深淵のテレパス

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種別
長編
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あらすじ

2024年08月16日 深淵のテレパス

「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水――あの時聞いた”変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが……選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

評判

深淵のテレパスの評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

深淵のテレパスの総合評価:

7.55/10点 レビュー 80件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(6pt)

深淵のテレパスの感想

『このホラーがすごい! 2025年版』で1位を獲得した作品ということで気になり手に取りました。
東京創元社が新たに設立した「創元ホラー長編賞」の第1回受賞作でもあり、注目度の高い一冊です。

物語は、大学のオカルト研究会が主催するイベントで話題の学生による講演に参加したことをきっかけに、怪異のような現象に巻き込まれていくという始まり。SNSで知った調査会社に相談しながら事態の解明を進めていく流れは、現代的で入りやすい構成でした。序盤はオカルトの調査ものの作品という感じで、怪異を科学的な装置で検証し、可能性を一つずつ潰していく描写が印象的です。起きている現象や発生条件を推察していく過程はホラーというよりミステリー寄りで、バランスの取れた読み心地でした。

オカルト×ホラーにミステリー要素を加えた、現代的で読みやすいエンタメ小説として楽しめたのは確かです。一方で、全体的にやや軽やかで強く心に残る尖った要素が少なかった点は惜しく感じました。
創元レーベルの印象かもしれませんが、もしライトノベル発の作品として出会っていたら「予想以上に楽しめた」というプラスの感想になっていたかもしれません。話題性の高さゆえに期待値が上がってしまったというのが正直な読後感でした。

▼以下、ネタバレ感想

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.79
(5pt)

単なるオカルト・ホラーにとどまらない、ミステリー的な謎解きの面白さがありました。

不可解な謎にミステリー小説の解みたいなのが提示される辺り、単なるオカルト・ホラー小説にとどまらない妙味がありました。
また、話の序盤に出てくるある物が、終盤で伏線回収のようにスポットライトが当たるところなんか、インパクトがありましたね。

高身長できりりとした見た目と、アグレッシブな性格の芦屋晴子(あしや はるこ)と、万事控えめではあるけれど、その推理力はなかなかに侮(あなど)れない越野草太(こしの そうた)。YouTubeチャンネル〈あしや超常現象調査〉の二人のコンビも印象的です。
ホームズとワトソンみたいに対照的な二人の個性は、北森 鴻の「蓮丈那智フィールドファイル」シリーズの那智と内藤三國(ないとう みくに)、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの中禅寺秋彦と関口 巽(せきぐち たつみ)のコンビに通じるところがあるように感じました。

「あしや超常現象調査」シリーズの第2弾、『ポルターガイストの囚人』も楽しみです。
深淵のテレパス Amazon書評・レビュー: 深淵のテレパスより
4488029086
No.78
(5pt)

クセのない優等生的ホラー小説

つまらなくはないが新しさは感じなかった。これが「2025年このホラーがすごい!」の1位に選ばれたのは少し疑問。売れた既存のホラー小説のパッチワークじゃないのか。ヒット作を真似してもヒット作を生み出せるとは限らないので、著者に実力があるのは否定しないが、読者のニーズが見透かされている気がして素直に褒められない。
深淵のテレパス Amazon書評・レビュー: 深淵のテレパスより
4488029086
No.77
(2pt)

中身はラノベ。ホラーではない。

中身は高校生向けのライトノベルで、大人がホラーを期待して買うとひどい期待外れになります。ホラー大賞らしいですが、さかさ星やこの作品もホラーのレベルが低すぎて読み応えを感じれません。日本人作家のレベルがかなり落ちてしまったと感じます。
深淵のテレパス Amazon書評・レビュー: 深淵のテレパスより
4488029086
No.76
(4pt)

オカルトを肯定も否定もしない良さ

ホラーもので受賞もされているとのことで、設定も良いし、登場人物2人の視点での進め方も悪くないと思う。
個人的にはもっと掘り下げて描写してくれたら満足度があがった気がします。単純にオカルトを肯定も否定もしないからこそ、謎が残るというのが味わいなのかもしれませんが
深淵のテレパス Amazon書評・レビュー: 深淵のテレパスより
4488029086
No.75
(4pt)

幽霊や呪いを信じるか信じないか、といった二元論的固定観念をもとにジャッジするのではなく、目の前で起きている事象の一つ一つを丁寧に観察して記録し、分析する

2025年度のホラー小説として評価の高い本作、サラリと一気に読める王道エンタメ小説です
ストーリー展開は鈴木光司の『リング』同様、通常ではありえないオカルト的状況に対し、解決策を模索していくというものですが、少し異質なのは、そのホラー的展開の中に、本書のタイトルでもあるテレパスという超能力を問題解決に絡めていくという点がユニークです
本書におけるオカルト的事象に対するスタンスは、幽霊や呪いを信じるか信じないか、といった二元論的固定観念をもとにジャッジするのではなく、目の前で起きている事象の一つ一つを丁寧に観察して記録し、分析する、というもの
そのスタンスには好感を持ちます
晴子さんの存在感が光る超常現象調査チーム、すでに第二作目『ポルターガイストの囚人』も発表されており、そちらもいずれは読んでみたいと思います
深淵のテレパス Amazon書評・レビュー: 深淵のテレパスより
4488029086

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