スワン



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初公開日(参考)2019年10月
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長編小説

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スワン (角川文庫)

2022年07月21日 スワン (角川文庫)

銃撃テロを生き延びた五人。彼らは何を隠しているのか、何を恐れているのか ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。文学賞2冠を果たした、慟哭必至のミステリ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

スワンの総合評価:7.54/10点レビュー 41件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

通り魔事件、被害者バッシング、復讐心…正解のない物語

2020年の吉川英治文学新人賞、日本推理協会を受賞した長編小説。大型ショッピングモールで起きた無差別銃撃事件をめぐり、事件関係者が現場で起きた謎の解明を強制されるという、特異なシチュエーションの心理ミステリーである。
日曜の大型ショッピングモールに二人の男が侵入し、手製の銃と日本刀で死者21名、負傷者17名を出すという無差別殺人事件が発生した。犯人二人は自害し、警察の捜査は終わったのだが、後日、事件で母親を亡くした男性が「母の死の真相を知りたい」との意図で奇妙な「お茶会」を開いた。会を仕切るのは男性から依頼された弁護士で、招待されたのは全員現場にいた5人の男女だった。そこでは「真相解明」のために5人の行動が付き合わされ、比較対照され、それぞれの記憶の矛盾や間違いが容赦なく指摘されていった…。
前半は事件の様相、犯人たちの短絡的な行動が解明され、中盤では被害者でありながら「保身のために他の被害者を見捨てた」とバッシングされている16歳の高校生女子を中心にした「お茶会」の心理劇が展開され、終盤では突然の悪夢に巻き込まれたとき人は果たして正解の行動を取れるだろうかという答えのない難問に直面する。無差別事件そのものの解明より、人間は自分を守るためのストーリー、物語を作りながら生きるのではないかという、事件後の物語がメインテーマである。
犯人探しや謎解きではないが、心理ミステリーの傑作としてオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.40:
(5pt)

面白い

最序盤から圧倒されました。その後にその裏側を丁寧に紐解いて行く構成は斬新で、今年読んだ本の中ではトップクラスに楽しめました。
スワンAmazon書評・レビュー:スワンより
4041086396
No.39:
(5pt)

理不尽

呉勝浩氏の作品は初読み。凄い作品だと思った。被害者なのに悪人になってしまう理不尽さ。切羽詰まった時に人間がとる行動。自分ならどうなるだろう。それにしても、スワン、白鳥、バレエ。上手く掛け合わせている。映像で観たい作品だ。
スワンAmazon書評・レビュー:スワンより
4041086396
No.38:
(5pt)

とてもいい小説の感想は「とにかく読んで」という短文になりやすい

近在の老若男女が集まる巨大ショッピングモール「スワン」、よく晴れた春の休日にこの建物内で複数の男による凄惨な無差別殺人事件が起こる。3Dプリンターで模造されたたハンドガンと日本刀によって無意味に殺害されたのは、老人、老婆、若者、子どもを含む21人という悲痛な事件。しかしこの小説においてこの事件は起点に過ぎない。からくも生存した彼女ら彼らのうち数人が事件の謎を解明するべく「お茶会」に招かれる――

 とてもいい小説の感想は「とにかく読んで」という短文になりやすいが、これもそんな一冊。

 作中にもあるようにモチーフは「悲劇の総括」。犯人は卑劣にも「自決」という手段をとることで、否が応もなくその罪を生存者たちに押しつけることになる。事件の部外者が「生存者に罪人の烙印を押す」心理、そして生存者たちの、あのときの行動は間違っていたのではないか、もっと他にやりようがなかったのか、という自責の念が登場人物たちを苦しめる。これも作中にあるように「すでに起こってしまい、終わってしまった悲劇」すなわち「もはや絶対に解決しないこと」をあえて「乗り越えようとする」という重いテーマにこの小説は真っ向から挑んでいる。

 それにしても、事件の描写や文章で、あきらかに作者が映画、映像が好きなタイプだとわかるのに、「ミステリ小説」というトリックに拘泥しているため、却って「映像化不能」になっていることが逆説的でとても興味深い。そして呉勝浩の描く女性主人公はとても魅力的。
スワンAmazon書評・レビュー:スワンより
4041086396
No.37:
(5pt)

★4つが不思議なくらい良い作品

とても良いのですが、なぜか全体では★4つくらいの評価。初見ではいろいろと複雑ですが、最終的な納得感は高いと感じました。この方の作品は初めてでしたが、他のも読んでみたいですね。
スワンAmazon書評・レビュー:スワンより
4041086396
No.36:
(3pt)

爆弾シリーズと比べると面白くない

爆弾シリーズが良すぎた。
スワンAmazon書評・レビュー:スワンより
4041086396



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