コイコワレ
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シリーズを片っ端から読んでます。 ストーリーが微妙に絡んできたのもあり、読了後ランキングは、ご贔屓の伊坂氏と鼻の差で争っていますw スピード感があり中だるみがなくやめられなくなりw半日かけてイッキ読みしちゃいました。 理由も分からず運命的にアイツが嫌い、アイツとだけは絶対に仲良くなれない、でも出会ってしまった…っていう設定、作家さんそれぞれの解釈で作品にするって、想像以上に面白い。 | ||||
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太平洋戦争末期の東北地方の山村を舞台に、清子とリツという互いに相容れない2人の少女の関係を描く。東京から集団疎開してきた清子は、青い目を持つ一族に生まれたため同級生たちから「妖怪」と忌み嫌われる。捨て子で疎開先の寺の養女・リツは、勉強よりも野山を駆け巡るのが何よりも好きで、やはり同級生たちから「山犬」と蔑まれる。その孤独を癒してくれるのは、清子にとっては優しい母であり、東京と疎開先とで離れ離れになっても出発のとき持たせてくれた螺旋模様の木彫りのお守りが2人をないでくれる。一方リツにとっては、山中の小屋で一人炭焼きをして暮らす源助が人生の師であり、また寺の三男・健次郎はほのかな憧れの人である。 戦争の泥沼に巻き込まれて命を落とす健次郎。その死をきっかけにリツの清子に対する憎悪が弾けるが、その後の2人の葛藤と成長が物語の核心だ。そして、2人の対立は戦争という国家の対立の暗喩となっている。「本当に強い者は、憎しみを相手さ向げね。その、自分の憎しみど戦う」という源助の言葉が、きな臭さ漂う今の時代にこそ重く強く響く。 1945年3月。女学校受験のため疎開先を離れようとする清子に、リツは自分で彫った木彫りのお守りを渡そうとするが、そのトラブルで清子は夜汽車に乗り遅れ、お守りは割れてしまう。それが何を意味するか、ラストで「そう来たのか」と唸らされる。願わくば、清子とリツが終戦後の世界で美しく成長した大人同士として出会えますように。 | ||||
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螺旋プロジェクトの流れで読みました。 読みやすく、読後感も悪くないです。 太平洋戦争、疎開先で出会う都会の女の子と田舎の女の子、喧嘩、仲直り?を、しようと頑張る。 夏休みの中学生にはうってつけのワードが散りばめられてる本でした。 | ||||
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螺旋プロジェクト五作目、ここから女性作家が二人続く。まずは乾ルカの「コイコワレ」。「蒼色の大地」の明治と「シーソーモンスター」の昭和後期の間を埋めるピースで昭和前期が舞台。 「昭和前半」が担当範囲だが乾ルカは、太平洋戦争末期1944-5年に時代を設定。集団疎開してきた海族の少女とその疎開先の山族の少女二人の激しい憎悪と対立の先に見えてくる仄かな光を描いている。 これまでの作品に比べて地味だけれどジワリと胸に染みてくる好編であり、その中で螺旋プロジェクトのルールを荒唐無稽にならずとてもうまく活かしていた。特に付けているものの命を一度だけ救って壊れてしまうという、螺旋(あるいは蝸牛)型のアクセサリーを物語の中心に置いたところが乾ルカの炯眼だと思った。 | ||||
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無理に融和しようとする方向性の努力よりも、嫌いな相手でも「尊重」する方向の努力は実務的で、好感 今のトコ螺旋もの4冊目。また、「海」は賢明で「山」は愚かだという印象に戻った 本書のキャラは余りに「躾・教育された子」と「山だし野生児」で差があり過ぎて、何か…「海山問題的にあまりに不公平やん?」という気がしないでもなかった。どっちがどう悪いって話じゃなくて「違う」という話なんだという前提で読んでるつもりなんだけど、本書ではどっち人種が人として真っ当か?的な印象だった 「頼めば貰えると思っている」で、突っぱねて「驚かれる」と、頭の中真っ白になる位に怒りがスパークするよなあ…と、ピンポイントに強く共感してみた 楽しく読んでいたけれど、1か所だけ「パロディ?」と思ってしまったシーンで、少し気が逸れた。「ああ、〇ピュタだ」と ↑だけ何となく痛恨だった | ||||
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