(短編集)
森に願いを
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| 細やかなやさしさが、傷ついた者が立ち直る助けになる。いい話です | ||||
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| 2015年に出た単行本の文庫化。 北海道の「森」を舞台とした、全7話からなる短篇集だ。各話で主人公が変わるのだが、いずれも人生に追いつめられ、醜く歪んでしまったような人物ばかり。しかし、森に通うことで、人間として生き返り、ふたたび歩く力を取り戻していく。 ただ、爽やかで希望にあふれた物語かというと、そうではない。むしろ、誰もが心の内にもっている嫌な部分を見つめ直し、自分というものを客観視し、歩き方を変えていくきっかけになるような一冊だと思う。 どことなく嫌~な感じが漂うのが、いかにもこの作者らしい。 | ||||
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| 「綺麗なものを見て『綺麗だ』と思う」 何を当たり前のことを、と思われるかもしれない。 だがそれは、自分を幸せにするために必要なことのひとつでもある。 そして、それを感じられないほど追い詰められている人は、たぶん少なくない。 そんな人に、是非本作を読んでもらいたい。 「綺麗なものを見て綺麗だ」と思う、「美味しいものを食べて美味しい」と思う、そんな事を最近感じていないと少しでも思い当たるフシがある人に是非読んでほしい。 | ||||
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| 半ばまでいまいち 作品に感情移入できないでいましたが 半ば以降、 乾ルカさんのはった網にかかったかの様に 感情を震わせながら読み終えました 『笑うなら笑うがいい。 秘密基地に憧れたころのように、 五十代が未来を夢見てなにが悪い? とりあえず、 今日のコーヒーはこんなに美味い』 | ||||
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| 多分、挫折した人が再生していく「いいお話」として読むべきなんだろうけど…。 どうにも挫折の主が「自負心強すぎて、自分を客観的にみる事ができない」ので、共感が薄かった。 ついでに、オチが「彼は死ぬ事によって、彼を手に入れた」みたいに感じてしまい、何というか、醸し出してるほのぼのした感じとは真逆に思えた。 個人的好みとしては、文体リズムもまだるっこしい感じでした。 あくまでも嗜好の問題です。 | ||||
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