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慈雨



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【この小説が収録されている参考書籍】
慈雨
慈雨 (集英社文庫)

慈雨の評価: 6.91/10点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.91pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

慈雨の感想

冤罪を犯したのではという葛藤・苦悩・恐怖を抱えたまま定年退職した刑事が妻とともに四国八十八箇所の巡礼に出るという話がベースになっています。
巡礼中、あの時と酷似した事件が発生。
「未だ逃げおおせている同一犯による犯行?」「やはり冤罪だった?」
これが刑事の性なのか、離職してまでも気になって仕方がない、自分にそして自分の家族に不利益となる事がわかっていても、つらい過去をもう一度引きずり出し、向き合い、真実を明らかにしようとする。
それだけじゃなく、妻とのこと、子供とのこと、色々な問題を抱える主人公。
ラスト、それが全て一件落着とならないところが、現実っぽくて余計にグッときた。
まぁ、定年まで職務全うした刑事さんの経験値ってサラリーマンなんかとは深みが違うなと実感した。
それと名刑事の影にはやはりできた伴侶ありだね。

50人待ちでやっとこ手にできた図書館本。待った甲斐あった。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

慈雨の感想

柚月さんの作品は、他の警察小説にはない人間的なドラマの要素でグッと読ませる魅力がある。この作品もお遍路の旅というテーマを巧みに織り交ぜた感動作です。
また私事ながら、主人公夫婦は私ら夫婦とどこか似た所があり(性格や境遇が)、なんだか自分たちが演じているような気分にもなりました。
退職刑事がここまで捜査に携われるか?現役がそんな元刑事の意見を簡単に受け入れるのかな?という疑問はありましたが、涙腺が緩む場面もいくつかあって、年初からいい作品を読ませていただきました。
また、お遍路に興味を持ったのも確かです。

本好き!
ZQI5NTBU

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