おれたちの歌をうたえ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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いくつかの賞を得ている中堅作家の2021年の書き下ろし長編。還暦間近の元刑事が子供時代の因縁を引きずって仲間の死の真相を探る、謎解きミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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伏線を張り巡らしつつ、ある集団のメンバーを半世紀近くに及んで追いかけ、読者に最終最後まで 気を抜かせない筆力に脱帽。星の数ほどいる作家のうち、これほどの力量をもつ人はめったにいない。 ワンパターンの文章を綴るだけの大御所どもは猛省すべきだろう(まぁそういう本は買わないが)。 | ||||
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面白いので、途中まで読んで、わけがわからなくなりまた戻って読んだ。最後まで読み通そうと思っていたが、最後まで行きつかなかった。テレビドラマか映画であれば筋がつかめて、きっと面白かったのでしょう。仲良し5人組が、 いろいろあって、かつての殺人を暴くというのが趣旨なのだが、金塊を探す手がかりがよくわからなくなり、つまらくなった。ということで、結論としては残念。年配者を意識して、昭和60年ごろの風景が書かれていてそれはとても良かったけれども、年配者には筋がわからなかった。 | ||||
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中盤まではドキドキしながらページを進めていったけど、終盤であまり感情移入できなくなってしまい、半分以上読んできたので読み進めたという感情で読み終えた。 もう少し青春時代のパートで人間関係が描かれていたら終盤も納得できたのかも。 | ||||
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あのころの青春譚を描く。 47年前の昭和47年(1972)、小6生は「栄光の五人組」と言われ。 ノヴァーリスの「青い花」に恋い焦がれていた。 時を動かす。 「20年前も、40年前も、生きていたのは、おれたちなんだ」 それは、黄金の歌が響きだすとき。 そのとき、「栄光の五人組」は、歌でつながる。 | ||||
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今回の直木賞候補『爆弾』がとても面白く1日で読み切ってしまったので、やはり直木賞候補になった本作を手に取ってみた。 いやはや凄い。作品とすれば『爆弾』より上である。 しかし受賞はならなかった。この回の受賞は、佐藤 究の『テスカトリポカ』と澤田瞳子の『星落ちて、なお』(未読)だった。 『テスカトリポカ』はそれなりに面白かったが、“生きた幼児の臓器売買”という鬼畜な話で登場人物も殺人なんて何とも思ってない連中ばかり。とても感情移入ができる話ではない。ラストに多少救いがあるがどうしてこれが受賞作なの? と、はっきり言って思った。この作品さらに凄いのは山本周五郎賞もW受賞なのである。直木賞の文藝春秋社主催に対して新潮社がその対抗として開催した大衆文学賞である。文学賞の1番手と2番手と考えていいだろう。お互いに受賞作がダブらないようにしているが、この回ともう1例だけW受賞作がある。2004年の熊谷達也の『邂逅の森』である。これは空前の快挙といっていい。 両賞の選考委員を調べてみると凄いメンツで恐れ入ってしまう。そんな大御所達が選んでいるんでプロ受けする文学作品なんだろう。 さて本作であるが、内容を書くと長くなるのでやめるが600頁を費やす昭和~平成~令和と40年にわたる堂々たる大河ミステリーである。 この作家はつかみがとても上手く冒頭から一気にターボがかかる。 主人公と反目しながらも共に“暗号読解”に奮闘する下っ端のチンピラヤクザも最後にはバディとなり充分感情移入ができる。やはりこうでなくちゃならない。その“暗号読解”が複雑怪奇すぎてその辺が選考に嫌われたのかもしれない。しかし5人の幼馴染の深い友情が心を打つ素晴らしい作品である。 『爆弾』で3回目の直木賞候補だったが、今自分の一番好きな作家の今村彰吾が受賞したのは4回目候補作の『塞翁の楯』だった。次回作に是非期待をしたい。新作出たら“即読み作家”が一人増えた。次は『スワン』を読むか。 | ||||
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