(短編集)

血縁



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    血縁
    血縁 (集英社文庫)
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    初公開日(参考)2017年03月
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    短編集

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    血縁 (集英社文庫)

    2019年09月20日 血縁 (集英社文庫)

    コンビニの店員が男にナイフを突きつけられるなか、電話の音が響いた。『でていいか』店長が差し出したメモを見ても、男はなぜか何も答えなかった―(「文字盤」)。自首という言葉を聞くと、あの出来事が芹沢の頭をよぎる。刑務官が押さなければならない3つのボタン―(「ラストストロー」)。など全7編。家族とは、いったい何か?短編ミステリーの名手が放つ、情感豊かな犯罪小説集。(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.6:
    (5pt)

    長岡弘樹最近では最高の出来!

    推理小説短編の名手 長岡弘樹の最近では一番よくできた作品です。かたえぎきを思い出させるくらい 読みごたえがありました。 お奨めです。
    血縁 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:血縁 (集英社文庫)より
    4087440214
    No.5:
    (3pt)

    苦味のある旨さ。ただ、欠点も多い。

    読み終えて満足感はあるのですが、これは著者独特の「苦味のある旨さ」によるものだと思います。文章は相変わらずうまい。短編のお手本と言えるでしょう。
    ただ、一つひとつコメントしようとすると、どうも欠点が目立つ作品が多いのです。
    「文字盤」は、コンビニ強盗らしき男が現れたとき丁度電話が鳴り、店長が「でていいか」と書いたメモを見せるが男は反応しない、という出だし。読者にも展開が読めそうですが、そこはひねりが効いています。主人公の刑事に味があり、そういう面でも読ませます。この短編集ではこの作品が一番でしょう。
    「苦いカクテル」は、父親の介護に疲れた主人公の女性と妹との関係を軸に展開する話。父の死が事件として取り上げられ法廷シーンへと進みますが、トリックに既視感があり、また、法廷シーンがあることで作り物感が強くなっています。
    「オンブタイ」は、自動車事故で同乗者を死亡させ、自らも視力を失った男性の身に降りかかる出来事の話。奇抜な発想だとは思いますが、そのトリックがあまりにも人工的に過ぎます。
    「血縁」は子供の頃からの姉妹の葛藤をベースに、高齢者へのデイサービスを行っている事業所を舞台に展開する話。超古典的なトリックを焼き直して使っています。それを是とするとしても、後味が悪い話です。
    「ラストストロー」は、死刑執行を担当した刑務官を主人公に据えた話で、これという捻りやトリックはなく、ひたすら暗く重い話です。読後も重いものが残ります。
    「32-2」は、奇妙なタイトルが目をひきますが、その意味が分かると何ということもない話です。犯人の意図は、それを成り立たせる状況設定との関係を含めてすぐに読めてしまいます。この作品だけ文章のトーンが違うので興味を覚える、といった程度の感想しか湧きません。
    「黄色い風船」は、人間の病気と犬の生理との関係を知っていれば、すぐにストーリーの全貌が見えてしまいます。
    このように見てくると欠点目立つのですが、どの作品も小さなアイデアを一つの作品に結実させる小説作りが見事で、どう展開するのだろうと思いながら、どんどんページをめくってしまいます。著者の安定した実力が感じられます。
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    4087440214
    No.4:
    (4pt)

    傑作と無理筋のミステリが入り混じる短編集

    現代のミステリ作家は、常に新しいトリックやアイデアを考案し続けなければならないので、過去の推理小説作家に比べて格段に難しい立場に置かれているのだと思う。
    そのため、どうしても新規テクノロジーや医学・医療など現代に時代が下って初めて出現した分野のネタに頼ろうとするのは、ある意味自然だし仕方のないことなのだろう。
    逆に、新しく出現したテクノロジーが、犯罪トリックそのものを無効化してしまう例もある(『アクロイド殺し』『点と線』『占星術殺人事件』など)。
    本作の中で、『文字盤』『黄色い風船』は医学ネタのトリックでプロットが組み立てられているが、あまりにもレアな病態なため、トリックそのものの新規性に眼が行ってしまい、作品の訴えたいことが読者に伝わりずらい。
    『苦いカクテル』のトリックは、アガサ・クリスティに同じようなトリックがなかったっけ?と感じた。
    『オンブタイ』に至っては、プロットと結末を導き出すためだけの偶然の中に偶然が重なったという設定で、リアリティがほとんど感じられず。
    一方、『血縁』や『ラストストロー』では、特別なトリックを使わずに、(若干都合の良い偶然には頼っているが)ダークな結末や他人への思いやりの滲むしみじみとした読後感を作り出すことに成功しており、傑作と言ってよいのではないか。

    傑作を生みだすような偉大な作家でも、凡作はあるもの。作り出すすべてが傑作と言うのは、しょせん無理な話。ある程度の数を書かないと、傑作と呼ばれる作品は書けないのだろう。
    そういう意味では、一部でも傑作と言えるような短編を含む本作は、十分すぎるくらいの価値のある作品だ。
    血縁 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:血縁 (集英社文庫)より
    4087440214
    No.3:
    (5pt)

    久しぶりにイッキ読みさせられました!

    図書館通いが趣味みたいな私は、「借りたけれど読み終わらなかった本」も多々あります。
    だけど、この本は久しぶりに時間を忘れてしまうほどに、イッキ読みしてしまいました。
    短編集だから、どこで終わっても構わないのに、ついつい、次の章を読んでしまいます。
    とても、読みやすく、内容も面白く、飽きさせずに読ませてくれる本でした。
    血縁 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:血縁 (集英社文庫)より
    4087440214
    No.2:
    (3pt)

    確かに血縁関係の作品が多いかもしれない

    2009年から2016年までに小説すばるに掲載された短編が7編収録されています。最初の話から、全編刑事が主人公かと思いましたが、最初だけで、あとは警察は直接関係ありません。ほぼ全編とも、最後に全てが結びつく爽快さを味わえる期待感を感じさせる緊張をはらんだミステリー。

    ヘルパーの正体が謎の『オンブタイ』や、姉妹の暗部を描いた『血縁』、3人の元刑務官の繋がりが意外だった『ラストストロー』、何となくラストだけコメディテイストの『32-2』、犬の行動が真実を暴き出す『黄色い風船』など、ネタバレになるのであまり書けませんが、バラエティに富んでます。かなり無理があり強引だとか、それは鋭すぎる指摘や展開と感じる部分もありますが、全て筆者の作品への意気込みと受け取れます。
    血縁 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:血縁 (集英社文庫)より
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