踊りつかれて
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週刊文春連載小説の単行本化。 週刊誌のバッシングがきっかけで人前から姿を消した人気歌手と、不倫スキャンダルを起こしてSNSの誹謗中傷で命を落としたお笑いタレントの話が中心となっている。 歌手の方は明らかに中森明菜がモデルになっていて、80年代歌番組の有名ディレクターや松田聖子のプロデューサーにも取材するなど、当時のテレビ業界や音楽業界の描写やディテールが細かく、昭和の歌番組世代や昭和ポップスに詳しい方であれば興味深く読めるところだろう。 さて本作の大きなテーマとして、ネットの誹謗中傷の問題がある。もはやネットやSNSは、政治家の当落を決めたりスキャンダルを起こしたテレビタレントを社会的に消す力を持っており、第四権力のマスメディアを凌ぐ第五権力となっている。エリートやジャーナリストはこの第五権力によって既得権益者として攻撃され、不倫芸能人は匿名ユーザーの正義の怒りによって徹底的に裁かれる。しかしながら匿名のSNSユーザーは、自身の発する言葉の影響力=権力行使に対しあまりにも無自覚過ぎるのではないか。現代のSNSの言葉の暴力は、分別の付かない子供が刃物やピストルを持っているのと同じように思える。昔、戦争を支持した日本人は空気に勝てなかったと言ったが、日本人には集団に埋没して同調化することで、自分の責任が回避できるというような精神性があるのではないか。本書のテーマは芸能人に対する誹謗中傷であるが、現代のSNS社会の問題を色々と考えさせる一冊となっている。 | ||||
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塩田さんの作品は文章が読みやすい。すっと頭に入ってくる。 | ||||
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