彼らは世界にはなればなれに立っている
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いろんな意味でこわい これはどこか遠い地のお伽噺ではなくて、日本のいまの話 | ||||
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読み進めるごとに、今の日本の状況と重なる要素があまりに多く、背筋が凍りそうでした。 「戦争は結果にしか過ぎない。おびただしい死は、無数の人々の選択の結果、あるいは選択を放棄した結果、または選択と思わずに同調した結果なのだ」の言葉に、今の投票率の低い日本の姿を重ね合わせるのは、それほど難しいことではないでしょう。今を生きる日本人は必読の書だと思いました。 そういった具体体な国をイメージさせる世界観の作り方もさることながら、物語の進め方や、細かい仕掛けの作り方も見事で、本を読み進めるごとに「あ、これはあれだったのか!」と、何度も話のつながりを思い出しながら読み進めていました。 確かにこれまでの太田さんの作品とは色合いが違いますが、間違いなく傑作だと思います。 | ||||
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この題名も舞台となっている設定された時代や場所も一見とっつきの悪い響きがある。だが、 この作品を読み進めていくと、これはひょっとするととんでもない傑作かもしれないと思い始める。 現代に近い時代、場所は「塔の地」にある「始まりの町」。色々な人物が登場するが、この作品で 重要な役割を与えられているのは、「羽虫」と呼ばれる被差別民。過酷な差別の中で一生懸命に 生きようとする人間たちが描かれていく。母が羽虫のために悲惨な人生を歩む少年トゥーレ、煙草の 吸殻を集めて生計を立てている「葉巻屋」、どこからともなくこの土地に流れ着いた有色の女 「噓つきのマリ」、そしていろいろな事件の真相を知る「魔術師」と呼ばれる老人。この4人の口から 羽虫たちの悲惨な不幸が語られる。そして、この「始まりの町」も徹底した中央集権の管理体制の 強化によって大きな崩壊を迎える。小さな奇跡も描かれる。だが、「羽虫」達に幸福が訪れることはない。 世界のいろいろな国を見ても、少しずつ、あるいは大いに当てはまるような描写も多い。世界は 善人ばかりではない、幸福は黙っていてもやってくるものではない。まるで結末の残酷なおとぎ話の ような物語が綿々と語られる。やるせなくて辛い。 | ||||
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僕はこの本を探していたんだと思いました。いろんな意味で不遇な経験をしたことがある人なら心に響く本だと思います。コンテッサとマリが好きなんですけど、特にマリの人生は涙がでるような文章でした。著者の先生に要望したいのが、この本の続編かシリーズものかこういうテイストの本をまた書いてほしいです。 | ||||
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それぞれの立場の人物からみる、世の中に引き込まれました。 とても、心に響く物語です。 | ||||
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