壁の男
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壁の男の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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【ネタバレかも!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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先入観を持ちたくないのであらすじも見ずに読み始めた。そしたら非ミステリーだったパターンでした。 | ||||
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田舎町の家々の壁に絵を描き続ける男。 | ||||
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貫井徳郎の「壁の男」を読みました。最初はただのミステリーかと思っていましたが、予想を大きく裏切り、深い心理描写と人間ドラマが展開されていきました。主人公の悩みや過去、そしてその後の葛藤が非常にリアルで、読んでいるうちにどんどん引き込まれました。 「壁の男」というタイトルが示す通り、物理的な壁だけでなく、精神的な壁をも感じさせるストーリーが描かれています。人間関係や社会との摩擦がテーマとなり、登場人物一人一人の心情が非常に丁寧に描かれている点が特に印象的でした。特にクライマックスでは予想外の展開が待っており、最後まで一気読みでした。辛い描写も多いですが、それ以上に人間の孤独や心の中の壁を描いた作品として深く考えさせられる一冊でした。 | ||||
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この著者の作品ははじめて。状況せっていに少し無理を感じ て最後を読んでもインパクトはなかった。 | ||||
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ノンフィクションライターの「私」は、栃木県の外れに、稚拙ながらも目を引く、 カラフルな絵がそこら中に描かれている「高羅」という町があると知り、 すぐに現地に向かいます。 ところが、絵の描き手である「伊刈」という男性は、 「あくまでも、趣味で描いただけ」 と取り付く島もありません。 どうしても納得のいかない「私」は、近隣の住民に取材していくうちに、 「伊刈がかつて東京で暮らしていた」という事実を知り、彼の身辺を調査するように なります。 果たして、「伊刈」の「絵を描きたい」という真の欲求と目的はどこにあるのでしょうか? 個人的には、「伊刈」の元妻の梨絵子が、一見、自信があるように見えて、 実は自己肯定感が低いために、 「自分を好きだと言ってくれる人に冷たくするのが、怖くて仕方ない」 と言う気持ちに共感を覚えました。実際に、「優しさ」と「弱さ」というのは 紙一重なところがありますよね。 | ||||
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ラストのシーンが感動的で、本来ならこの2人の未来に期待して本と閉じるところです。でもすでに結末を知ってしまっているんですよね。いつまでも引きずってしまうのはそれが理由だと思います。 | ||||
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とても良い本ですね。 ミステリーテイストでもあるので、ネタバレは書けません。 ちょっと関係ないこと書きます。 2006年5月に飛鳥資料館にて開催されたキトラ古墳展。 石室に描かれていた『白虎』が展示されていました。 大昔の、それもお墓の中に描かれた絵だから、インスタントなものではないか?と少々高をくくっていましたが、目に飛び込んできた実物に私は気圧されたのでした・・。 熟練の画工が描いたものだとしても、並々ならない緊張感。 約束事でデザインされた図案にオリジナリティーは無いかもしれません。 しかし生き生きとした一本一本の線に溢れんばかりの美が宿っていました。 私は思いました。 「あれ? これって誰に見せるでもなく、土に埋められるんだよね?」 「だったら適当でいいんじゃないの?」と・・・。 しかしこうも考えました。 「怖い人が後ろで見てて、『ちゃんと描けよ!』と脅かされていたから、仕方なく一生懸命描いたのかな?」 でも待てよ、、。 自分だったらどうするか? きっと死者に見せるための絵って真剣勝負にならざるを得ないのかもしれない・・・。 吉本隆明はそうした目を【世界視線】って言ってたな。。 人間って、そういう所がある。 今も昔もそう変わらない。 生者よりも死者との関わりの方が嘘がつけない。 自分を律する。 そして行為は真剣なものとなり、それは見る人にも伝播する。 この小説の主人公は頑なに絵の代金をもらわなかった。 それは素人だから、という理由より、絵を見せる相手が実は絵の注文主ではなかったからではなかろうか。 確かに頼まれて描く。 でも、それを一番見てもらいたいのは、今はここにいない人。 上手い下手は関係ない。 人に響くものって、魂を揺さぶるものって、敬虔なものなのだろう。 再び原点に戻って制作していこうと思う。 悲しい物語だけど、心をリセット出来る傑作だと思います。 | ||||
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