未明の砦
- 群像劇 (29)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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これは「社会派」を正面に据えた、もうガチガチの社会派小説である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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作家 太田愛の力なき者、声を出せぬ者への熱い想いと冷たい、無を強要する社会の現実の対比の描き方が非常に秀逸でした。 どこにでもいそうな若者が生きるという事を真剣に考える始まりから、社会を変えるためにできる事をやり尽くそうとする姿に涙なくしては読めない作品です。 読んでいると自身を責められているような生々しい社会の描き方が、物語の緊張感と自分の人生への投影を何倍にも増幅してくれています。 傑作でした、必読の一冊です。 | ||||
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過労死や派遣労働を扱ったミステリ小説は既に幾つかありました。しかし、巧みな(設定に一部やや無理なところも感じましたが)構成と運びで、労働問題をめぐる歴史や構造、そして終局的に問わなければならない打開の在り方まで読ませてしまうものは無かったように思います。「愚直」というと失礼になるかもしれませんが、そうした強い意志を感じさせる貴重な作品であり、より多くの方に読まれることを願っています。 | ||||
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総合的にはとても面白かったです。 最後の証拠を手に入れた辺りは、そんな偶然があるのかと思いましたが、良かったです。 途中の図書室での労働の説明は、長くてキツかった。でも読み飛ばしたくないので頑張りました。それがあるので、何とか辻褄が合うと思います。 でもやっぱり、面白さとしては、犯罪者、幻の夏、天井の葦、には及ばないかな。 | ||||
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幻夏は最も好きなミステリと言って良いが、本作はミステリではない。 なので遣水は登場しない。 昨今の労働問題をとりあげた、社会派小説だが、600頁を超える長編を 読ませる作者の筆力はやはりただものでない。ただ、労働問題の捉え方 に偏りが見られ、最後の最後に、団結して社会的強者を倒すというテー マに破綻が見られる。この国はまもなく沈む。泳げる者は海外を目指す 的な台詞があるが、これを言ってしまうと四人の戦いは水泡に帰すこと なる・残念だった | ||||
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何冊目かの太田愛。 相変わらずの社会派ミステリー。 唯一の難点は、600ページというボリュームだが、 内容は大著に見合い、飽きさせない。 今回は労働問題、特に非正規雇用をテーマにしつつ、共謀罪を絡ませる筋立て。 ある夏、非正規雇用の工場労働者の青年4人組が 喜びを味わい、学び、立ち上がる。 小説の読後感は良いのだが、日本社会の現実に暗澹たる思いにもなる。 先日の鹿児島県警の内部告発に絡む「闇」も含め、 この小説は現実を描いているのだとも感じる。 「いい労働者ってのは、ただ一生懸命働くだけじゃないんだ。 隣に困っている労働者がいたら、その労働者のために闘う。 つまり自分たちのために闘うのが、いい労働者なんだ」(602頁) は名言。 新聞の連載が初出とのことだが、夏休みの一冊に最適かも。 | ||||
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