心眼
- 指名手配 (74)
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人物描写、人間関係、行動原理、世相描写、犯行背景すべて平べったい。 またJRの架空名JEには苦笑いした(いっそのこと警視庁も架空名にした方が無難だな)。高田馬場まで出して西北大学とかもズッコケる。 いちいち挙げないけれど稚拙な表現も散見される。我慢して読んでたが「小型のマルチーズ」「白く若いメス犬」に容疑者(=教師という聖職(笑))を重ね合わせるあたりでアホらしくなって読むのやめた | ||||
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本当に相場英雄が書いたとは思えない内容の薄さだった。 ストーリーも展開も既視感があり、著者の圧倒的スケール感を全く感じさせない。 今まで著者の作品はハズレないと感じていたけど、どうも最近の作品は平凡になっている。 そもそお警察物より、経済的なものを描いたほうが読み応えあるのではないか。 | ||||
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見当たり捜査とは。 数百人規模の顔写真を記憶し、人混みの中で犯人を見つけ出す。 今や、町じゅうに防犯カメラが設置され、その画像解析によるデジタル方式が際立つ。 方や、見当たり捜査は地道でアナログな方式である。 ここに本質を見極める力があるかどうかが問われる。 | ||||
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発売からちょっと日は経っているが、具体的に記述したレビューがないようなので、遅れ馳せながら。 主人公は、警視庁見当たり捜査班の新米刑事・片桐。所轄署で職務質問の権限を駆使して犯罪者の検挙実績を重ね、評価ポイントを稼いで目出度く警視庁本体に異動になったものの、配属されたのは憧れの捜査一課ではなく、見当たり捜査班であった。来る日も来る日も街頭に出て、ひたすら何処に誰がいるとも知れない指名手配犯を捜す。宝くじが当たるのを期待するような確率の低い仕事で、普通の人なら簡単に心が折れそうだ。 配属されて1年経っても一向に手柄を挙げられない、生真面目だが不器用な片桐。元捜査一課の敏腕刑事、一匹狼的な行動に終始する名目上の上司で寡黙ながら圧の強い稲本。過去に稲本と度々コンビを組み成果を挙げたにも拘わらず、何故か今では袂を別って稲本との間に確執を抱える捜査一課長・大林。物語のキーになるのはこの3人である。本作のなかで、大林捜査一課長は着任早々見当たり捜査を「古臭い手法」と切って捨て、防犯カメラ映像と顔貌認識ソフトを駆使した効率的な犯罪捜査をぶち上げて、見当たり捜査班と対立する。 登場人物と物語の骨格は以上のようなものだが、見当たり捜査自体が捜査員個々人の忍耐強い活動の産物で、扱うのも強盗傷害事件とか衝動的な殺人事件、はたまた行方不明者の捜索とか、過去に著者が描いてきた「大企業が繁栄の陰で起こした組織的犯罪」などに比べるといかにも小粒。且つ、云っちゃ悪いが地味。とても物語の柱にはなり得ない。つまり物語の縦糸になる大きな事件がなく、稲本と大林の確執の由来も、前半で勿体ぶって詳細を伏せていた割にはいざ紐解いてみたら「えっ、その程度の話なの?」と拍子抜けする代物だ。そりゃ相棒に出し抜かれて手柄を独り占めされたら、「むっ」とはするにしても、不倶戴天の敵みたいな関係に陥るような大事ではなかろう。 物語の最後、大林から一本釣りのスカウトを受けた片桐が、稲本の忠告(警告)を受けつつも捜査一課への異動を決意する辺り、「稲本さんの教えを肝に銘じて頑張ります!」みたいな綺麗ごとを云ってはいても、結局、夢にまで見た捜査一課入りのチャンスを目の前にぶら下げられて、稲本の忠告など聞いちゃいられないってだけじゃないのか? 大きな盛り上がりもなく、「謎めいた事件の真相解明」といったカタルシスもなく、片桐の成長譚というほどの掘り下げられたドラマもなく…。そもそも。タイトルになっている「心眼」って、物語のどこかでポイントになったか? ないない尽くしの果てに片桐の「捜査一課栄転(?)」が〆とあっては、何がなんだか。もう少し捻りを付けるなり、巨悪が潜む大型犯罪を絡めるなり、考えて欲しかったなぁ。 | ||||
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警視庁捜査共助課「第二捜査共助捜査共助係」は「見当たり捜査班」と呼ばれ、街頭に立ち、通り過ぎる人々の顔を見続け、指名手配犯を探し出すのが任務だ。その部署に配属された片桐文雄、29歳は、交番の勤務や所轄で成績を上げて、早く本部に採用された。この男、実にバカ真面目だ。 なんとなく、時代遅れの感じを受けるが、コロナ禍の物語だ。とにかく、アナログで指名手配犯を覚える。基本は、目元を覚えていて、マスクをかけていても見つけることができるという。 新たに就任した捜査一課長は、SSBC(捜査支援分析センター)と鑑識課が持つIT技術を駆使した最新の捜査手法で犯人を見つけ出した。監視カメラのデータを分析して、犯人を割り出す。現在は顔認識ソフト、行動様式分析ソフトがあるので、確かに時代遅れなのだ。 本部に顔を見せないが、稲本警部補は次々に重要指名手配犯を発見し逮捕する。普通はチームプレーで捜査するのだが、稲本はあくまでも一匹狼的捜査方法なのである。片桐はどのように指名手配犯を見つけ出したのかを稲本に聞くが、何も教えてくれない。指名手配班のグレードによって、点数が違う。多くの点数を取れば、出社しなくてもいい。稲本は、名画映画館やジャズ喫茶で過ごす。片桐は稲本の居所を割り出して、ジャズ喫茶に会いに行く。遅かったなと言われ、お子ちゃまと軽くあしらわれる。片桐は、稲本の手法を真似て、捜査するが、見つけられない。 稲本は、心眼で見ろと言われていたことを聞く。その人の生い立ちから、全てを把握して探し出すのだ。捜査一課長の見当たり捜査班を廃止するという発言に、係長、稲本は一緒になって反撃する。 個人情報による捜査のあり方を問題にしている。警察は、Nシステムという自動車のナンバーの判別はもはや使われている。監視カメラによる監視社会は、中国でもはや実行されている。個人は特定され、携帯電話はGPSで捕捉されている。こういう職人技の捜査方法は、日本ならではの物語だ。継承の仕方も日本的だ。自分で習得するしかない。まぁ。物語としては、刑事成長物語として楽しめる。 心眼という言葉が気に入った。 北尾吉孝は「心眼には二つの大きな働きがあると考えています。一つは自己すなわち自分自身の本当の姿を見るということです。これは、中国古典で言う『自得』に通ずることです。もう一つの心眼の働きは、自己以外の他を見ることです。この働きは相手の心を読むということです。 この二つ目の心眼は一つ目の「自得」がある程度出来るようでなければ他人の心あるいは様々の物事の真の姿などはっきりと見られるわけがない」という。 いずれにしても、物事の本質をつかみ出して、人を心眼で見抜くということは必要だ。 | ||||
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