擬傷の鳥はつかまらない
- クライムミステリー (1)
- ハードボイルド (139)
- 新潮ミステリー大賞受賞 (7)
- 贖罪 (26)
- 転落死 (149)
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| 前半はハードボイルドメイン、後半はファンタジー(並行世界)メインという少し変わった構成だが、うまく融合されており、特に前半は展開も早くグイグイと引き込まれる。その分、後半の並行世界での叙述や内省が繰り返される部分が急激にクドク感じてしまった。とはいえ、全体としては非常に面白い作品であった。 | ||||
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| 私は読んで後悔しました。 これはミステリーではなく、ファンタジーだという印象です。 ミステリーに荒唐無稽な要素はいらないと思っている私は 残念ながら300ページ以降は流し読むことしかできませんでした。 「逃がし屋」の主人公といろいろな事情を抱えた「逃げたい」依頼人 の物語と言ってもいいと思います。帯や背面のあらすじを見て、 そういう本を手に取った自身も現実逃避をしたいと心のどこかで思っている のかもしれません。そうであればこそ、「逃げる」とはどういうことか、 もっと言えば「逃げた」先にどんな救いや希望が見え隠れするのか という点について、勝手に作者の力量を期待してしまったことで、 結果的に本作とすれ違うことになりました。 一度すれ違いを感じ始めると、全てをセリフで表現してしまい 行間が感じられないような文体も些か冗長に感じられ、 セリフだけで構成されたドラマの脚本を読んでいるような感覚にもなりました。 主人公も過去に「逃げた」一人のはずですが、主人公の「逃げ方」と、 「逃がし屋」としての依頼人の「逃がし方」に物理的、心理的な共通点が見えにくい 点が、本作の理解を最も難しくした点です。 主人公がこれまで「逃がした」人を登場させることで「逃がす」という行為について 更に奥行きを出すことも可能であったはずですが、こうも「逃がす」という行為の描き方 がファンタジーだと、それも難しいだろうと妙に納得してしまいました。 受賞作品ということですが、他の受賞作品も、選考委員の方の作品も、 ご縁は無さそうです。ただ、解説にはファンタジー要素が強いことが説明されており、 今後は購入前に解説を熟読してから本を購入しようと反省しました。 | ||||
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| 歌舞伎町を舞台に「ネイルサロン」を隠れ蓑に「アリバイ屋」をひとりで営む女性の本当の仕事は「逃がし屋」。と聞けば戸籍を洗って別人になりすまして、どこか別の土地に送り込むだけと思いますが、実は空間と時間を超えて自分自身のままで人生を変える「特別な方法」を独自に身につけています。ハードボイルド風な台詞回し、裏切りにつぐ裏切りなどサイドメニューも山盛りです。 誰にとっても「あの時、あちらを選択していたらどうなっているんだろう?」とか「やりなおせたらどうしようか?」という素朴な疑問への解答はもちろんひとつであるはずもありません。登場人物たちは「この世界の理不尽さを憎みながらも自暴自棄にならず、必死に生き続けようとしている。」なかで「最も幸福になったであろう選択が為された世界」に逃がしてもらいます。 けれども「幸福とはいったいなんなのか?」を自らに問いかけるとなんと逃げ先を選択せず、また地獄のような現実に戻ることも。そう、人生の選択をできるのは自分だけの権利であり義務でもあります。となると今日を生きて明日につなげることしか出来ないのも事実です。 | ||||
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| 色々な物がミックスされていて素晴らしかったです。実写なら主人公は木村文乃さんっぽいイメージ。ファブルの頃のセクシーな感じを見て、似合うなと思った。 | ||||
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| 「ザリガニの鳴くところ」ほど、「情景を美しく紡ぐことにより、世界観を構築した物語」には2度と出会うことはない。そう思っていました。しかし、本作「擬傷の鳥はつかまらない」も、そう言う作品の1つでした。物語が展開していく中で、それぞれの人物の発する言葉が重なり合い、最終的に織りなす言葉の美しさの連鎖に、胸をうたれます。 | ||||
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