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ボダ子



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【この小説が収録されている参考書籍】
ボダ子
ボダ子 (新潮文庫)

ボダ子の評価: 3.92/5点 レビュー 39件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 1~20 1/2ページ
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No.39:
(1pt)

嫌悪感

苦手なタイプの本でした。
女性には生々し過ぎる描写が多く、タイトルの『ボダ子』、境界性人格障害の娘についての深い考察や救済や治療、触れ合いの少ない荒涼とした親子の姿にこころが荒んだままの読了となりました。
実話に近いとありました。
被災地で色ごとにのめりこみ、問題を抱えて足掻く娘に無関心な父親に嫌悪感をおぼえ、胸が荒みました。
ボダ子Amazon書評・レビュー:ボダ子より
4103524812
No.38:
(5pt)

引き込まれました。

ラジオで対談していたのを聞いて興味を持ち読みました。
内容から察するにかなり実話に近いみたいです。

あとがきにも100%実話ですと書いてますが、そのすぐ後に方便ですみたいなことも書いてますよね。

泰子の件、さすがにあれはフィクションですよね?
じゃないとあまりに泰子さんが可愛いそ過ぎます。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.37:
(5pt)

実話

作者の実話であり、感慨深い作品
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.36:
(3pt)
※削除申請(2件)

ボダ子はボーダーラインか?

ボダ子は、作中でたびたび言及があるように、小さい頃から、過剰なほどのお世話好きである。そしてその献身が他者に認めらるかどうかがボダ子の情緒を大きく左右する。
 ボランティア仲間との狂態も、他者に喜んでもらうこと、そうして認められることを求めての奉仕(それは多分に依存でもあるし、見捨てられる不安から来るものでもあるのだろうが)の一環なのかもしれない(そしてそれは彼らにとってはボダ子につけいる隙、ボダ子にとっては最大の弱み、なのだろう)。これらはクレッチマーの循環気質に当たる特徴であると考えられ、それはとりもなおさず、双極性障害に特徴的な病前性格でもある。そう考えると、小学校高学年でそのお世話好きが周囲に認められず、自己評価が下がったことから強い抑うつ状態に陥ったことも理解できる。援交していた時期は軽躁状態であったのかもしれない。ボランティアでの興奮も、軽躁状態でのそれかもしれない。もしそうなら、最初に入院した病院でのパキシルの処方は、的外れであったかもしれない。むしろスタビライザーが第一選択肢として用いられるべきだったのではないだろうか。そう考えると、退院した夜の万引きや自傷も、パキシルによる躁転と考えられなくもない。
 ボダ子は活動の中で誰よりも多くのお年寄りから「お茶っこ」に誘われ、高い共感能力を発揮している(もちろん別の意味でのお誘いも次第に増えていったのであろうが、初期では実際に生き残った高齢者の話を聞き、心を振るわせているようだ)。また双極性障害の場合も躁状態の時には、見境のない性行為に走りやすい。
 また作中では、「その疾病(ボーダーラインパーソナリティ)を患った人間の多くが、その後、介護やカウンセラーへの道を選ぶ」と述べられているが、それも高い共感性に裏打ちされたお世話好きならさもありなんである。そしてこのことは、うがった見方をすれば、元々社交性が高くお世話好きで共感能力の高い、多くの双極性障害者が、ボーダーラインパーソナリティと誤診されていることを暗示してはいないだろうか?
 双極性障害者がどうしても、他者との関係性の中で生きることにあくせくとし、他者からの評価に一喜一憂し、依存的になりやすいことは否めないのだろう。そしてそのことが彼らを「ボーダーラインパーソナリティ」と誤診されることが少なくないのかもしれない。
 しかし、双極性障害というフィルターをかけてみることで、またその特性を生かし伸ばす方向での支援が得られることで、社会的に適応していける、ボーダーラインパーソナリティと見なされている患者は少なくないのではないだろうか。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.35:
(4pt)
※削除申請(1件)

テイカーの成れの果てを見たようだ

ぬるいバリウムを飲まされたかのような気持ちの悪い読後感。
文庫本をカバンにしのばせ、隙間時間にゆっくり読んだ。私は面白い本だと、問答無用に一気読みする。逆に面白くなければよむのをやめる。この本はそのどちらでもなく、とにかくゆっくりと少しずつ読んだ。何ヶ月かかけて読んだ。私としては異常な読み方だった。
そして読み終えた。その頃丁度、「ギバー=与えるもの」「テイカー=奪う者」という理論を知った所で、この主人公はテイカーの成れの果てだと思った。
「テイカー」とは「自分の利益のためだけに、人から奪おうとする人」のことだ。
この主人公は、驚くほど自分の利益に敏感だ。そして自分の不利益からは徹底的に逃げる。他者にはとことん鈍感だ。
利益は何もお金のことだけではない。
精神的な苦痛は彼にとって不利益であり、そこから逃げるために容赦なく幸薄い女性を慰みの対象として扱う。同居する(元)妻にもどうしようもない嘘を繰り返す。(責められるのが嫌だから)さっさと言やぁいいのに。でも逃げるのだ。その方がかんたんだから。
一種、その徹底的なテイカーぶりに、天晴れと言いたくなる。
快楽に正直な所が、唯一の爽快さだ。そこら辺が読み進められた理由かもしれない。

この主人公が唯一ギバー=与える者になるのは娘の「ボダ子」に対してのみである。ボダ子に対してのみ、無償の愛的なものを匂わす。
ただ、元が根っからのテイカーなので、その無償の愛もどこか中途半端だ。だけど、テイカーの彼にとってそれはある意味「最大限」なのだと思う。
ボダ子はボランティアスタッフとして働くが、ボダ子の気質はギバーだとすると、自己犠牲型のギバーだ。
ギバーは、自己犠牲型と他者思考型に別れるが、前者はもっとも社会的に成功しにくい。そして後者は逆に社会的に成功しやすい。

テイカーはテイカー同士でコミュニティを構築しがちなので、案の定主人公よりひどいテイカーがどんどん周りを固めだす。途中何度も「金をなんとかせな」と焦燥に駆られる場面が出てくる大切なことをとことん避け続けた結果どんどん金運からも遠ざかる。この主人公は仕事が出来ない人間ではないのだ、ただ思考がテイカーに支配されすぎていた。

他者へ対しての想像力が著しく欠如したテイカーの主人公が作者本人であるとするならば、恥も外聞もないその人生を、余す所なく執筆し、活字として発表することが、もしかしたら彼がテイカーからギバーとして生まれ変わりこの世界に貢献出来る分野なのかもしれない。

テイカー思考に興味がある人はぜひ読んでみて欲しい。そうやって読むととても面白い。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.34:
(3pt)

実体験にもとずく娘との距離感

家族との距離感 娘との距離感 理解していると思っていたことにたいしての虚無感
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.33:
(4pt)

わからない

まあまあ
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.32:
(3pt)

すっと読めるけど、

人の不幸を読んで楽しむお話。
ボダ子がタイトルロールだが、被災地ビジネスの話題が主役。
境界性人格障害に主人公である父があまり寄り添わないため、同じ障害を持つ人の関係者が共感を求めて読むようには出来ていない。

これが著者の私小説だそうだが、ボダ子のその後も気になります。
この話の続きがたぶん存在しているので、暇な時に読んでみようと思います。

とはいえ、この本も、この続きも、正直、図書館で良いかな、という気がします。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.31:
(3pt)

詰め込みすぎなのが魅力でもあり、流れがわかりづらくもあり

レビューで車谷長吉の名前を出している人がいるが、確かに『赤目四十八滝心中未遂』と筋としては似た部分もあるのか、ラストのあたりとか。

まあ、あれも「私小説」とされているが、登場人物は主人公以外は創作だとか。私小説と宣伝されるこの作品がどこまで脚色しているのかは謎だが(エピソードを同じ日にまとめるとかはあるか)、自己弁護が強い感じがどうもなあ。いっそ開き直るか、逆にもっと自己批判するか。

あとは、ビジネス小説としての側面もあって、そっちの比重が大きくやけに土木工事の裏金とかそのあたりが細かいのだが退屈してしまった。娘とのやり取りとかもうちょっと書けばいいのに、いや、書けないのか、だとしたらそれはそれでリアルかも。
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4101035814
No.30:
(4pt)

津波難民・銭の亡者の行方、あわれかな

境界性人格障害(ボーダー)の娘をもつ男が、津波難民、銭の亡者となって、妻子を捨てる。行着いたところは。
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4101035814
No.29:
(5pt)

悪夢の小説

最悪の読後感を味わえます。メンタルが不安定になります。3日メシが不味くなりました。主人公ばかりか娘も出口のない不幸の泥沼に沈んで行きます。ヤバくなれば逃げる。この父娘は似ています。親の因果が子に報い、とか。だがこの男はがんばったのではないか、とか。いろいろ考えてしまうのは、これが良く書けた作品だということなのだろう。仕事も家庭もこれ以上ない程度に完全破綻した男は、何もかも放り出して一人でトンズラします。ここまで行ってしまっても人はまだ生きていられる、ということを知ることは、ある意味で希望の作品とも言えます。
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4101035814
No.28:
(5pt)

淡水魚が深海を経験できる一冊

最初、赤松さんの作品にしては淡白な文体だな、などと思いながら読み始めたが、赤松さんの分身である主人公が放つ欲望の臭気(強烈なチーズ臭のような)にあてられ、小説の中で進行する事実(赤松さんの実人生と重なるという)の凄まじさにやられ、ああ、この内容で、私小説だから、この文体なのだとすごく納得した。
自分の知っている世界は、世界のほんの一部でしかないと、まざまざと思い知らされた。淡水魚が深海に潜ってみたら、こんな気分になるかな。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
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No.27:
(5pt)

世にはびこる「女を売る商売」をする女性の製造工程の1つがわかる

平たくいうと女性を慰み者にしてきた男、その娘が他者にそう育てられてしまうだけの話なんですが、人間のあらゆる醜さを描写してるという意味では芸人の脳天気な「暗いふりをする」純文学にくらべればブラック・オブ・ブラックでした。読後感ワルスギ。実話+脚色らしいです。 「金はらって文字を読んで気分悪くなる話」というのが中間小説の定義なら500万くらいの価値あり。
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4101035814
No.26:
(2pt)

まったく共感できるところがない

『藻屑蟹』が良かったので、同じような舞台で書かれた作品だしと読み始めたが全く面白くない。主人公は単なるクズみたいな男で、娘(ボダ子)がタイトルになってるのに、別にこれといって娘との関わりがテーマというわけでもない。本当の私小説で思い出話をただ小説風に書きたかったのだろうか。登場人物の誰ひとりとしてまともな人がいないのもどうかと思う。見たくもないものを見せられた感じしか残っていない。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.25:
(4pt)

きれいな本

本がきれいで配送も早く、よかったです。もっと値段が安ければなおよかったです
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.24:
(5pt)

読み応えのある一冊

この物語の中で、主人公の娘である境界性人格障害の方が、被災地で傾聴ボランティアをやるというふうに展開していたが、
実際に境界性人格障害などの周囲との境界が曖昧な人が、支援活動などに携わるなら、
仕事としてしっかりと枠組みを作り関わらないと、余計に周囲を巻き込んで混乱を引き起こし、いろいろ大変だろうと思った。
熟練した臨床心理士によると、境界性人格障害のひとは、セルフモニタリング能力が低く、
自分の言ったことを覚えていないことがあるので、後から何を言ったりしたことでどのようなことになったかが
周囲にも本人にも解りにくく、因果関係が不明になるので、周囲はとても困ることになるとの事である。
小説の中で、そのような展開になっていたが、著者はそのような人を被災地などで
実際にかなり見たのかもしれない。
さらに、いろいろ社会での適応が難しそうな人が、被災地でのボランティアとして出てくるが、
実際にそのような人も支援者の中に混じっていることも多かったのだろう。
被災して様々なトラウマを抱えた人は心身ともに不安定なので、そのような人に
利用されたり食い物にされたり、振り回されているのも著者は見たことが、
この小説を書くのに活かされていそうである。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.23:
(2pt)

よくある話。無料で読むレベル。

東北震災をモチーフにしたら面白くなるわけではない。なんの深みもない。それにすでに流行が過ぎ去ったイヤミス系のよくある話を混ぜただけの話。無料で暇つぶしに読むレベルです。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.22:
(2pt)

途中で疲れて読むのを止めた

筆者の「藻屑蟹」の異様な面白さにつられて本作を読んでみたが、読むのを途中でやめた。

本の半分程度まで進んでも前提説明が続いて話が展開せず、疲れてしまった。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.21:
(5pt)

「凄い」の一言

薬に頼ってでも肉欲に溺れずには生きていけない男。底辺を歩く人生・・・・。
同じく本流をはずれた身として、激しく共感し、一気に読み終えた。
「面白い」という表現は適当ではないかもしれない。むしろ、なんとも言えない後味の悪さが残る。ある意味、読む人を選ぶ作品だと思う。
小説の形を取ってはいるものの、圧倒的なリアリティーを持って迫ってくる。
今年も多くの本を読んできたが、もっとも印象に残る1冊となった。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814
No.20:
(5pt)

徹夜

徹夜。ありきたりな残虐モノよりおもしろい。だが、リアルに苦労をしている読者は、オブラートに包まれた「お話」を本物と言う。きっとどこかに、これがおもしろくない人もいる気がする。
ボダ子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ボダ子 (新潮文庫)より
4101035814

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