず、主人公の魅力も感じられないのが残念さの最大の理由。 クライマックスの最後の対決もあまりにあっけなくないですか?? 敵も分散しているせいで脅威が感じられない。黒い家のあのたったひとりの犯人の迫力とは比べ物にならない。 黒い家はほんとゾッとしたし、主人公全力で応援したなあ。新世界よりのグロさ覚悟で読んだけど、惨劇という割に、被害者のうちの2人の死に方もよく分からないままスルーだし、肩透かしでした。 某人物が乗り移ったであろう某呪物が最恐なのではと思っていたのに、出てこないで終わったので、やはり続編があるのですね。 ホラーもこれだけ諸作溢れてると、どうしてもどこかで印象かぶってしまうし、今時の作家さんはほんとに辛いと思います。 文句は言いましたが、一気に読ませる筆力はやっぱり好きです。行間スカスカの擬音だらけの小説もどきに比べたら贅沢な体験です。 先生ありがとう、次作に期待します…! | ||||
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●穿山丸や達磨図、幽霊図、河童の木乃伊、市松人形・・・など、数多の呪物に関する曰く因縁、故事来 歴。加えて戦国時代からの怨念の連鎖が絡み合い、ホラー度満点の読み応えだった。 | ||||
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