(短編集)
女が死んでいる
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女が死んでいるの総合評価:
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キャラクターの「内なる思い」に関する描写が極端に多く、映像化するにはおよそ不向きな貫井徳郎の短編集。表題作「女が死んでいる」の真相には驚愕するし、「レッツゴー」のコミカルな描写とミスリードさせる記述が違和感なく融合した内容にも心打たれるものがある。のだが、それ以外の五編については肝心の「仕掛け」が、誰か他の作家の作品で読んだものの同工異曲なのではないかという思いもある。しかしそれでもすべてが優れた作品だという評価はできるだろう。それどころか上に上げた二編があるだけも読む価値はあると思う。 | ||||
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読みやすい | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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いろいろな状況の中で、貫井らしい読者の錯誤や思い込みを利用し、結果どんでん返しのような 読後感を覚える作品の短編集である。表題作は、泥酔した男が翌朝目を覚ますとナイフを胸に 刺された女が死んでいる話。密室トリックが肝となった話である。ある男が交通事故が原因で その後死去、それに対して復讐を図る女、さて犯人は?と読者の思い込みをうまく利用した作品の 「殺意の形」、ホームレスの強烈な臭いのため、商売が出来なくなった蕎麦屋と喫茶店、それぞれ 店主たちはホームレスの殺害を図るが、という「二重露出」は、ちょっとしたひねりが皮肉な結果を 生み出すことになる。「憎悪」は、自分の愛人の正体を見たくてちょっと深入りしてしまった女の 話だが、これも巧いひねりで読ませる作品となっている。他に特筆すべき作品は、最後の 「レッツゴー」、これはコミカルな青春ものであり、犯罪は起きないが、十分ミステリーにはなっている。 という具合に、いつもの貫井らしく捻りと諧謔も効いた作品集であり、読んで得した気分にさせ られる。 | ||||
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短編なので簡単なトリックのものもあり 失敗したかなと最初は思いましたがやはり流石でした。 最後のレッツゴーは本当に男性が書いたの?と思う位に思春期の女の子の気持ちをよく捉えてらっしゃいます。 私自身も中学生の頃、主人公と同じような相手を好きになった事を鮮明に思い出し懐かしくなりました。 貫井さんの作品は「微笑む人」の静かにぞっとする感じが好きですが 心理描写の秀逸さはこちらでも十分に味わえるかと思います。 各話の結末は面白いのですが 貫井さんの作品の魅力はそれだけではありません。 なので起承転結がはっきりしたものや とにかくどんでん返しの結末を求める方には あまりオススメしません。 タイトル買いでしたが購入して良かったです。 | ||||
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