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光と影の誘惑
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光と影の誘惑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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4作品からなるミステリ短編集。 ミスリードの効いたタイトル作が良いだろうか。その他は、お話しとしては面白いものの、途中から結末が分かってしまう。後味が良くないのは共通している。 息子の誘拐犯から他人の子を誘拐するよう脅迫された夫婦「長く孤独な誘拐」は着想がユニーク。 不可能な状況で銃殺された男「二十四羽の目撃者」は、凶器が拳銃ゆえにアメリカの探偵物となったのかな。 現金輸送車を襲う計画をたてた二人組「光と影の誘惑」は、まんまと騙された。 母の秘密を探り当ててしまった息子「我が母の教えたまいし歌」は、途中で真相に気づかなければ衝撃的だったかもしれない。 | ||||
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デビュー作の「慟哭」が衝撃的で記憶に残る著者であるが、本作品は、1990年代に書かれた中編4作品が収録されています。 超人気作家という訳ではないですが、ミステリ作家としては、レベルの高い作品を生み続けている作家だと感じています。 【光と影の誘惑】 収録順としては、3番目ですが、表題作ということで、最初に感想を述べます。 競馬場で銀行員の西村という男が、小林という男と、意気投合。大胆にも、西村の勤める銀行で予定されている、車での現金輸送の際に、大金を奪ってしまおうということを計画する。それは、巧くいくかのように思えたが──という展開。 ラストには、驚くべき真相が明らかになります。あるトリックが使われているのですが、とても巧妙で、思わず騙されてしまいました。 【長く孤独な誘拐】 題名のとおり、「誘拐」をテーマにした作品。不動産会社に勤める森脇という男性の息子が誘拐された。その犯人からの電話による脅迫とは、ある夫婦の子どもを誘拐しろ、という驚くべきもの。従わなければ、息子の命はない、と。 これまた、ラストの展開には、驚かされました。 「誘拐」テーマのミステリは数々ありますが、これはなかなかの優れものなのではないでしょうか。 【二十四羽の目撃者】 「動物園」+「密室トリック」というユニークな取り合わせ。生命保険会社に勤める主人公が、上司から、大金の契約をしている男性が、動物園で亡くなったということで、保険金目当ての犯行がないか、突き止めるよう命令される。現場は、動物舎の間の通路で、犯行時、両側に複数の人がいた。凶器はピストルで、頭部を撃ち抜かれていたが、残されていたピストルには、指紋が残っていなかったという…。 本格ミステリに真正面から取り組んだ作品として評価します。出尽くしたといわれる密室トリックですが、こんな方法もあったか、と納得。 【我が母の教えたいまいし歌】 父を失った、大学生の「僕」。葬儀の最中、父の昔の知り合いという男性から、ある意外な事実を聞かされる。母は、なぜそのことを黙っていたのか?「僕」が探っていくとそこに待ち受けていたものとは? ということで、ある家族の衝撃的な秘密が明らかになるという作品。衝撃度はなかなか高いと思います。 4編とも巧妙な展開と仕掛けで、満足できるものでした。よい意味で、甲乙つけ難しの作品揃いであったと思います。 | ||||
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読み進めていくに従ってどんどんワクワクしていった小説は久しぶりでした。 | ||||
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もう後戻りはできない。その一線を越える瞬間。銀行マン西村は競馬場で顔見知りになった男と話すうち、自分がまともな職についていることが申し訳ないような気がしてきて…。 | ||||
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貫井先生の作品はとにかくページをめくる手が捗る。どんでん返しの結末はわかったとしても、なぜこんなに文章がスラスラ読めるのかはわからない。難しい表現や言葉もよく出てくるが、なぜか長時間読んでてもあまり疲れが出てこない。不惑と眩惑の一冊(帯のキャッチコピー流に言うと) | ||||
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読み出して途中までは、よく内容が解からなくてそんなに、おもしろくなかったけど後半はなかなか良かったです。最後は自分の想象していた通りでした。 | ||||
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表題作「光と影の誘惑」が一番びっくりしましたし、上手いなと思いました。この作品だけでも本当におすすめです。 誘拐の話はオチの意外性よりも、「どうして俺が?」に対する回答がやるせないと感じました。 全体を通して、必ず報われるとは限らないという人生観が表れた作品集だったのではないかと思います。 | ||||
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初めて貫井さんのの作品を読みましたが、他の読んでみたいです。 | ||||
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長く孤独な誘拐 誘拐犯が、誘拐をさせる。 犯人は、いったい誰か? 森脇は、誘拐犯になろうとする。 誘拐という犯罪は、なぜ検挙率が高いのか? 事件が、同時進行するから、痕跡を残しやすい。 24羽の目撃者。ペンギンがみていただけだった。 光と影の誘惑。子供と親の関係。 時間が、いつの間にか、進んでいってしまう。 小林と西村;西村は銀行員。 そして、ギャンブル好きなのだ。 こういう風に銀行員が、生活できるのかどうかが不思議なのである。 結局は、クライマックスに、何を用意するかである。 我が母が教えたまいし歌 お母さんは、誰だ? | ||||
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貫井さんの本は好きで、ほぼ読んでいる。貫井さんらしい・・・というのが読後感。短編なのでさらっと読めるけどその分面白味は薄いかな。 | ||||
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この方の書くミステリーは重く、暗い設定のものが多いのですが、人間の闇を否定することはなく、淡々とリアルに描かれているところが好きです。どんでん返しのあるミステリーを探して適当に買ったんですが、かなり面白かった。途中でオチがわかってしまうのがちょっとアレですが、わかっていてもグっとくる、魅力的な作品でした。 | ||||
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としか言いようがない作品集。ストーリーもさることながら、すんなり読み進めさせる表現力というか、やはりさすがである。 | ||||
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短編で気楽に読めて、でも最後にちょっとウヒョッと驚いて。全体に流れるどうしようもない暗い雰囲気も貫井さんらしいです。 | ||||
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中篇4作ですが、それぞれ趣向がこらしてあり、それなり楽しめました。 ただ、最後の「どんでん返し」が「え?それだけ」と思ってしまうのは、この作者の他の作品が傑出しているせいでしょうか。 | ||||
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「崩れる」を読んで、すっかり貫井ワールドにはまりました。 今までこのジャンルは読まなかったんですが、なぜもっと早く読まなかったのかと・・・ 今から、他の作品も読もうと思っています。 | ||||
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貫井氏の初期の短編集で4編収録。 誘拐ものと銀行強盗ものとユーモアミステリー系と家族の隠された真実ものとバラエティに富んだ4編。 シリアスな3編はいずれも最後にドンデン返しが炸裂する初期の貫井テイストが堪能できる。 後、1編は後の被害者は誰系のユーモア本格推理で、舞台がアメリカという異色作である。これだけ他の3編とテイストが異なっているが、こういう作風もいけるのかと氏の新たな側面が堪能できるだろう。 | ||||
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初めて、貫井徳郎さんを読むという方にオススメします。貫井徳郎さんの魅力がつまった作品です。ただ、長編の方が好きです。 | ||||
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西村が競馬場で出会った男、小林が話したのは、現金輸送車襲撃計画だった。計画はうまくいき、ふたりの男は1億円を手にする。だが、思わぬ悲劇がふたりを待っていた・・・。表題作「光と影の誘惑」を含む4編を収録。 「光と影の誘惑」は、よく練られた作品だと思う。小林に誘われ、現金輸送車襲撃の片棒を担いだ西村。だが、完璧とも思えた計画に狂いが生じる。「仲間割れ」というありふれた題材だと思っていたら、とんでもない驚くべき結末が待っていた。話の展開、そして構成がよかったと思う。もうひとつ印象に残った作品は、「長く孤独な誘拐」だ。子供を誘拐された父親に犯人が突きつけた要求は、身代金ではなく、ある家の子供を誘拐するということだった。決して表に出ようとしない犯人。犯人の意のままに動かされる父親。緊迫した状況の描写に惹きつけられた。趣を異にした4編には、それぞれ違う面白さがある。楽しめる1冊だと思う。 | ||||
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■「長く孤独な誘拐」 ■「二十四羽の目撃者」 サンフランシスコの動物園で、日系アメリカ人のラーメン店経営者が射殺された。 現場は屋外でありながら、第三者の出入りが不可能な密室状況。しかも被害者 は多額な借金があったにもかかわらず、莫大な金額の生命保険に加入していた。 保険調査員の“おれ”は事件の真相究明に乗り出すのだが……。 シリアスで重厚な作風で知られる作者の作品群のなかでは珍しい コミカルでオフビートな私立探偵もの風のパズラーといった異色作。 強面刑事コンビに脅され、仮説の構築・破壊を 繰り返す主人公の姿が何とも哀れで笑えますw 動物園で売られているあるものを利用した×× と同じ原理の密室トリックも、基本ながらグッド。 ■「光と影の誘惑」 ■「我が母の教えたまいし歌」 今まさに息をひきとろうとしている母の前で、皓一 は、三十年前の父の葬式のことを思い出していた。 そこで皓一は、父のかつての同僚から、父には娘――皓一に とっては“姉”――がいたという寝耳に水の話を聞かされ……。 過去に埋もれた事件を追及する《スリーピング・マーダー》もの。 “家族の秘密”という謎の形を少しずつ変えていき、読者の興味を惹きつけた まま、結末のサプライズに繋げていくストーリー・テリングの巧さが光ります。 | ||||
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「慟哭」が大変面白かったので、続けて数冊読んでいます。最後のトリックに頼る作品が多く、一冊読めば、そのからくりも展開も途中で読めてしまい、「またか」と思ってしまいます。文体は好きなので、真正面からテーマに向き合い、トリックに頼らずに最後までストレートに書き上げて欲しいです。 | ||||
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