壁の男



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    7.00pt (10max) / 2件

    7.08pt (10max) / 13件

    Amazon平均点

    4.23pt ( 5max) / 31件

    楽天平均点

    4.13pt ( 5max) / 43件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    3pt
    サイト内ランク []B
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    92.00pt

    0.00pt

    71.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2016年10月
    分類

    長編小説

    閲覧回数4,830回
    お気に入りにされた回数3
    読書済みに登録された回数21

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    壁の男 (文春文庫)

    2019年11月07日 壁の男 (文春文庫)

    北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。決して上手いとは言えないものの、その色彩の鮮やかさと力強さが訴えかけてくる。 そんな絵を描き続ける男、伊苅にノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが、寡黙な彼はほとんど何も語ろうとしない。 彼はなぜ絵を描き続けるのか――。 だが周辺を取材するうちに、絵に隠された真実と、孤独な男の半生が次第に明らかになっていく。 抑制された語り口ながら、読了後に感動が待ち受ける傑作長編。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    壁の男の総合評価:8.36/10点レビュー 33件。Bランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (6pt)
    【ネタバレかも!?】 (2件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

    ほぼミステリーではない

    先入観を持ちたくないのであらすじも見ずに読み始めた。そしたら非ミステリーだったパターンでした。
    ミステリーではなかったので拍子抜けではありましたが、つまらないわけではありません。
    途中悲しいシーンが多く辛くなりますが、最後まで読んでやっと気持ちが落ち着きます。

    しん
    WCNZKBHI
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    貫井さん流ノンミステリー

    田舎町の家々の壁に絵を描き続ける男。
    なぜ描き続けるのか?それを章を追うごとに時を遡る形で明らかにされていく、事件が起こる訳ではないのでノンミステリーと御本人もおっしゃっていますが、何とも不幸な一人の男の物語です。貫井さんの小説によくあるような、ある意味救いようのない転落人生を描いた読後感のスッキリしない不幸小説といえます。

    本好き!
    ZQI5NTBU
    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.31:
    (5pt)

    辛い描写も多いが、傑作

    貫井徳郎の「壁の男」を読みました。最初はただのミステリーかと思っていましたが、予想を大きく裏切り、深い心理描写と人間ドラマが展開されていきました。主人公の悩みや過去、そしてその後の葛藤が非常にリアルで、読んでいるうちにどんどん引き込まれました。

    「壁の男」というタイトルが示す通り、物理的な壁だけでなく、精神的な壁をも感じさせるストーリーが描かれています。人間関係や社会との摩擦がテーマとなり、登場人物一人一人の心情が非常に丁寧に描かれている点が特に印象的でした。特にクライマックスでは予想外の展開が待っており、最後まで一気読みでした。辛い描写も多いですが、それ以上に人間の孤独や心の中の壁を描いた作品として深く考えさせられる一冊でした。
    壁の男Amazon書評・レビュー:壁の男より
    4163905529
    No.30:
    (3pt)

    最後を読んでどうか

    この著者の作品ははじめて。状況せっていに少し無理を感じ
    て最後を読んでもインパクトはなかった。
    壁の男Amazon書評・レビュー:壁の男より
    4163905529
    No.29:
    (4pt)

    内容が濃厚でした

    ノンフィクションライターの「私」は、栃木県の外れに、稚拙ながらも目を引く、
    カラフルな絵がそこら中に描かれている「高羅」という町があると知り、
    すぐに現地に向かいます。
    ところが、絵の描き手である「伊刈」という男性は、
    「あくまでも、趣味で描いただけ」
    と取り付く島もありません。
    どうしても納得のいかない「私」は、近隣の住民に取材していくうちに、
    「伊刈がかつて東京で暮らしていた」という事実を知り、彼の身辺を調査するように
    なります。
    果たして、「伊刈」の「絵を描きたい」という真の欲求と目的はどこにあるのでしょうか?
    個人的には、「伊刈」の元妻の梨絵子が、一見、自信があるように見えて、
    実は自己肯定感が低いために、
    「自分を好きだと言ってくれる人に冷たくするのが、怖くて仕方ない」
    と言う気持ちに共感を覚えました。実際に、「優しさ」と「弱さ」というのは
    紙一重なところがありますよね。
    壁の男Amazon書評・レビュー:壁の男より
    4163905529
    No.28:
    (5pt)

    構成力

    ラストのシーンが感動的で、本来ならこの2人の未来に期待して本と閉じるところです。でもすでに結末を知ってしまっているんですよね。いつまでも引きずってしまうのはそれが理由だと思います。
    壁の男Amazon書評・レビュー:壁の男より
    4163905529
    No.27:
    (5pt)

    誰に見せる絵か?

    とても良い本ですね。
    ミステリーテイストでもあるので、ネタバレは書けません。

    ちょっと関係ないこと書きます。

    2006年5月に飛鳥資料館にて開催されたキトラ古墳展。
    石室に描かれていた『白虎』が展示されていました。
    大昔の、それもお墓の中に描かれた絵だから、インスタントなものではないか?と少々高をくくっていましたが、目に飛び込んできた実物に私は気圧されたのでした・・。

    熟練の画工が描いたものだとしても、並々ならない緊張感。
    約束事でデザインされた図案にオリジナリティーは無いかもしれません。
    しかし生き生きとした一本一本の線に溢れんばかりの美が宿っていました。
    私は思いました。
    「あれ? これって誰に見せるでもなく、土に埋められるんだよね?」
    「だったら適当でいいんじゃないの?」と・・・。
    しかしこうも考えました。
    「怖い人が後ろで見てて、『ちゃんと描けよ!』と脅かされていたから、仕方なく一生懸命描いたのかな?」
    でも待てよ、、。 自分だったらどうするか?
    きっと死者に見せるための絵って真剣勝負にならざるを得ないのかもしれない・・・。
    吉本隆明はそうした目を【世界視線】って言ってたな。。

    人間って、そういう所がある。
    今も昔もそう変わらない。
    生者よりも死者との関わりの方が嘘がつけない。
    自分を律する。
    そして行為は真剣なものとなり、それは見る人にも伝播する。

    この小説の主人公は頑なに絵の代金をもらわなかった。
    それは素人だから、という理由より、絵を見せる相手が実は絵の注文主ではなかったからではなかろうか。
    確かに頼まれて描く。
    でも、それを一番見てもらいたいのは、今はここにいない人。

    上手い下手は関係ない。
    人に響くものって、魂を揺さぶるものって、敬虔なものなのだろう。
    再び原点に戻って制作していこうと思う。

    悲しい物語だけど、心をリセット出来る傑作だと思います。
    壁の男Amazon書評・レビュー:壁の男より
    4163905529



    その他、Amazon書評・レビューが 31件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク