灼熱



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    初公開日(参考)2021年09月
    分類

    長編小説

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    灼熱

    2021年09月24日 灼熱

    「日本は戦争に勝った!」 無二の親友を引き裂いた「もう一つの戦い」の真実。 デマゴギーの流布と分断が進む現代に問う、渾身の巨篇。 沖縄生まれの勇と、ブラジルで生まれ育った日本移民二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠い地・ブラジルの日本人入植地「弥栄村」で出会った二人は、かけがえのない友となるが……。 第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し、多数の死傷者を出した「勝ち負け抗争」。 共に助け合ってきた人々を過激な抗争へと駆り立てた熱の正体とはなんだったのか。 分断が加速しフェイクニュースが横行する現代にこそ問う、圧倒的巨篇。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    灼熱の総合評価:9.75/10点レビュー 12件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    人は信じたいものを信じる愚か者である

    2019年から21年にかけて文芸誌に連載された長編小説。ブラジル移民の間で繰り広げられた「勝ち負け抗争」をテーマにした現代史サスペンスである。
    1934年、親族とともにブラジルに移民した12歳の比嘉勇は移住した殖民地で同い年の南雲トキオと出会い、意気投合し、無二の友として切磋琢磨しながら青年期を迎える。だが、日本の戦争の影響がブラジルまで及んできて、二人は別々の道を歩むことを余儀なくされた。さらに、ブラジルの日本人社会では日本が戦争に勝ったのか負けたのかを巡る「勝ち負け抗争」が起き、二人は決定的に対立することになった…。
    今の時点で振り返れば考えるだに馬鹿馬鹿しい「日本は勝った」という風説が優勢だったという状況は、いかにして生まれたのか。日本の勝利を信じるしか自尊心を保つ道がなかった移民たちの悲しみがじわじわと伝わってくる。いつの時代でも「人は自分が信じたいものだけを見る」という愚かしさは、現在のネット言論の異常さを見れば明らかで、情報量の多寡とは無関係であることがよく分かる。読み取るべき教訓が極めて多い作品である。
    歴史に埋もれてきた興味深いエピソードを、現代的テーマに沿って読みやすく仕上げた傑作エンターテイメントとして、多くの方にオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.11:
    (5pt)

    歴史

    作中人物がとっても良い。
    灼熱Amazon書評・レビュー:灼熱より
    4103542411
    No.10:
    (5pt)

    途中読むのが辛かった

    途中から不吉な予感ばかりで読むのが辛かった。なんとなく結末読めてきてそれでもこうならないでくれと願いながらハラハラして読んだ。教育って大切。日本の植民地だと本や教員にも限りがあるだろうし貧乏食いっぱぐれた小作の人達が多いだろうから元から学がある人少なそうだから、戦勝派になってしまうのも無理ないかなと。知的好奇心と外国語を学ぶ意味の重要性を感じた。里ちゃんが
    唯一の救いだった。この作者は女性の気持ちを表現するのがあまりにも上手なので時々女性かと思ってしまう。男性同士のマウント意識も女性のそれと極めて近い。
    この作品は山崎豊子の2つの祖国と似てると思う。こちらの方が短いぶん読み易いが。
    一番印象に残ったのは村人だ。仲良くしてるようにみえても心には澱があって機に乗じてに加担し正義ヅラをする。自分の職場や地域でも見回せばそんな人間関係ばかりかもと。憎しみよりも何も考えない便乗型の日本人に嫌悪感。
    灼熱Amazon書評・レビュー:灼熱より
    4103542411
    No.9:
    (5pt)

    せつない

    いつまでも胸に残る名作。最後の方は涙なしでは読めませんでした。トキオ生きてて欲しかったー
    灼熱Amazon書評・レビュー:灼熱より
    4103542411
    No.8:
    (5pt)

    辛かった

    日系ブラジル人の方の苦労が身に沁みた。
    何年か前、今は一般人となった秋篠宮眞子内親王が、南米を訪問した時、日本のお姫様が来てくれたとお年寄りが感動して泣いたということを思い出し、辛い気持ちになった。
    灼熱Amazon書評・レビュー:灼熱より
    4103542411
    No.7:
    (5pt)

    戦争にも日本政府にも取り残されたブラジル移民

    長くても10年で帰国を夢見てブラジルに渡った日本人移民達。
    移民生活の過酷さと、海外においても日本の植民地的生活で現地との距離感を取ったことによる悲観交々。

    沖縄生まれの移民と日系二世の2人の若者を中心に、戦中戦後のブラジルで起こった日本の戦争勝ち負けそれおれを信じる人々の心情を描く。
    ベースとなる日本国民というスタンスの上に、移民先での日本人の生活やブラジルの人々の捉え方、詐欺師の絡ませ方などストーリー構成が史実織り交ぜ読ませる内容になっている。

    沖縄出身者の心の持ちようの描き方も、海外での日本人の扱いを表現するのに的確にハマっている。

    ボリュームある内容であるが最後まで構成がしっかりしているので、飽きることなく読ませる。
    事実とは別に人は信じたいものを信じるという愚かさが同じ日本人を分断している様は、現代の情報社会でも起こっている。
    灼熱Amazon書評・レビュー:灼熱より
    4103542411



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