幕末の京都。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。

2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。

通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。

ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

未練を残して死んだ者は鬼となり、村の井戸の水を赤く濁す、そう言い伝えられている北海道・白石村小安辺。

市原玲人が光恵から託された写真に写っていたのは、顔が犬のような「狼人間」だった。忽然と姿を消した光恵。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

母は死に、父は人を殺した――。

「あなたはこれよ。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

離島へ逃げるように転校した僕が出会ったのは……感涙必至の青春成長小説! 中学生の頃、医師を目指していた川嶋有人は、ある出来事をきっかけに夢も未来も失ったと引きこもり生活を続けていた。

神様、私を助けてください―原因不明の異常なトランス状態に襲われる少女・あや香。

“新潟市一家溶解事件”そして謎めいた“手記”―。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

私が生きていることに、意味はあるのかな。

H大学生部のユウキさんに無理矢理にすすめられた、商業施設の忘れ物センターでのアルバイト。

社会正義の名のもとに行われる暴力は、果たして許されるのか? 従兄妹を蹂躙した中学生たちへの復讐を誓う少年と、15歳で命を絶つまで彼の復讐に協力すると決めた少年。

太平洋戦争末期。日本の敗色が濃くなる中、東京から東北の田舎へ集団疎開した小学生たち。

三雲華(みくも・はな)は恋人の桜庭和馬(さくらば・かずま)の家に挨拶に行くこととなった。

人気アイドル、謎の自殺――。彼女の親友である蓮美は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

城石明音は先天性の心疾患を患っていた。八歳の時に悪化し、両親は米国での心臓移植手術を決断する。

1935年、ドイツ。若く優秀な保安情報部員アルベルトは、党規に従い神を棄てた。

40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

最後にもう一つ、呪いをかけるね。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと…。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

ようやく自分たちの時代――22世紀に平穏を取り戻した、未来S(ミクラス)高校航時部の五人。

母さんはなぜ、僕を捨てたの? 答えはきっと、盤の上にある。母子家庭で育ち、幼いときに母に捨てられた少年・慶吾。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。

立て続けに発生した連続誘拐事件。解放された被害者たちは、皆「呪い」をかけられていた――。

アニメ、マスコミ関係者の集う、新宿ゴールデン街のバー『蟻巣』。

銀座の文壇バー『ミューズ』の常連客、サンゴ先生こと辻堂珊瑚朗。

カメラマンだった祖父とそのモデルだった祖母。二人の死に秘密があることを聞かされた光介は……。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

オーロラが教室を覆ったとき、女子高生たちの姿が忽然と消えた――。10年ごとに発生する神隠し。

13億円は私のもの? 気づけば大騒ぎの中心に! 売れないファッション・モデルとして貧乏生活を送るサト子。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

妹を守るため、僕は探偵になった。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

世界には物語があふれている―直木賞作家が贈る、ちょっと不思議で懐かしい連作短篇集