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逃亡者は北へ向かう
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逃亡者は北へ向かうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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生まれながらに、お父さんと何もかも、 すれ違い、愛されなかった思い込んだ 彼の人生があまりにも切ない。 最後に寄り添ってくれた、少年の人生が 幸せであってほしい。どれだけの人が、 かの東日本大震災で、涙を流しただろうか、 と今更ながら、思います。 | ||||
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とても好きな作家、ということが前提にある。が、苦しくて、やるせない。 | ||||
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震災小説ということで数年ぶりに読書をしようと手に取った。ノンフィクションさながらの被災地の描写に驚きながらも、柚月さんが被災地出身と知って納得がいく。 なぜ自分ばかりが。なぜ自分の家族が。 この広い世の中で、自分というひとりの人間が不運に選ばれた理由を知りたい。誰かのせいにしたい。いつかは救いがあると思いたい。 真柴も陣内も村木も、その想いだけは同じ。 救いはあったのか。その問いに、陣内はひとつのこたえを出してくれている気がします。 いつであれ、方法がどうであれ、人はいつか死ぬ。 この答えこそが、あの日2011年、3月11日に亡くなった方への弔いなんだと、そして作者が自身に向けた答えなんだと、私は思います。 | ||||
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岩手県出身で、津波で父と義母を亡くした彼女が、時の癒しを経て満を持して書いただけに、被災者の心理描写や被災地の震災直後の混乱が、臨場感をもって伝わってくる。ただ、事件と解決への筋だては、佐方貞人シリーズや孤老の血シリーズ、盤上の向日葵などと比べ、展開の意外性に欠くかなと。最初にプロローグを持ってこない方が、読者にはよかったのではないかと思ったりした。しかし、死体安置所や避難所の描写は、本当に肉親を亡くした被災者にしか書けないものだと感じ入った。自分が乗り越えねばならない心の澱を乗り越えるために書いたのかもしれないとも思ったもりした。 | ||||
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. 2011年3月、東北地方を未曾有の大地震が襲う。被災地で工員として働いていた22歳の真柴亮(ましばりょう)は、震災直後にまったくの成り行きで、半グレの若者と警察官を殺害してしまう。重要指名手配犯となった真柴は逃亡生活に入り、北部にある病院を目指す。そこに入院している患者と会わなければならない事情があった。だが、未曾有の地震は事態をさらに混沌とさせ、真柴は避難所で被災者を人質にとって立てこもることになる……。 ------------ 自身が岩手県出身者である柚月裕子氏が描く震災クライムサスペンスと聞き、興味をもって読み始めました。柚月氏の作品で手にするのは『 | ||||
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この作家らしい作品の本でした良いと思います。 | ||||
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「東日本大震災がなかったら」登場人物たちの運命はどうだったのか?「今回は運が悪かったってことだな」でやりすごせたのか?「誰も悪くないのに、心が荒む」のはなぜなんだろう?「誰にもなにもできない。自分で泣き止むしかないんだ」ではあまりにも辛すぎないのか? 自然災害を目の当たりにして、愛する人々を失ったひとびとの負の連鎖はやみません。冒頭に結果のシーンが描かれていますのでラストがわかってしまう「倒置法」ではあるのですがあまりにも切ない物語です。児童養護施設で育った天涯孤独の犯人は、巻き込まれるがままに2人の殺人を犯してしまいただただ北へ向かいます。自分を捨てた父親からきた最初で最後の手紙だけがこころの拠り所となっています。途中で相棒と遭遇して激しい感情移入をして逃亡の旅は続きます。 どこかでたったひとつのボタンを掛け違っただけなのに事態はつねに最悪に転がっていきますが、最後の最後にほんのちょっとだけ希望も見えるところに正直ほっとしました。 | ||||
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久しぶりの柚月さん。最近の著書も買ったけど何となく読まずに積読していた。今回の本は買って直ぐに読了。読了後の感想は『すごく普通の小説』だなあと。逃亡犯真柴がとってつけたかのような不幸人で、途中から行動を共にする子供直人はロードムービー風にする為に足しただけな感じ。挙げればきりが無いが、兎に角、登場人物が全員薄っぺらい。この本ホントに柚月さんが書いたのかなと疑いたくなる。最後に警察が「真柴は死ぬ運命だったんでしょうか」とか言うけど、狙撃手の誤射を正当化しなさんなよと憤り。もう、話もキャラも破綻しまくりで正直、ピークはすぎたのかなと感じてしまった。 | ||||
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柚月裕子さんの書く小説は本当に小気味良く読めて内容が頭に入ってくる。 面白かったです。 | ||||
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真面目な男の辛く悲しい物語です。著者の力作「教誨」が彷彿される。 | ||||
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自分ではどうにも出来ない事が、誰にでも幾つか経験があると思う。それでも今を生きることの尊さを再確認できた一冊でした。事件の背景にあるいくつもの人間関係や震災風景の描写が素晴らしく、一気読みしてしまいました。震災で大切な肉親を失った人も、無事だった人も同じように痛みを抱えていることが分かり、震災を少しだけ理解できた気がします。お勧めの一冊です。 | ||||
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柚月裕子の作品を読むのは、「教誨」(2022/11月)以来になります。背景には、2011/3/11に発生した「東日本大震災」が横たわっています。つかみはレミントンM700を構えるスナイパー・シーン。少し昂りました。 二十二歳の真柴亮は、町工場の上司の酒の誘いを断れず、その場で半グレとの喧嘩に巻き込まれます。その後、震災が発生、瓦礫が散乱し余震が続く中、亮は或る成り行きによって半グレの一人をナイフで殺害してしまいます。そして、彼は(或る理由から)北へ向かい、逃亡を続けることになります。いかに物語が変遷し、どのような決着を迎えるのか?ページ・ターナーとしてのスリラーですからこれ以上、そのストーリーを明かすことはできません。 追跡する側の主役は、さつき市東警察署の警部補、陣内康介。彼は地震によって家族を失っています。また、もう一人、漁師の村木圭佑もまた津波によっていく人かの家族を失い、一人息子の直人を捜索していました。三人三様の姿がカットバックしながらストーリーは進展していく訳ですが、亮も陣内も村木もこの地震によって深い悲しみを背負いながら福島県から岩手県の山間部を経て<北>へと向かいます。 あの地震から十四年が経過する訳ですが、私もまた実家が福島県にありますのでいくつかの被害が確認できました。そのため、まだその当時の映像などを見ると多くのことが思い出されます。とは言え、私の場合は家族を失ったわけではありませんので、大袈裟なことを言うつもりもありません。 この物語は、スリラーとしてはタイトル通り直線的な構造を持っていて<はなれわざ>が隠されているわけではありません。しかし、家族を失った側の視点に加えて「家族が生き残った側の視点」も垣間見せ、双方の悲しみと"Guilty"を描写することで小説に或る種の深みを与えています。それはやはり、人は何があろうと今日一日を正しく生きるしかないという諦観のようなものがあって、寂しさと言う名の瓦礫の中から何かを見出していくことの意味を問われているからでしょう。 篇中、(おそらく配慮によって)東北の町の名前が架空の名前に設定されています。福島県さつき市、会津市。岩手県、大船市。今日現在(2025/3/1)、岩手県・「大船渡市」の大規模山林火災は鎮火していないとのニュースを知りました。<東北人>として生きることを考えさせられます。幾多の災害に遭遇しながらも彼らは忍耐強く、尊い。読書中、リチャード・ロイド・パリーによる秀れたノンフィクション「津波の霊たち 3・11 死と生の物語」(2018/4月読了)を想起しながら本書を読み進めました。 クライム・ノヴェルに於いて未だに記憶に残る「東日本大震災」を取り上げることは勇気がいることだと思います。本書は、<東北人>として生き、幼い時から耐え忍ぶことと諦観を学びながら、それでも懸命に今を生き続けようとする彼らの<霊性>を描写して絶品だと思います。 ▫️「逃亡者は北へ向かう」(柚月裕子 新潮社) 2025/2/28。 | ||||
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