悪の芽



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初公開日(参考)2021年02月
分類

長編小説

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悪の芽 (角川文庫)

2024年01月23日 悪の芽 (角川文庫)

大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのかー。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも逃す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

悪の芽の総合評価:6.69/10点レビュー 29件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

悪の芽の感想

おもしろかったです。犯行動機の部分はインパクト弱いと個人的には感じましたが、登場人物の思考行動、ストーリーの展開、良かったと思います。

kmak
0RVCT7SX
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

悪の芽の感想

社会派小説。
「想像力の欠如」がキーワード。
想像力の無い安易な行動・コメントが悲劇を生んでしまう可能性を提起した小説。
現代社会では、こうした事例が普通に見られる光景なんだろう。
主人公の安達、そして犯人に娘を殺害された厚子は、それなりに自己決着できた。
犯人の過去に関わっていた真壁、事件を動画撮影した亀谷、両名は何故にか消化不良。これは著者の意図なのか。
読み終わり、考えさせられた一冊であった。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

悪の芽の感想

いつの時代になってもなくなることのない「いじめ」問題。今回も重いテーマを貫井流に取り上げた作品です。
重厚感のあるテーマを読みやすく描いたと思われるのは、”アニコン”を大量殺人現場に取り上げたところか。その辺に貫井流を感じさせます。
その他にも、自分と接点のあること、あまりないことについて人はどう関わるか、考えさせるところもありました。
事の真相については、そうなのかなぁ。。。という感想にとどまってしまい、読後感はどこか消化不良を感じるものでもありました。
でも、やはり貫井さんともなればこの重いテーマにずっしりとした警鐘を鳴らしたという点では成功しているでしょう。
いわれているほど悪くないですよ。この調子で次回作も重いものを持たせてくださいよ。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26:
(2pt)

心理描写が緩い

小説家には人並み外れた洞察力を期待しているが、この作品の心理描写は一般人レベルで物足りない。
良い本は重層的で、如何様にも読めるようになっているが、この本は想像力の欠如だけがテーマのよう。それにあまりに単純な倫理観で、社会の複雑性を全く反映できていないと思う。且つ、リアリティに欠けるので納得感がない。昔あだ名をつけたぐらいで病む人間が銀行で出世するのかな?と思う。大企業で出世する人間は多かれ少なかれ物事の捉え方のバランスが良いと思うので。
また本作は登場人物ごとに章立てされているのに、いつの間にか出てこなくなる人がいて、中途半端な描写で終わる。登場人物同士のつながりも薄い。
いつも翻訳のいわゆる古典ばかり読むので、久しぶりに読んだ小説の軽さに面食らった。
逆にあまり本を読まない人には、テーマも身近で読みやすくて良いかもしれない。それなりに続きも気になるし、ある程度は面白い。
悪の芽Amazon書評・レビュー:悪の芽より
4041099676
No.25:
(4pt)

想像力のない人が目立つよねという話

無差別大量殺人を犯してしまった動機を辿っていく話ではあるけど、テーマとしては原罪と想像力かなあと思う。

自分が過去にいじめをしていたことに対する反省の気持ちを持って事件を調べると言うと聞こえは良いけど、そこには自分は悪くないはずという気持ちが見え隠れする。世の中の人たちが求めてるからと思って事件やキャバクラに行くまでの動画を投稿することは自分の承認欲求を満たしたいという偽善にすぎない。
結局、自らの悪い部分、黒い部分を人は原罪として抱えていて、それらを隠し繕って、あるいは認識することもままならないまま生きている部分があるけれど、それと向き合うことなく、自分さえ良ければそれで良いと思う人は割と多い。そんな自分本位の想像力のない人間が、あることないことを都合の良いように解釈して満足いくように表明して、知らないうちに本人や周りの人を傷つけてしまうことがある。
キャバ嬢の子どもの病気の手術のために募金をするなんて馬鹿げていると思う人たちは、彼女がどういう人物でどういう生い立ちで、どうしてキャバ嬢にならなくてはならなかったのかは想像をしようともしない。ただキャバ嬢という記号で、子どもを性欲にかまけて産み落としてしまって父親に逃げられたから、まともな仕事にも就けずろくでもない人物だと決めつけられる。
そういう社会の想像力のなさ、自己責任論で済ませてしまう社会の無慈悲さに斎木は絶望した。犯行は確かに凶悪で、許されるはずはないが、彼を糾弾できる人は誰もいない。すべての人(と彼は少なくとも思った)が彼の犯行の動機で想像力のない社会に対する絶望感から彼は犯行を犯した。それこそ悪の芽は社会の側にあったんじゃないの?という話。
悪の芽Amazon書評・レビュー:悪の芽より
4041099676
No.24:
(5pt)

憎しみを広げたくない,というメッセージ

読んでいて主人公ではないが、息苦しくなって読み進められなくなった。
 大量殺人事件で娘を失ったフルート奏者がいる。かけがいのない娘を失うが、40歳の犯人の親を訴えようとする他の遺族に反対して、私は犯人だけを憎んで憎しみを広げたくないですという。こんなふうに考えることができるのか、唖然とする。
 ところが、同じく娘を失った母親は主人公の銀行員が犯人をいじめた同級生であることを突き止める。犯人が死んで、存在しない以上、銀行員が間接的に娘を殺したと犯人と考え憎悪感をつのらせて社会的に抹殺することを考えている。しかし、憎しみを広げたくないというフルート奏者の言葉を聞いて、考えを改める。また唖然とする。しかし、この人達の崇高さに泣きたくなる
 息づかいが聞こえてくるようで著者の心理描写に感銘する。
悪の芽Amazon書評・レビュー:悪の芽より
4041099676
No.23:
(4pt)

愚行楽とかある男とか

ある人物を、いろんな人の視点で語らせる。すると、なんだか違う人物像が浮かび上がる的な展開。
今回は、犯罪者とマスコミ、このステレオタイプについて。
悪の芽Amazon書評・レビュー:悪の芽より
4041099676
No.22:
(2pt)

安易で浅い

破綻もなければ絶望もないまま、主人公だけが一人で納得して救われる。
なんだコレ?(笑)
風呂敷の広げ方も小さいし、ましてや回収されない。おすすめしない。
悪の芽Amazon書評・レビュー:悪の芽より
4041099676



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