逃亡者は北へ向かう
- クライムサスペンス (51)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2023〜24年に週刊誌連載された長編小説。東日本大震災に見舞われた東北を舞台に、自然災害と殺人事件を重ねて人生とは何かを問うヒューマン・サスペンスである。 | ||||
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震災を経験している著者だけに、震災の被害を受けた登場人物や状況の描写はピカイチ。被災者の恐怖感、絶望感がよく出ていたのは著者ならでは。今までの著作からも期待どおり。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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生まれながらに、お父さんと何もかも、 すれ違い、愛されなかった思い込んだ 彼の人生があまりにも切ない。 最後に寄り添ってくれた、少年の人生が 幸せであってほしい。どれだけの人が、 かの東日本大震災で、涙を流しただろうか、 と今更ながら、思います。 | ||||
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とても好きな作家、ということが前提にある。が、苦しくて、やるせない。 | ||||
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震災小説ということで数年ぶりに読書をしようと手に取った。ノンフィクションさながらの被災地の描写に驚きながらも、柚月さんが被災地出身と知って納得がいく。 なぜ自分ばかりが。なぜ自分の家族が。 この広い世の中で、自分というひとりの人間が不運に選ばれた理由を知りたい。誰かのせいにしたい。いつかは救いがあると思いたい。 真柴も陣内も村木も、その想いだけは同じ。 救いはあったのか。その問いに、陣内はひとつのこたえを出してくれている気がします。 いつであれ、方法がどうであれ、人はいつか死ぬ。 この答えこそが、あの日2011年、3月11日に亡くなった方への弔いなんだと、そして作者が自身に向けた答えなんだと、私は思います。 | ||||
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岩手県出身で、津波で父と義母を亡くした彼女が、時の癒しを経て満を持して書いただけに、被災者の心理描写や被災地の震災直後の混乱が、臨場感をもって伝わってくる。ただ、事件と解決への筋だては、佐方貞人シリーズや孤老の血シリーズ、盤上の向日葵などと比べ、展開の意外性に欠くかなと。最初にプロローグを持ってこない方が、読者にはよかったのではないかと思ったりした。しかし、死体安置所や避難所の描写は、本当に肉親を亡くした被災者にしか書けないものだと感じ入った。自分が乗り越えねばならない心の澱を乗り越えるために書いたのかもしれないとも思ったもりした。 | ||||
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. 2011年3月、東北地方を未曾有の大地震が襲う。被災地で工員として働いていた22歳の真柴亮(ましばりょう)は、震災直後にまったくの成り行きで、半グレの若者と警察官を殺害してしまう。重要指名手配犯となった真柴は逃亡生活に入り、北部にある病院を目指す。そこに入院している患者と会わなければならない事情があった。だが、未曾有の地震は事態をさらに混沌とさせ、真柴は避難所で被災者を人質にとって立てこもることになる……。 ------------ 自身が岩手県出身者である柚月裕子氏が描く震災クライムサスペンスと聞き、興味をもって読み始めました。柚月氏の作品で手にするのは『 | ||||
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