蜃気楼の犬
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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ
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評判
蜃気楼の犬の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
蜃気楼の犬の総合評価:
8.67/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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不可能(不可解)状況を創り出しているのは、犯人の心理の綾と物理的トリックとに大別されるが、物理的トリックに頼ったものはどうも頂けない。一方、上で人情劇の様な風味と述べた通り、犯人や被害者の心理の綾を追求した短編は中々読ませる。そして、掉尾に置かれた表題作である。他の短編より長い(中身が濃い)だけではなく、それまでの短編の複数の登場人物達が同時に被害者となるという工夫を凝らしている。他の短編と同様、不可解状況を扱ってはいるが、犯人だけではなく、番場の心理の綾を木目細かく描いている点が印象的。「蜃気楼の犬」という意味が、「正義=蜃気楼」であって、所詮刑事はそれを追っている「犬」に過ぎないという諦観が滲み出ている佳作だと思った。
表題作を読むと充分長編が執筆出来る力量を持った作家だと思った。「不可能(不可解)状況+人情劇」という新しい構想の連作短編集で、これからの作者の作品に期待したい。