志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。 スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編集者生活を送っていた。

轢き逃げや通り魔事件の動画をSNSにアップしたことから死の女神と崇められ、過激な動画の投稿がやめられなくなり、事故現場を追い求める女。

鬼才・木原音瀬の4つの鳥肌短篇集。「罪と罰」整形外科医の棚田のもとに、深夜、階段から突き落とされた若い男が運び込まれた。

半年後までに、邪魔なものはみんな“片付ける"――。

鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。

「厭だ。厭だ。

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。

兄の名前は汐崎正義、妹の名前は持田優羽。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

十五年ぶりに再会した武田小春と碓氷優佳は、予備校時代の仲間が催す同窓会に参加した。

君の罪は許されない。 だがぼくはまた会いに来る。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。

安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。 コンサルティング会社を営む男、富澤允。

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞後第一作! 2001年、長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された二つの白骨死体。

努力と競争を過剰にもてはやす「ネオ実力主義」が台頭し、働かないヤツは人間の屑、と糾弾される社会で、思いがけず病気になってしまった男。

獅子追交番に勤務する制服警官・長原が拳銃を持ったまま姿を消した。同期の耀司は獅子追への異動を志願、真相を探ろうとする。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。

学校から帰宅し、母親に捨てられたと知った小学生の純矢。

江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。

計画は練りに練った。ミスなどあるはずがなかった。

移動デリを経営するバツイチでアラサーの夏都。借金を返しながら、海外赴任中の姉の息子・智弥を預かる生活はぎりぎりであった。

小さな会計事務所で働く鶴峯裕は同い年の妻・志保と共働き、四歳の長女・莉枝未ともうすぐ二歳になる長男・琉大を保育園に預け、バタバタの日々を過ごしている。

強い殺人願望を抱く高校生。かつて残虐な連続強姦事件を起こした鬼畜。

トリックと幻想は紙一重。

家庭裁判所調査官の仕事は、少年事件や離婚問題の背景を調査し、解決に導くこと。

報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。

T県警が誇る「風間教場」は、キャリアの浅い刑事が突然送り込まれる育成システム。

神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。

ある大雨の夜、冴えない中年男・戸沼暁男が刺殺された。

ドラッグストアでアルバイトをする新井智久は、斜向かいの喫茶店で働く七波杏子と交際中。

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。

コンビニの店員が男にナイフを突きつけられるなか、電話の音が響いた。

パワハラ上司の不正の証拠を掴みたい先輩社員康子とその片棒を担ぐハメになってしまった新入社員の松尾。

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。

塾には通いながらも不登校を続ける女子高生・遙。

男はなぜ、罪を重ねるのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる入魂のミステリ。 片桐達夫、五十九歳。

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。

獣医の手島伯朗のもとにかかってきた、弟の妻・矢神楓からの電話。

あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。

「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい！』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作です！　長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわし

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

家庭では暮らせない子どもたちの養護施設「七海学園」で起きるささやかな事件――繊細な短編群が大きな物語を創り上げる、第18回鮎川哲也賞受賞作。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。

「東京の隠された怪異」の取材で二十三区の 都市伝説の現場を巡るライターの原田璃々子。