冥の水底
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朱川さんの作品は昭和レトロなホラー作品が好きで、小説は殆どこの人のしか持ってないくらいです。 世界観でいうと、世にも奇妙な物語などが好みです。 コチラの作品は上巻を読み、下巻に入ったが、今までの中で一番好みではなかった。 恐らく”時代”が”現代”というのが余計に異型の者に対して違和感を感じたのかもしれません。 好みの同じ方へ かたみ歌とわくらば日記をオススメしておきます。 | ||||
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ミステリーとダークファンタジーがうまく混ざって、飽きさせない展開の物語だった。 人間だが、条件がそろうと獣や自然界の能力が開花してしまう種族。その中の一人の青年がメインに登場。 時間軸が前後するのだが、この青年が書く日記が物語をうまくリードしていた。 倫理的にいかがなものかと思う部分もあるが、利用されることも含め、超常的な能力を持ってしまえばどんな善人も、 場合によってはそうなるのかもしれない。思い人の行く末も含め、最期はとても切ない最後だった。 | ||||
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切ない。 本当に切ない作品でした。 切ない思いで終わる事が多い朱川作品の中でもとりわけ切ない作品と思います。 人ならば誰しもが落ちる可能性がある想いと罪。 余りにも純粋で優しい心を持った少年が落ちた闇と罪。 現代に生きる傷つき自暴自棄になっている男が巻き込まれた奇怪な事件。 この2人の過去と今を交互に方やミステリーで描き、方やとつとつと語られる 純真無垢な切ないまでの独白で構成されたこの作品は、人の想いとは? 罪とは? 本当に怪物なのは誰? 多くの問い掛けを投げ掛けられた思いで読了しました。 出来れば多くの人に読んで貰いたい作品です。 朱川さんの作品はホラーであれ、SFであれ常に根底にあるのは「ヒューマニズム」とは 何かを問い掛けている作品が殆どだと思います。 それは決して賛同、共感を求めるのではなく読者一人一人の思い、考え、価値観に委ね 今を生きる人に問い掛け続けている様に感じるのです。 自分はこの作品に救いが無いとは思いません。 救いがあるか、無いかは読者の想像と思いに委ねられているのではないでしょうか。 そして自分は考えさせられました。 俺は怪物ではなく、人であり続けているのだろうか?と。 | ||||
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医師の市原は、友人のライターから「狼男」の検死写真を見せられる。友人はその直後に行方不明になった。なにか重要な秘密が隠されているのか。 市原は一人息子の一真と共に調査に乗り出す。 一方1980年に上京した少年シズクは、渡せる当てもない手紙を初恋の少女に向かって書き続ける。 現代パートと過去パートが交互に描かれる。展開が気になって仕方ない局面で別パートに話が移るので、引っ張られてどんどん読んでしまう。 上手い構成だ。市原と別れた妻の間には陰惨な事情があり、物語に陰影を落す。 シズクの手紙は純朴すぎて痛々しいほどだ。こちらは危うくて目が離せない。 メインテーマの「マガチ」は手塚治虫の『バンパイア』の設定を思わせる。無論プロットもアイデアもまったく異なるので、パクリ云々と言うものではない。 シズクの持つ能力はささやかな物だが、応用のアイデアに舌を巻いた。有りえない話なのに、妙に納得できてしまう。 ある種の超能力SFであり、サスペンス満載のミステリであり、純愛の物語でもある。ラスト三行には多くの人が涙するだろう。 豪腕作家の力量を堪能できる傑作だ。 | ||||
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表紙絵の美しさに惹かれて手に取り、シズクくんの健気さに一気読みしてしまいました。差別される側の悲しみが粛々と伝わってくる物語です。謎はどんどん解明されていくので、面白いです。強いて言えば、合気道を永年していらっしゃる市原さんにそれらしさがあまり滲み出ていないのが残念でした。電話だけで警察の追っ手を逃れたところはすごいと思いましたが、もうちょっと気を読むとか気配を察するとかあってもいいのでは。なんだか暢気な感じでしたので、あまり稽古に熱心ではなかったのかと思われます。あと一真くんとのその後も気になります。それから表紙絵の女の子は誰なのかという謎が最後まで解明されず。ひょっとして、麻弥子さん?えぇ?いや違うだろと悩みました。なんかちょっと表紙と内容がマッチしてないですね。なので星はひとつ減らしました。でも私にとっては心洗われるような小説でした。 | ||||
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