絆回廊 新宿鮫Ⅹ



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初公開日(参考)2011年06月
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長編小説

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絆回廊 新宿鮫Ⅹ

2011年06月03日 絆回廊 新宿鮫Ⅹ

「まったく、新宿って街は妙なところだ。ばらばらに飛び散ったもんが、いつのまにかまた集まってきちまうのだからな」 巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない──。 やくざも恐れる伝説的アウトローが「警察官を殺す」との情念を胸に22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。 その大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。 しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と──。 親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の情。 荒ぶる男が帰還し各々の「絆」が交錯したとき、人びとは走り出す。 累計600万部突破「どの作品から読んでも大丈夫。ハマる」人気シリーズ第10作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

絆回廊 新宿鮫Ⅹの総合評価:8.27/10点レビュー 81件。Aランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シリーズのけじめと新たな始まりと

シリーズ10作目にしてなお衰えず。
いや巻を出すたびに変わる警察機構と高まる犯罪の複雑さと巧妙さを物語に巧みに織り込み、その情報量とリアリティで他の警察小説と一線を画すステータスを保ち続けている。

警察に復讐を企む正体不明の大男の出現と云うインパクト強烈な導入部から復讐者と鮫島との手に汗握る攻防戦を予想させたが、多様化する日本、特にその中心都市である東京の人種の混在が著しい新宿の犯罪の国際化が否応にもストーリーを複雑化させていく。

銃を求める男が20年以上も刑務所の中にいたことで銃を手に入れるのでさえ、様々な利害関係が絡んだ暴力団と中国系犯罪グループが絡み合い、死屍累々の山を築いていくことになる。

正体不明の大男こと樫原茂の人物像はレイモンド・チャンドラーの『さらば愛しい女よ』の大鹿マロイを想起する読者も多いだろう。斯くいう私もそうだった。登場シーンもいきなり出てきて話しかけるところといい、恐らく作者も意識をして造形したのではないだろうか。
但しチャンドラーがマーロウとマロイを物語の冒頭で邂逅させたのに対し、大沢氏は鮫島が樫原の正体に行き着くまでにかなり筆を費やし、簡単には対決させず、逆に樫原の起こした事件の痕跡を追わせて最後に樫原を邂逅させることで樫原の凶暴性を伝聞的に記述することで、まだ見ぬ大男の恐ろしさを描くことに成功している。

またマロイと樫原が不器用なまでに自分の感情と信念に率直で、瞬間湯沸かし器のように暴力に及ぶのは一緒だが、マロイが女性に女々しいほどに愛情深いのに対し、樫原が家族に注ぐ愛は実にストイックだ。誰にも揺るがせることのない鋼の背骨がある。

私は前作を読んだ時にシリーズ10作目となる次回作がシリーズの最終作となるのではないかと予想したが、それを裏付けるかの如く作中にはそれまでのシリーズを回想するかのごとく、それまでのシリーズで語られたエピソードや事件、鮫島の前から消えた人々の事が触れられる。

新宿鮫も8巻の『風化水脈』を境にレギュラーメンバーが次々と退場していく。真壁に仙田、そして彼らとは違う形で鮫島のライヴァルだった香田もいなくなった。
その流れに倣うかのように本書でもまた新たな別れが語られる。

前作まで積み上がってきた新宿鮫の世界を彩るバイプレイヤーは本書にて一掃されたと云っていいだろう。
しかし最後に鮫島の前に残ったのは警察機構の爆弾として周囲から疎まれたジョーカーだった鮫島の後押しをする仲間たちだった。

そして前作『狼花』同様に最後に残ったのが物語のキーとなる中国人だったというのは今後のシリーズのある種の予兆なのかもしれない。

次作からはまさに新生“新宿鮫”の幕明けとなるだろう。作者の飽くなきチャレンジ精神に敬意を表し、これからも応援していきたい。


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Tetchy
WHOKS60S
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

シリーズ10作の重み


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みやはら
TL5WJ5W1
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

重ねるごとに奥深く

誰にでも、誰が何と言おうとこの作品だけはってあると思うが、自分にとってはこのシリ-ズがまさしくそれで、それ以前まで推理小説しか読んで無かった自分がこのシリ-ズで色んなジャンルの小説があり、楽しさがある事を教えてくれた。

今作は記念すべき10作目であり、区切りというか節目作。警官を殺すと予告した出所したばかりの大男を追っているうちに別の事件にも顔を突っ込んでいく鮫島。偏見だろうが構わないが、ホント無駄な言いまわしも無く必要限の言葉でこれだけ緊張感と興奮を味わえるのは感動。

また、テ-マが本題でもある通り「絆」で、色んな人間関係の繋がりの物語が悲しくも突き刺さる。全てのエピソードに結論が出なくてもいいと思う。あくまで「絆」の物語であるから。

タカタソン
HU0OGV5Q
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

感想

新宿鮫のシリーズは、1作目がすごいよくて立て続けに読みました。
ちょっと間が空いてこの絆回廊を読んだのですが、話の中での10年ほどの移り変わりが非常に面白かったです。22年も服役して出所した樫原という男にとっては、未知の世界だったかもと思えます。今回の話には、最初の情報提供者の露崎といい、樫原といい非常にアナログな人間が登場します(吉田もそうかも)内容的にはちょっと浪花節的な感じがしました。最初の頃の尖がった感じの頃の鮫島の方がどちらかと言うと好きでしたが、色んな意味でその棘が小さくなってきたような気がします。

この話事体はこれで終わりなんでしょうが、「・・・・続く」みたいな終わり方で、先が気になるところですね。続き書いて欲しいです。

たこやき
VQDQXTP1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.77:
(4pt)

シリーズ

次へつづくシリーズとして読み楽しめます。
狼花と同じく少しづつ趣きが変わり、
単なる活劇物語ではなく、
警察機構の問題などが更にと思います。
絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)より
4334077188
No.76:
(2pt)

今まで新宿鮫シリーズに登場してきた人物が総出演といった感じだが・・・

今まで新宿鮫シリーズに登場してきた人物が総出演といった感じだが、同シリーズの他作品と比べると内容的に薄っぺらい。
もし、これからこのシリーズをお読みになるのでしたら、一番最後にすべきであろう。
絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)より
4334077188
No.75:
(3pt)

次回作はどうなるのでしょうか

大人気シリーズの第10弾。長期刑を終えた男が「警察官を殺す」との情報を得て、新宿署刑事の鮫島がそれを阻止すべく奔走します。関係者が殺されたり、他県との警察との鍔迫り合いがあったりしながら、次第に不気味な謎の組織が捜査線上に浮かび上がってきます。熱気を帯びながら、変わらない疾走感で物語が進みます。

只、その男の正体が分かり事件の背景が明らかになるにつれ、このシリーズにとって衝撃的な事件が起き、恐らく長年のファンにとっては、事件の真相や結末以上にハラハラドキドキすることになると思います。ハードボイルド小説としては面白いですが、人気シリーズを持続することの難しさを感じました。
絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)より
4334077188
No.74:
(5pt)

まさか!という結末,次号からどうするんだろう。

これで終わりってことはないよね。 続編読みたい。 もう鮫島の味方は現れないのか!
絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)より
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No.73:
(1pt)

期待はずれ

最後の鮫島とのことでしたが、第1巻から比較して小さくなった感じで締めくくりはむつかしいものか?
絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:絆回廊 新宿鮫X (カッパ・ノベルス)より
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