光と影の誘惑
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「長く孤独な誘拐」「二十四羽の目撃者」「光と影の誘惑」「我が母の教えたまいし歌」の4編からなる中編集。貫井徳郎は新本格の旗手として人気を不動のものにしていると言えますが、この4編を読めばなるほど納得できるでしょう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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4作品からなるミステリ短編集。 ミスリードの効いたタイトル作が良いだろうか。その他は、お話しとしては面白いものの、途中から結末が分かってしまう。後味が良くないのは共通している。 息子の誘拐犯から他人の子を誘拐するよう脅迫された夫婦「長く孤独な誘拐」は着想がユニーク。 不可能な状況で銃殺された男「二十四羽の目撃者」は、凶器が拳銃ゆえにアメリカの探偵物となったのかな。 現金輸送車を襲う計画をたてた二人組「光と影の誘惑」は、まんまと騙された。 母の秘密を探り当ててしまった息子「我が母の教えたまいし歌」は、途中で真相に気づかなければ衝撃的だったかもしれない。 | ||||
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デビュー作の「慟哭」が衝撃的で記憶に残る著者であるが、本作品は、1990年代に書かれた中編4作品が収録されています。 超人気作家という訳ではないですが、ミステリ作家としては、レベルの高い作品を生み続けている作家だと感じています。 【光と影の誘惑】 収録順としては、3番目ですが、表題作ということで、最初に感想を述べます。 競馬場で銀行員の西村という男が、小林という男と、意気投合。大胆にも、西村の勤める銀行で予定されている、車での現金輸送の際に、大金を奪ってしまおうということを計画する。それは、巧くいくかのように思えたが──という展開。 ラストには、驚くべき真相が明らかになります。あるトリックが使われているのですが、とても巧妙で、思わず騙されてしまいました。 【長く孤独な誘拐】 題名のとおり、「誘拐」をテーマにした作品。不動産会社に勤める森脇という男性の息子が誘拐された。その犯人からの電話による脅迫とは、ある夫婦の子どもを誘拐しろ、という驚くべきもの。従わなければ、息子の命はない、と。 これまた、ラストの展開には、驚かされました。 「誘拐」テーマのミステリは数々ありますが、これはなかなかの優れものなのではないでしょうか。 【二十四羽の目撃者】 「動物園」+「密室トリック」というユニークな取り合わせ。生命保険会社に勤める主人公が、上司から、大金の契約をしている男性が、動物園で亡くなったということで、保険金目当ての犯行がないか、突き止めるよう命令される。現場は、動物舎の間の通路で、犯行時、両側に複数の人がいた。凶器はピストルで、頭部を撃ち抜かれていたが、残されていたピストルには、指紋が残っていなかったという…。 本格ミステリに真正面から取り組んだ作品として評価します。出尽くしたといわれる密室トリックですが、こんな方法もあったか、と納得。 【我が母の教えたいまいし歌】 父を失った、大学生の「僕」。葬儀の最中、父の昔の知り合いという男性から、ある意外な事実を聞かされる。母は、なぜそのことを黙っていたのか?「僕」が探っていくとそこに待ち受けていたものとは? ということで、ある家族の衝撃的な秘密が明らかになるという作品。衝撃度はなかなか高いと思います。 4編とも巧妙な展開と仕掛けで、満足できるものでした。よい意味で、甲乙つけ難しの作品揃いであったと思います。 | ||||
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読み進めていくに従ってどんどんワクワクしていった小説は久しぶりでした。 | ||||
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もう後戻りはできない。その一線を越える瞬間。銀行マン西村は競馬場で顔見知りになった男と話すうち、自分がまともな職についていることが申し訳ないような気がしてきて…。 | ||||
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貫井先生の作品はとにかくページをめくる手が捗る。どんでん返しの結末はわかったとしても、なぜこんなに文章がスラスラ読めるのかはわからない。難しい表現や言葉もよく出てくるが、なぜか長時間読んでてもあまり疲れが出てこない。不惑と眩惑の一冊(帯のキャッチコピー流に言うと) | ||||
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