おれたちの歌をうたえ



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初公開日(参考)2021年02月
分類

長編小説

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おれたちの歌をうたえ

2021年02月10日 おれたちの歌をうたえ

「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」 元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。その瞬間、封印していた記憶があふれ出す。真っ白な雪と、死体――。あの日、本当は何があったのか? 友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着く。 『スワン』で日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を受賞。圧倒的実力を誇る著者が、迸る想いで書き上げた大人のための大河ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

おれたちの歌をうたえの総合評価:6.89/10点レビュー 28件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

半熟だけど、ハードボイルドの風味あり

いくつかの賞を得ている中堅作家の2021年の書き下ろし長編。還暦間近の元刑事が子供時代の因縁を引きずって仲間の死の真相を探る、謎解きミステリーである。
元警視庁捜査一課の刑事で、現在は派遣風俗のドライバーで身過ぎしている河辺のもとに、見知らぬ男から「あんた、五味佐登志って知ってるか」という電話があり、佐登志が死に、河辺宛の伝言があると告げられた。「栄光の五人組」と呼ばれて高校卒業まで一緒に育ってきた仲間の訃報に、仕事を放棄して松本市まで駆けつけた河辺が見たのは、衰弱しきって死んでいる佐登志と、彼の面倒を見ていたという地元のチンピラ・茂田だった。茂田の話では、佐登志はM資金の金塊を隠した場所の暗号を含んだ詩文を残しているという。金塊を手にしたい茂田と佐登志の死の真相を知りたい河辺は互いに反発し合い、対立しながらも一緒に真相を探り始めたのだが、そこには40年前、10年前からの「栄光の五人組」につながる深い闇が隠されていた…。
70年代の左翼過激派の活動、朝鮮人差別、警察・検察の内部事情などの社会的要素を背景に、素人と半グレが主役となる謎解きが本筋で、斜に構えたヒーローの軽口、鋭い推理がハードボイルド風味を醸し出している。ただ、暴力があまり得意でないという日本のハードボイルドの主役の枠を超えていないので、読みごたえは半熟である。謎解き(暗号の解明)部分も独り善がりでピンとこない。
良くも悪くも日本のハードボイルドであり、それなりに楽しめることは間違いない。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.27:
(5pt)

よくもまぁ息が続くものだと感動

伏線を張り巡らしつつ、ある集団のメンバーを半世紀近くに及んで追いかけ、読者に最終最後まで
気を抜かせない筆力に脱帽。星の数ほどいる作家のうち、これほどの力量をもつ人はめったにいない。
ワンパターンの文章を綴るだけの大御所どもは猛省すべきだろう(まぁそういう本は買わないが)。
おれたちの歌をうたえAmazon書評・レビュー:おれたちの歌をうたえより
4163913270
No.26:
(3pt)

面白そうだが

面白いので、途中まで読んで、わけがわからなくなりまた戻って読んだ。最後まで読み通そうと思っていたが、最後まで行きつかなかった。テレビドラマか映画であれば筋がつかめて、きっと面白かったのでしょう。仲良し5人組が、
いろいろあって、かつての殺人を暴くというのが趣旨なのだが、金塊を探す手がかりがよくわからなくなり、つまらくなった。ということで、結論としては残念。年配者を意識して、昭和60年ごろの風景が書かれていてそれはとても良かったけれども、年配者には筋がわからなかった。
おれたちの歌をうたえAmazon書評・レビュー:おれたちの歌をうたえより
4163913270
No.25:
(3pt)

熱量は伝わるが終盤で惹き込まれなかった

中盤まではドキドキしながらページを進めていったけど、終盤であまり感情移入できなくなってしまい、半分以上読んできたので読み進めたという感情で読み終えた。

もう少し青春時代のパートで人間関係が描かれていたら終盤も納得できたのかも。
おれたちの歌をうたえAmazon書評・レビュー:おれたちの歌をうたえより
4163913270
No.24:
(5pt)

つながる青いころは心揺さぶる。

あのころの青春譚を描く。
47年前の昭和47年(1972)、小6生は「栄光の五人組」と言われ。
ノヴァーリスの「青い花」に恋い焦がれていた。
時を動かす。
「20年前も、40年前も、生きていたのは、おれたちなんだ」
それは、黄金の歌が響きだすとき。
そのとき、「栄光の五人組」は、歌でつながる。
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4163913270
No.23:
(4pt)

大河ミステリー

今回の直木賞候補『爆弾』がとても面白く1日で読み切ってしまったので、やはり直木賞候補になった本作を手に取ってみた。
いやはや凄い。作品とすれば『爆弾』より上である。
しかし受賞はならなかった。この回の受賞は、佐藤 究の『テスカトリポカ』と澤田瞳子の『星落ちて、なお』(未読)だった。

『テスカトリポカ』はそれなりに面白かったが、“生きた幼児の臓器売買”という鬼畜な話で登場人物も殺人なんて何とも思ってない連中ばかり。とても感情移入ができる話ではない。ラストに多少救いがあるがどうしてこれが受賞作なの? と、はっきり言って思った。この作品さらに凄いのは山本周五郎賞もW受賞なのである。直木賞の文藝春秋社主催に対して新潮社がその対抗として開催した大衆文学賞である。文学賞の1番手と2番手と考えていいだろう。お互いに受賞作がダブらないようにしているが、この回ともう1例だけW受賞作がある。2004年の熊谷達也の『邂逅の森』である。これは空前の快挙といっていい。
両賞の選考委員を調べてみると凄いメンツで恐れ入ってしまう。そんな大御所達が選んでいるんでプロ受けする文学作品なんだろう。

さて本作であるが、内容を書くと長くなるのでやめるが600頁を費やす昭和~平成~令和と40年にわたる堂々たる大河ミステリーである。
この作家はつかみがとても上手く冒頭から一気にターボがかかる。
主人公と反目しながらも共に“暗号読解”に奮闘する下っ端のチンピラヤクザも最後にはバディとなり充分感情移入ができる。やはりこうでなくちゃならない。その“暗号読解”が複雑怪奇すぎてその辺が選考に嫌われたのかもしれない。しかし5人の幼馴染の深い友情が心を打つ素晴らしい作品である。

『爆弾』で3回目の直木賞候補だったが、今自分の一番好きな作家の今村彰吾が受賞したのは4回目候補作の『塞翁の楯』だった。次回作に是非期待をしたい。新作出たら“即読み作家”が一人増えた。次は『スワン』を読むか。
おれたちの歌をうたえAmazon書評・レビュー:おれたちの歌をうたえより
4163913270



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