雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール
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| 読んでいるあいだずーっと「ヤンマガで連載しているマンガの原作を読んでいるようだ」と感じていた。 暴力衝動を抑えられない兄、ボランティアにはまる母、借金をこさえる父、そんな一家を支配する伯父さん、殺人犯の妹と名乗る女、虐げられている家政婦、杖を持って追いかけてくる老人、イカれた人間しか登場しない。 主人公・依子の視点からなる3つの時間軸を移動しながらストーリーが進む。殺人、洗脳、強姦、監禁、射殺など暴力のデパートのような小説。だからバイオレンスとエロスの描写が苦手な方には全くお勧めしない。 妻に「面白かったからあなたも読んで」と言われたので読んだのだが、これを夫に勧める妻も女性としてどうかしてる。 途中までは疾走感ですいすい読めたのだが、リツコちゃんがクローズアップされたところからどうにも読み進めるスピードがダウンした。久しぶりに西村寿行を思い出してしまった。女の子がむごい目に遭うお話を進んで読む気にはならない。 この小説の感想として一言、「胸糞悪い」と言えばそれで済む面は確かにある。それでも、この「カラッとした感じ」は捨てがたくもある。こういった物語を日本の小説家が書くと、なんだかじめじめして湿度が高くなるのだけれど、呉勝浩さんの描く暴力はなんとも乾燥している。だからこそのあっけらかんとしたラストの一言。 「ヤンマガの原作みたい」と冒頭に述べたが、この小説はミステリとしてのトリックによって映像化がほぼ不可能になっているんだけど、ギリギリ、コミカライズはできると思うので、青年誌のマンガ家さんとマンガ編集者さんは読んでみた方がいい。 | ||||
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| なんと表現すべきなのか。とにかく、登場人物全員がイカれていて、最後の方にしか常識人が登場しません。 エログロ表現が盛りだくさんで、人を選ぶと思います。 特に、色川の伯父さんという人物は、フィクションだと分かっていても、閉口させられます。 ただ、ミステリーとしての完成度は高く、とにかくイッキに読みたくなるような展開の連続です。 | ||||
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| ラノベチックな文章が嫌でなく、かつ下ネタや暴力などに抵抗感がない人であれば楽しめるかも。著者の爆弾やスワンと比べると完成度は低めに感じた。ただミステリに慣れ親しまない人が初めてこの作品を読んで、文体や設定も含めて受け入れられるなら忘れられない作品になるかもしれない。私はならなかった。 | ||||
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| 面白い、面白くないというよりも、作文もどきの文章で評価すらする気がなく なる。それほど低レベルな「小説」。これを出版した勇気に驚く。 「暴力」がメインの「作文」だが、まるでリアリティなくだらだらと続く、ど うでもいいような作文。暴力を表現手段とする主人公の兄が、意識不明の状態か ら「現世に帰還」し、引きこもり状態で家族への暴力が続く。2017年現在の 設定らしいが、2012年や2016年の事件へと、「物語」を作りたかったら しいが、この手法自体はありふれている。悦に入るような新機軸でもない。本書 では構成がまるでなっていないために、話が混乱するだけ。多くの事件が続くが、 緊張感がまるでなく、精々数ページの内容を水増しして数十ページに膨らませて いる。この文章の薄さ、スカスカ度は尋常ではない。内容がないままに単にペー ジを埋めているだけ。これを粋と思っているのか、会話が続くが関西弁が混じっ たり関東弁であったり、誰が何を言っているのやら判断がつきかねる。あちこち に話が飛ぶが、一体何を表現したかったのか。暴力シーンで「売る」小説は感心 しないが、本書は暴力シーンすら現実味がなく、これは著者の能力の問題なのだ ろう。ひたすらつまらない。登場人物の人物描写もいい加減で、登場人物を取り 替えてもそのまま読んでしまいそう。 半分ほど我慢して読んだが、これが「小説」として認められて、単行本として 出版されたのが信じられない。それほど出来の悪い、いや出来の悪さではなくそ もそも初めから小説としても成立していない。どういう経過で単行本化されたの か、興味すら覚える。 作品(というのも憚られる)の後に、別の作者の「連載小説」がある。 ははーん。こうしないと売れないんだ。 ここ数ヶ月で一二を争う「だめだめ作品」 時間を返してほしい。まあ、斜め読みするしかない作品なので、たいした時間 はかからなかったけれども。 | ||||
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| ※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 原付で事故り,宙を舞い,アスファルトへと落下中,地面まであとわずかという中, 走馬灯のように駆け巡るこれまで…で始まる,雛口依子の不幸で殺伐とした半生語り. 奇抜で目を引くタイトルもそうですが,中身の方も,案の定(?)ぶっ飛んでおり, 胸が悪くなる描写も多いのですが,主に相棒によって生み出されるハチャメチャ感が, 状況ほど空気を重くはしておらず,特に序盤は,その様子に吹き出してしまうほどです. また,時間軸を頻繁に入れ替えつつ,見えそうで見えない,少しずつ見えてはきても, 着地点はおろか,すぐあとの予想さえ付かない展開に,最後の最後まで引っ張られます. そして,終盤に繰り広げられる惨劇と悲劇は,過去から現在,さらにはその先へと, 繋がりそうで繋がらなかった全てが結ばれ,浮かぶ真相には驚きとともに胸が苦しく, 一方で不幸だとは気付かず,ほかに生きる術を持たなかった彼女が,立ち上がり,躓き, それでも自身にも言い聞かせるように,声を上げ,抗おうとする姿は強く印象に残ります. 衝撃の決着とは裏腹に,地獄絵図を笑い飛ばすような,最後のやり取りも何とも言えず, 万人受けはしづらいと思いますが,その勢いと力強さは,気持ちの良い読後感を覚えます. | ||||
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