横浜1963



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初公開日(参考)2016年06月
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長編小説

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横浜1963 (文春文庫)

2019年07月10日 横浜1963 (文春文庫)

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控え、変貌していく横浜で起きた女性連続殺人事件。米兵の犯行の可能性が高い厄介な事件を担当する神奈川県警の刑事・ソニー沢田は、難航する捜査の中、米軍の協力を仰ぐため横須賀基地に乗り込む。日系三世のSP、ショーン坂口を相棒に事件の真相に迫る社会派ミステリ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

横浜1963の総合評価:8.72/10点レビュー 18件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

横浜1963の感想

「社会派ミステリー」のキーワードで上位にピックアップされた作品。
そういう理由で手にした一冊であるが、著者作は初読みとなる。
60年代前半の横浜を舞台にした作品で、二人の登場人物が、日本人女性惨殺事件の犯人を追いかけるという基本ストーリー。
その一人が、主人公の日本人でありながら見かけは全くの白人であるハーフ警官ソニー。もう一人が、副主人公で、逆に米国人でありながら見かけは全くの日本人である日系三世の横須賀基地所属のSPショーン。
ただし、単なる犯人探しがテーマではない。
主題は60年代当時の米軍基地がある街の雰囲気・空気感をモノクロ的に描きながら、混血児に対する日本人の偏見、白人の有色人種に対する差別意識、戦勝国民の敗戦国民に対する侮蔑感。こうした風潮を事細かく写出していく。
そういう意味で、本書は徹底した社会派小説であり、ミステリー要素はそれらしくどんでん返しを準備してはいるが、あくまでも付録である。

さてでは、社会派という面で本書を評価すると、二人の主人公たちを含めて、全てが良くも悪くもステレオタイプで、今さら感満載。もっと、その裏の隠された内面・意識を読みたい。
ミステリー面でも、犯人の犯行心情が画一的で面白く無く、また被害者たちの内面が全く描かれていない。そういう意味で、形式的。
また、60年代前半東京オリンピック前年の雰囲気も、いまいち、書き込み不足。物足らなかった。

ということで、評価は中庸の5点とした。

マッチマッチ
L6YVSIUN
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.17:
(4pt)

さすがに歴史小説作家。最近の自己満足的なミステリーとは一線を画したものだと思った。

主要人物の人物像などしっかり描けてあり読みやすかった
横浜1963 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横浜1963 (文春文庫)より
4167913135
No.16:
(5pt)

細部に魂が宿っている

先月読んだ琉球警察(2021)がとても良い作品だったので、数年前に初の社会派ミステリーとして上梓したこの作品を購入。琉球警察と同じく戦後の米軍基地と住民、警察との関係を描いている小説。まるですでに映画化されているかのように、当時の横浜の雰囲気が脳内で映像化され、様々な音楽が流れるてくる。

主人公は、娼婦と米兵との間に生まれたハーフの警察官と戦時下に日系人強制収容所で幼少期を過ごし、米国に忠誠を誓う日系3世の兵曹長。見た目と国籍が正反対の二人の生い立ちを知ることで、戦中戦後、我々がたどってきた苦悩の歴史の一端を知ることができる。

二人はある猟奇的殺人事件を追っていくのだが、伊東潤さんの作品の真骨頂は、やはり史実に基づく、こだわり抜いたディテールの積み上げではないだろうか。つまり細部に魂が宿っているのだ。

例えば、事件の鍵を握る米軍将校の車「ポンティアック・テンペスト」には、まだ日本にはなかったカーステレオが付いており、4トラックカートリッジでボブ・ディラン「風に吹かれて」を聞くことができる。思わず「カーステなんて当時、日本にあったのかよ」、「おいおい、ボブ・ディランって当時の日本人は知ってたのか」と読み終わった後、グーグル検索してしまう。 作品を仕上げるための歴史調査や時代考証にどれぐらいの時間をかけるのだろうと感心するとともに、意地悪なアラ探しさえ、したくなってしまうのだ。またそこが楽しいんだけど。

そして物語は、ベトナム戦争、ケネディ大統領暗殺などの史実を織り込みながら、思わぬ結末をむかえる。この作品も大満足でした。
横浜1963 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横浜1963 (文春文庫)より
4167913135
No.15:
(5pt)

それでも、立ち向かう人たちの話です。

前のオリンピックを控えた横浜での事件です。
とても、硬質で面白いミステリーです。50年程前の横浜と横須賀とが舞台になっています。風俗を読むのも楽しいです。
横浜1963 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横浜1963 (文春文庫)より
4167913135
No.14:
(5pt)

ワクワクして読みました。

自分の近しい場所が散りばめられた この小説は よりイメージがデフォルメされてまるで映像で見ているようにワクワクしました。
横浜1963 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横浜1963 (文春文庫)より
4167913135
No.13:
(5pt)

ハードボイルドの傑作+解説は「作家・伊東潤論」の域

自らが属する社会の周縁に押しやられざるを得ない者たちが人としての尊厳とプロの矜持をかけて巨大な敵に立ち向かう。ハードボイルドの王道をいく傑作です。
同じく作家の誉田龍一氏の解説が素晴らしい!
この作品を鮮やかに読み解いた上で、「作家・伊東潤論」に達しています。伊東潤ファン必読の解説です。
横浜1963 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横浜1963 (文春文庫)より
4167913135



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