ボダ子
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苦手なタイプの本でした。 女性には生々し過ぎる描写が多く、タイトルの『ボダ子』、境界性人格障害の娘についての深い考察や救済や治療、触れ合いの少ない荒涼とした親子の姿にこころが荒んだままの読了となりました。 実話に近いとありました。 被災地で色ごとにのめりこみ、問題を抱えて足掻く娘に無関心な父親に嫌悪感をおぼえ、胸が荒みました。 | ||||
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ラジオで対談していたのを聞いて興味を持ち読みました。 内容から察するにかなり実話に近いみたいです。 あとがきにも100%実話ですと書いてますが、そのすぐ後に方便ですみたいなことも書いてますよね。 泰子の件、さすがにあれはフィクションですよね? じゃないとあまりに泰子さんが可愛いそ過ぎます。 | ||||
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作者の実話であり、感慨深い作品 | ||||
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ぬるいバリウムを飲まされたかのような気持ちの悪い読後感。 文庫本をカバンにしのばせ、隙間時間にゆっくり読んだ。私は面白い本だと、問答無用に一気読みする。逆に面白くなければよむのをやめる。この本はそのどちらでもなく、とにかくゆっくりと少しずつ読んだ。何ヶ月かかけて読んだ。私としては異常な読み方だった。 そして読み終えた。その頃丁度、「ギバー=与えるもの」「テイカー=奪う者」という理論を知った所で、この主人公はテイカーの成れの果てだと思った。 「テイカー」とは「自分の利益のためだけに、人から奪おうとする人」のことだ。 この主人公は、驚くほど自分の利益に敏感だ。そして自分の不利益からは徹底的に逃げる。他者にはとことん鈍感だ。 利益は何もお金のことだけではない。 精神的な苦痛は彼にとって不利益であり、そこから逃げるために容赦なく幸薄い女性を慰みの対象として扱う。同居する(元)妻にもどうしようもない嘘を繰り返す。(責められるのが嫌だから)さっさと言やぁいいのに。でも逃げるのだ。その方がかんたんだから。 一種、その徹底的なテイカーぶりに、天晴れと言いたくなる。 快楽に正直な所が、唯一の爽快さだ。そこら辺が読み進められた理由かもしれない。 この主人公が唯一ギバー=与える者になるのは娘の「ボダ子」に対してのみである。ボダ子に対してのみ、無償の愛的なものを匂わす。 ただ、元が根っからのテイカーなので、その無償の愛もどこか中途半端だ。だけど、テイカーの彼にとってそれはある意味「最大限」なのだと思う。 ボダ子はボランティアスタッフとして働くが、ボダ子の気質はギバーだとすると、自己犠牲型のギバーだ。 ギバーは、自己犠牲型と他者思考型に別れるが、前者はもっとも社会的に成功しにくい。そして後者は逆に社会的に成功しやすい。 テイカーはテイカー同士でコミュニティを構築しがちなので、案の定主人公よりひどいテイカーがどんどん周りを固めだす。途中何度も「金をなんとかせな」と焦燥に駆られる場面が出てくる大切なことをとことん避け続けた結果どんどん金運からも遠ざかる。この主人公は仕事が出来ない人間ではないのだ、ただ思考がテイカーに支配されすぎていた。 他者へ対しての想像力が著しく欠如したテイカーの主人公が作者本人であるとするならば、恥も外聞もないその人生を、余す所なく執筆し、活字として発表することが、もしかしたら彼がテイカーからギバーとして生まれ変わりこの世界に貢献出来る分野なのかもしれない。 テイカー思考に興味がある人はぜひ読んでみて欲しい。そうやって読むととても面白い。 | ||||
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