慈雨



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慈雨
慈雨 (集英社文庫)
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初公開日(参考)2016年10月
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長編小説

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慈雨 (集英社文庫)

2019年04月19日 慈雨 (集英社文庫)

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.91pt

慈雨の総合評価:7.06/10点レビュー 161件。Bランク


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全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

慈雨の感想

四国巡りの描写が味わい深い

mick
M6JVTZ3L
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

冗長すぎるような

四国遍路巡りをしている定年退職をした元刑事が、地元で起きた少女殺害時間に首を突っ込んでいくといった本作。他の方の感想にもあるように犯人などはどうでもよく、それぞれの登場人物の心情を見事に描いたヒューマンドラマといった印象が強い。主人公神場や鷲尾の葛藤や神場が過去に経験してきた出来事から見える心情は実際に自分がその場にいたかのように引き込まれる。
しかしそんな中で低評価とした理由は2つある。
①四国遍路のシーンが終始続くが、平板な内容で面白みがない。
②引退した元刑事が現役の職員と電話で繋がっており、事件に首を突っ込むことなど違和感しかないストーリー展開。
たとえOB・OGだろうと部外者に情報漏らすなんてありえないでしょと会社員の私は思う。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.9:
(6pt)

慈雨の感想

トリックがいまひとつなので推理的な読み方をする方にはすすめられないかな。
でもこの小説はそういうことがメインではなく、
登場人物の男が全員熱く、過去の贖罪と家族や恋人の気持ちが複雑に交差する、
とても心が打たれるドラマだと感じた。

alex+
S06F3P1G
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

執念と感動と!

おもたい話なのに、先がどうなるか知りたくて、ついつい読んでしまう話でした。幼児殺害事件で逮捕した犯人が、実は冤罪であることを知りながら、定年退職をした刑事。四国巡礼の旅に出ている最中、奇しくもまた幼児殺害事件が。終盤は、警察上層部の意向で、過去に見過ごしにした真犯人を、自らが非難されることになるにもかかわらず、捕まえようとする姿に熱くなります。終盤は刑事と共に早く犯人逮捕の瞬間が見たくて一気に読み進められます。この辺りの筆力はさすが柚月さん。最後は夫婦の絆、家族の絆に感動させられ、犯人などどうでもよくなる展開。本当に感動しました。

タッキー
KURC2DIQ
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

引退した刑事の葛藤を描いたヒューマンドラマ

2016年の本の雑誌が選ぶベスト10の1位になった作品。犯人探しの警察小説であると同時に引退した老刑事の生き方を描いたヒューマン・ドラマでもある。
群馬県警の元刑事・神場は引退を機に四国八十八ヶ所巡礼の旅に出た。自分が関わった事件の被害者を供養する目的だったのだが、どうしても付いていくという妻と一緒の旅は、否応無くこれまでの人生を振り返る旅になった。巡礼を始めてすぐ、群馬県で起きた幼女殺害事件の詳細を知り、かつて自分が担当した事件との共通点の多さに衝撃を受けた。あの事件の犯人は服役中で、今回の犯人ではあり得ない。それならば、自分は捜査を間違ったのか、冤罪を引き起こしてしまったのか。当時、警察の組織論に従って自分が口をつぐんでしまったことが激しく後悔され、神場は後輩刑事を介して捜査に加わろうとする。そして、八十八ヶ所を巡り終え結願を迎えた時、神場は新たなスタート地点に立つことを決意するのだった。
元刑事でありながら現在の事件に加わって犯人探しをするという面では警察ミステリーだが、物語の中心は自分は冤罪を引き起こしたのではないかと苦悩する老刑事のドラマに置かれている。その意味で、犯人探し過程のサスペンスや意外性が少なく、ミステリーとしては物足りない。
ヒューマン・ミステリー、社会派エンターテイメント好きの方にオススメする。

iisan
927253Y1
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

慈雨の感想

四国遍路をする元刑事夫婦の描写がメインで、ミステリーと言うよりはヒューマンドラマ。主人公の人生の悔恨を、遍路を通して新たな物へ再生する為の物語だと感じた。事件は小児に対する暴行殺人で有り、陰惨過ぎてそれを楽しむ事は出来ない。冤罪を自ら告発する事は現実的では無いし、ミステリーとしてはトリックも弱い。それに、出て来るのが皆良い人ばかりなのは最早ファンタジーですが、とても素直に、感動的に読了する事が出来ました。主人公夫婦に自らをダブらせて、後半に入ったこれからの人生を考える。私にとってはそんな作品、良作でした。

なおひろ
R1UV05YV
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

慈雨の感想

好みの問題でしょうか?
過去の冤罪事件の真相に対して葛藤する主人公。
お遍路巡礼をしながら淡々と語られていく過去と現在の事件。
夫婦の絆や家族愛にほろりとさせられる場面もあるのですが、
全体的に抑揚に乏しく、
著者の別作品のようなカタルシスを期待していただけに少し残念に感じてしまいました。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

慈雨の感想

佐方シリーズと比べると刺激はない。オーソドックスな展開ながらも、登場人物の好ましいキャラクターの中でストーリーが構成されてて、結末もまぁ納得できる落とし所に落としたな、という感じでした。最初から最後まで安定して楽しめる作品だと思います。

kmak
0RVCT7SX
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

淡々と物語は進む

悪くは無いが、物語は淡々と進んでいく。不自然な感覚は全くない。著者の作風は、当方の好みに適しているが、もう少し捻りや展開があっても良かったかなと感じる。でも、敢えて巡礼というテーマに合わせて、このような静かな作風にしたのかもしれないとも思える。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

慈雨の感想

冤罪を犯したのではという葛藤・苦悩・恐怖を抱えたまま定年退職した刑事が妻とともに四国八十八箇所の巡礼に出るという話がベースになっています。
巡礼中、あの時と酷似した事件が発生。
「未だ逃げおおせている同一犯による犯行?」「やはり冤罪だった?」
これが刑事の性なのか、離職してまでも気になって仕方がない、自分にそして自分の家族に不利益となる事がわかっていても、つらい過去をもう一度引きずり出し、向き合い、真実を明らかにしようとする。
それだけじゃなく、妻とのこと、子供とのこと、色々な問題を抱える主人公。
ラスト、それが全て一件落着とならないところが、現実っぽくて余計にグッときた。
まぁ、定年まで職務全うした刑事さんの経験値ってサラリーマンなんかとは深みが違うなと実感した。
それと名刑事の影にはやはりできた伴侶ありだね。

50人待ちでやっとこ手にできた図書館本。待った甲斐あった。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

慈雨の感想

柚月さんの作品は、他の警察小説にはない人間的なドラマの要素でグッと読ませる魅力がある。この作品もお遍路の旅というテーマを巧みに織り交ぜた感動作です。
また私事ながら、主人公夫婦は私ら夫婦とどこか似た所があり(性格や境遇が)、なんだか自分たちが演じているような気分にもなりました。
退職刑事がここまで捜査に携われるか?現役がそんな元刑事の意見を簡単に受け入れるのかな?という疑問はありましたが、涙腺が緩む場面もいくつかあって、年初からいい作品を読ませていただきました。
また、お遍路に興味を持ったのも確かです。

本好き!
ZQI5NTBU
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