リペアラー
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
リペアラーの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
. 「俺」は五頭想一(ごずそういち)、33歳のイラストレーター。高校時代の同級生でフリージャーナリストの穴川雅(あながわみやび)から連絡があり、取材の手伝いを頼まれる。昭和60(1985)年3月11日に港区六本木7丁目の〈ローズビル〉の屋上で発見された身元不明の死体の素性を割り出す仕事だ。ミヤビも業界の知人を通して木村伊兵衛という、いかにも偽名っぽい謎の人物から高額の報酬と引き換えに受けた案件だった。 やがてふたりの取材活動は“ある筋”の不興を買い、追われる身となってしまう……。 ------------------- ハードボイルド作家として知られる大沢在昌氏の最新長編作品です。複数の地方紙に連載された小説だけあって、読者をまったく飽きさせないノンストップミステリーです。 わたしにとって大沢在昌作品を手にするのは初めて。今回手にしたのは、宣伝文句の中にあった「行旅死亡人」というフレーズに目がとまったからですまったからです。わたしがこの言葉を最初に知ったのは1993年頃。当時、出稼ぎ外国人労働者が病死した場合、この管轄の地方自治体が「行旅死亡人」とみなして必要な手続きをしている様子を週刊文春が報じていたのです。以来、この言葉が気にかかっていました。 さて、今から40年も前に「行旅死亡人」として処理された身元不明者はいったい誰だったのか。その大きな謎をフリージャーナリスト二人が素人探偵として探っていく道行きが読ませます。素人探偵といっても取材の技術・勘どころ・知恵は備えています。そのうえ30代前半という軽いフットワークと強靭な体力があるふたりです。少しずつ真相へと近づいていく道筋には説得力があり、実に鮮やかです。 物語の中盤、アメリカンクラブの名前が登場して、しかも駐日ロシア大使館と隣接するこの建物がスパイ活動のために作られたという話を読んで仰天しました。もう随分前ですが、在日アメリカ人の知人に、あの建物にあるボウリング場に遊びに誘われたことがありました。何も知らずに出かけてボウリングに興じておりましたが、そんな素性の建物だったとは。 そして後半、いよいよ主人公ふたりの取材を快く思わない“ある筋”の登場によって、緊迫感はいや増します。何の後ろ盾もないフリーランスの若者ふたりが叶う相手ではありません。巨大な陰謀が国家の背後に渦巻いている、そんな薄気味悪さが実感を伴って読者に迫ってくるのです。 400頁あたりまでまさにノンストップといえる勢いで頁を繰り続けました。なかなかの傑作ミステリーだと感じて読み進めていたのですが、残り50頁で明らかになる真相に呆然としてしまいました。えっ、こういう話だったの、と予想外の展開に言葉を失ったのです。大沢在昌氏の作品を他に知らないのですが、こういう作風の作家のかたなのでしょうか。他のかたのレビューを見ると、この真相に対する不満の声はないみたいですね。事実、上述したようにわたしもこの小説のほぼ90%までは大いに満足しながら読み進めたくちです。 それをもって良しとしたいと思います。 ------------------- この小説に関連して以下の書を紹介しておきます。 ◆武田惇志/伊藤亜衣『 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そりゃ山椒大夫の大親分なんだからおもしろいにきまってるんだけど、 こんなに毎日の展開に目が離せなかったのは記憶にありません。 書籍になる前の段階から読めたのは、地方紙読者として望外の喜びです。 宮部みゆきさんの「名もなき毒」も同じだったみたいですが、 私はうっかり気づいていませんでした。 ともあれ、行旅死亡人を追う男女がどんどん不可解な謎に巻き込まれていく過程が 息もつかせずぐいぐいひきこまれていくので、 本当に1日に原稿用紙4枚弱ずつしか進まないのがもどかしかったのを覚えています。 一気読みできて、やはりおもしろさは折り紙付きだったなと納得。 ひょっとして著者としては初めてのたいむとらべら 我が家では某地方紙を購読しているので、連載当時からどきどきわくわくで読みふけりました。 ひょっとして著者初のタイムトラベラーものになるんでしょうか(あ、ネタバレ?)。 やんちゃなイラストレーターがある行旅死亡人の謎を追うというのは、 最初ピンとこなかったんですが、謎が謎を呼んで、 終いには国家機密レベルらしきところまでいきついてしまう。 おもしろすぎ。 最後のシーンも圧巻の説得力で伏線回収も見事。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大沢ワールドです。一気読み | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
情報が点から線へ繋がっていく過程を読者は追いながら物語へ引き込まれていきます。 読む事が止まらない 秀逸な物語である事は保証します | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーのなかでロマンを感じさせる展開はまさしく”リペアラー”だ。 40年前の行旅死亡人への謎解きが始まる。 ストーリーはテンポよく次々に展開していき飽きさせない。 うわべだけのネット情報ではなく、フィールドに足を運んで情報を得る。 そして、真相へと深掘りしていくことが肝要だと力説。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 11件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|