蒼色の大地
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蒼色の大地の総合評価:
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●およそ三分の一まで読みましたが、まだ助走段階のようです。スローテンポでなかなか物語が動き 出しません。メリハリもなく起伏に乏しく平坦なものです。エンタメ小説であるならば、始めに読者 の心をガツンとつかみ、その後心地よいテンポで展開してくれる方が好みです。登場人物も多く、3 パターンに分割しながら進むのも疲れます。 壮大な企画であり謎が色々仕込まれているようです。しかし三分の一ほど読んでも何のドキドキも ハラハラも登場しません。最後のページ或いは最後の作品まで読まないと解明されないんでしょうか。 残りの7作品に食指を動かすのは暫く中断する心境です。 読みたい小説が山済みの状態なので、本当に申し訳ありませんがギブアップします。 | ||||
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壮大に風呂敷広げて、しかし登場人物がみんな(特にヒロインが)あまりにもあるあるパターンでおもしろくもなんともない。伝奇ものでも恋愛ものでもないし昔のつまらないテレビドラマみたいなストーリー。と思っていたらこれはなんとかプロジェクトとかいうもので違う作家8人が書いた8冊を読んだら大河ドラマ?みたいなことになってるらしい。それでもバラバラに書かれているだけらしいから、誰かか最後にきちんと風呂敷を畳んでいるとかでもなさそうだし…。とりあえずこれ1冊だけで読んだ感想は素人の応募用脚本か、としか思えないのが残念。ちなみに薬丸岳は好きです。 | ||||
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時は明治時代。灯(あかし)という青年の話でこの本はスタートする。本業は漁師見習いである。人殺しや盗っ人が集まる鬼仙島で暮らしている。 灯は生まれつき目が蒼く、「青鬼」と呼ばれて差別されてきた。しかし、鬼仙島では青鬼が平穏に暮らせると聞き、やって来た。そこでは灯を温かく迎えてくれた。 しかし、誘われて海賊行為に加担した灯は、人殺しは自分にはできないと考える。 場面は変わって日本海軍の射撃訓練。大きな耳を持つ榎木新太郎は巡洋艦「白山」に乗っていた。その妹、鈴がカギとなる人物である。実は灯と鈴は同じ村に住んでいて、他の村人が灯を差別する中、唯一鈴とその兄、新太郎だけは灯に親切にしてやっていたのだ。というのも、新太郎は灯に借りがあった。鈴が沼で溺れそうになったときに、灯が助けてくれたのだ。鈴は灯の初恋の相手でもある。 そして今、鈴はなぜか灯のいる鬼仙島に向かおうとしている。 島に着いた鈴は何か食べようとするが、なぜか島の人間から拒否される。ならず者に乱暴されそうになるが、お鶴という女性に助けられ、その店で働くことになる。 一方、新太郎は海賊(灯たち)を退治する計画を告げられ、その情報を蒼い目をした人間に漏らしている伊丹という男を監視するように命令される。 新太郎たちと灯の衝突は避けられないように見える。3人の運命は、一体どこへ向かうのか……。 どうやら、灯のいる海賊は海族、新太郎の属する日本海軍は山族。とすれば、この2つの勢力はぶつからざるを得ない。「螺旋プロジェクト」では、全ての作品がこのコンセプトで描かれている。 こんな設定にしたのは、どれだけ文明や科学が進歩しても、世界から争いがなくなることは決してないということを言いたいのかもしれない。宗教やイデオロギーが異なるために対立してしまう。それが人間の本質だということを、物語全体を通して指摘したかったのかもしれない。そして、その先にある希望をも映し出しているのでないか。そんなことを考えさせられた。 | ||||
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8人の作家の螺旋プロジェクトの一環として書かれたものだと知らず、著者のファンとして読んだが楽しく読めた物語だった。 蒼い目を持っているだけで蒼鬼と忌み嫌われ虐げられてきた灯。そんな灯に手を差し伸べた数少ない幼馴染の鈴と、鈴の兄の新太郎。3人の行き方が交錯した先に、差別や戦いのない世界は訪れるのか。 前半は、灯、鈴、新太郎のそれぞれの境遇と生き方が描かれていたが、後半はお互いの立場での争いに巻き込まれ対立していく。 後半はじれったい展開が続いたし、海でも山でもない蒼い目と黒い目を持った人間の関わり方もいまひとつ描ききれていなかったように感じた。 最後はなんだかよく分からないうちに攻め込まれて、あまり見せ場がないまま終わってしまった感じで物足りなさが残ったのが残念だった。 | ||||
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複数作家で時代を変えて描く螺旋プロジェクトの中の1つ。 戦時中の瀬戸内海での山と海族の戦いでは背景ではあるが、主人公たちの絡みが後半までほとんどなく、いつもの著者の展開とはちょっと違う。 普段描かれる人物たちの心情を丁寧に拾っていくスタイルではないため、結局部族の対立を通して他者を受け入れるというメッセージは伝わるものの、それぞれの人物達への肩入れするまでには至らない。 面白さはあるものの、もったいなさも残る。 | ||||
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