凍てつく太陽



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初公開日(参考)2018年08月
分類

長編小説

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凍てつく太陽

2018年08月23日 凍てつく太陽

逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、 軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影に濡れ衣を着せられ、網走刑務所に投獄されてしまう。八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うするために、脱獄を決意するのだが――。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

凍てつく太陽の総合評価:8.79/10点レビュー 28件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

まあまあでした

分かりやすい。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:
(5pt)

凍てつく太陽の感想

作品自体はとても圧倒的。超骨太の濃い作品でした。
終戦間際の戦争小説において、舞台が北海道であるあまり経験した事がない作品。
この本のおかげで、北海道でのアイヌや朝鮮との関係、民族問題や差別、特高警察といった知識を得る事ができました。ミステリを読んで新たな知識を得られるのはとても嬉しいです。

一方、点数について。
好みの問題なのですが、本書は社会・歴史の教科書を読んでいる気分でした。
密度も濃い作品な為、1文1文がとても大事。なので物語を楽しむ前に、内容を把握する事に集中しなければいけない読書でした。人物や場所や状況、時代背景など頭の中で構築していかないと物語に置いてけぼりになる為、読むのが辛かったです。なのでこの点数で。

それにしても著者の作品のクオリティはどれも高い。
好みはあれど、どの作品も緻密な情報と作品への昇華に圧倒されます。改めて思いました。

egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

民族、国家、生き方を問う骨太の現代史アクション

終戦間際の北海道・室蘭を舞台にした現代史エンターテイメント作品。第72回日本推理作家協会賞、第21回大藪春彦賞を受賞したのも納得の長編アクション小説である。
朝鮮人労働者脱走事件の捜査で朝鮮人の飯場に潜入し、労働者仲間をダマすことで成果を上げた特高刑事・日崎は、室蘭の軍需工場関係者が殺害された事件の捜査に駆り出された。アイヌという出自から仲間の刑事たちに嫌がらせを受けながら「お国のため、天皇陛下のため」と信じて事件の真相を探っていた日崎だが、軍の機密に触れてしまったことから殺人犯に仕立て上げられ、網走刑務所に送られてしまった。そこで出会ったのは、飯場でダマした朝鮮人労働者ヨンチュンだった。当然のことながら、ヨンチュンから恨みを晴らすための報復を受けたのだが、日崎が脱獄計画を持ちかけることで二人は休戦し、脱獄に成功する。その間、室蘭では特高刑事による捜査が進み、やがて「戦況を一変させる軍事機密」にまつわる陰謀が明らかになり、さらに工場関係者殺害の犯人も明らかになった。しかも、犯人は国家滅亡を企てているという。脱獄した日崎は、国家を守るという特高刑事の使命を果たすために命を賭けて計画を阻止しようとした・・・。
アイヌ、朝鮮人などの民族問題、国家と国民の責任、政治とは、権力とはなどなど、現代に通じる深い問題を、警察小説という意匠で骨太に描いた一級品の社会派エンターテイメントである。ミステリーファンに限らず、アクション小説ファン、警察小説ファン、現代史エンターテイメントファンなど、幅広いジャンルのファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25:
(5pt)

面白かった

長いけど飽きさせない
凍てつく太陽Amazon書評・レビュー:凍てつく太陽より
4344033442
No.24:
(3pt)

やはり生い立ち。

好かんたらしい特高刑事三影は母親から言葉の虐待を受けていたそうだが、やはり生い立ちは大切です。こんなふざけた特高は家族がお礼参りされても仕方がないでしょう。
凍てつく太陽Amazon書評・レビュー:凍てつく太陽より
4344033442
No.23:
(3pt)

主題がわかからない。

最後まで作者が何を書きたかったのか判りませんでした。場面場面の描写はそれなりにうまいと思いますが主題が絞れていないので全体として印象に残らない。主題を絞っていくつかの小説に分けたらもっと星の数が増えたと思います。
凍てつく太陽Amazon書評・レビュー:凍てつく太陽より
4344033442
No.22:
(5pt)

娯楽小説のお手本的傑作。

特高刑事である八尋が飯場の逃亡事件を解決するために潜入している場面から始まります。ところがそれはあくまで序章に過ぎず、物語が進むにつれてスケールはどんどん大きくなります。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、よくこれだけの人物や場面を描き分けて上手にまとめたものだと感心するばかりです。
謎が謎を呼び、読者を飽きさせません。刑務所でのある人物との再会や脱獄でのスリリングな展開も見事でした。スルクが姿を現した時は思わず唸ってしまいました。
戦争中の軍国主義への批判や民族問題にも触れていますが、ほどよく抑制されて説教臭さがないのもすばらしいと思います。読後感も爽やかです。
これだけ完成度の高い作品であるのにもかかわらず何も受賞していないのが本当に不思議です。図書館でお借りして読みましたが、作者に敬意を表し、これから購入したいと思います。
凍てつく太陽Amazon書評・レビュー:凍てつく太陽より
4344033442
No.21:
(5pt)

敗戦こそが希望

特高を主人公に据えるのも珍しいのに、エンターテインメントながら国家や民族、マイノリティーや差別の問題をメインに据えるという意欲作。
スケールが大きく愉しめた。
テーマに沿って、冒頭から昨今話題の朝鮮人徴用工問題が出てくる。きちんと史実を調べた上で、偏らない視点は好感が持てる。
人間とは所詮はどういうものものかという現実を、よく踏まえたこその視点であって、まさに大人のためのエンターテインメントの王道である。
陰惨な話だがエンディングは明るい。人の気持ちを前に向かせるエンディングだ。
苦難の果てに敗戦を迎えるが、恩讐を超え自分の心の赴くままに素直に動く人の姿に、暗い時代を抜けた敗戦は、まごうことなく希望であったことがよくわかるエンディングであった。
凍てつく太陽Amazon書評・レビュー:凍てつく太陽より
4344033442



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