白い部屋で月の歌を



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初公開日(参考)2003年10月
分類

長編小説

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白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)

2003年10月31日 白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)

ジュンは霊能力者シシィのもとで除霊のアシスタントをしている。仕事は霊魂を体内に受け入れること。彼にとっては霊たちが自分の内側の白い部屋に入ってくるように見えているのだ。ある日、殺傷沙汰のショックで生きながら霊魂が抜けてしまった少女・エリカを救うことに成功する。だが、白い部屋でエリカと語ったジュンはその面影に恋をしてしまったのだった…。斬新な設定を意外なラストまで導き、ヴィジョン豊かな美しい文体で読ませる新感覚ホラーの登場。第十回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

白い部屋で月の歌をの総合評価:8.09/10点レビュー 34件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

白い部屋で月の歌をの感想

2つの中編はどちらもきれいな文体でした。読者を(良い意味でも悪い意味でも)微妙な心理状態にさせる。一作目は悲劇を予想させながらも希望を持たせる結末。二作目は全体に不気味さが漂いながらも暖かみを感じさせる終わり方。どちらも面白かったです

水生
89I2I7TQ
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.33:
(5pt)

「鉄柱」は死と生について考えさせられる

タイトル作は、霊魂を体内に入れ除霊のアシスタントをするジュンの物語。「白い部屋」に霊魂を閉じ込め鉗子で除去するイメージが面白い。男に刺され魂が抜けた女子に恋してしまったジュン。ジュンの庇護者であり金儲け主義の霊媒師は、これを許さない。霊媒師は、ジュンから恋する女子への想いを取り除こうとする…、と続く。おっ!となる意外で残酷なラストが良い。

「鉄柱」は、人生最良の日に自死=満足死を選択できる町の物語。不倫がバレて左遷された男。優しさに溢れる町に違和感を感じる男とその妻は、やがてミハシラと呼ばれる鉄柱での縊死を寿ぐ習慣に気づく。抵抗感に苛まれる男に対し、原因不明の疾患に悩む妻は、徐々に町に馴染んでいって…という展開。哀しいラストを迎えるが、死と生について考えさせられる作品である。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
4043735014
No.32:
(4pt)

いかにも朱川氏らしい美しくもおぞましい作品

第十回ホラー小説大賞短編賞受賞の「白い部屋で月の歌を」と「鉄柱、クロガネノミハシラ」の2編が収められています。前者は116ページ、後者は171ページもあるので短編というよりは中編でしょうか。最後に、大賞の選考委員、荒俣宏、高橋克彦、林真理子3氏の選評もついています。

「白い部屋で月の歌を」霊能者の女性シシー、霊を引き出してとりあえず乗り移らせるヨリマシの能力があるジュン、そして雑用や運転をこなすシシーの弟の3人組は、賃貸物件に取りついた霊を祓う仕事をしたりしています。
3人の会話から少しずつ明らかになってくるのは、イカサマではないけれど、ある程度はぼったくりも入っていて、彼らが決して清廉潔白ではないことです。世間知らずで純粋なジュンを2人が世間から隔てて何も知らせないようにしているらしいこと、彼らの住む家が近所の子供たちからは「魔女の家」と呼ばれていることなどもわかってきます。また、ジュンが特殊な外見であることが暗示され、よほど醜いのか、それとも障害があるのか?そんなことを考えながら読者は手探りで読み進むことになります。
欲望にまみれた霊能者姉弟とジュンの妖しい交流はどこか短編集「赤々煉恋」の作品群に出てくるいびつなものを思い出させます。昭和レトロほのぼの系好みの朱川氏ファンは拒否反応を示すかもしれません。ラストは意外な真相が待っていました。

「鉄柱」の方がパワフルでスリリングで、個人的にはこちらの方が気に入りました。
地方の営業所に飛ばされた主人公。心配だった田舎生活でしたが、ご近所は本当に世話好きな親切な人ばかりで、持病があって人見知りする妻も「引っ越してきて本当によかった」と元気になっていきます。
町の高台にはL字を逆にしたような意味不明の鉄の柱があり、引越初日に出会った老女がそこで首をつって自殺した場に居合わせてしまった主人公はショックを受けます。しかも村人によると”彼女は幸せで人生に満足していたから、その頂点で望んで自殺した”ので、”おめでたいこと”なんだと言われ、陽気なお葬式に強烈な違和感を感じます。いったいこの町はなんなのか・・?
まず思い出したのは最近見たカルト映画「ミッドサマー」でした。また、どこが境目かわからないままに異様な地域社会に取り込まれる不気味さは、関西を舞台にしたホラー怪談を書く朱雀門出氏の初期短編と共通したものがあります。
話が進むに従って、村人たちの人生観、価値観にも一理あるような気がしてくるのは、その毒が回ってくるのでしょうか(汗)。

2編とも、なんともいえない気味悪さとおぞましさ、それなのにどこかなつかしく切ない、まさに朱川氏の個性が横溢した作品です。。不気味系の朱川氏作品が好きな方は気に入ると思います。「白い部屋で・・」は星3つ、「鉄柱」は星5つ。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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No.31:
(4pt)

面白い!

内容を話すとネタバレになってしまうので避けますが、角川さんは本当はずれが無いというか、全ての作品が本当に面白いです!
普段本を読まない方でも、2作入っているのでササっと読めるしお勧めです。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
4043735014
No.30:
(5pt)

名作

中編が二つの構成ですが、
二つ目の「黒柱」は必見です。
もし子供が本を読めるくらいに大きくなったら、是非、読んでもらいたいと思います。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
4043735014
No.29:
(4pt)

私は好きです

角川ホラー小説大賞の短編部門受賞作。朱川さんの作品にしてはほんの少し長いものx2編で、どちらも出来がいいと思いました。

 「白い部屋で・・」の方は、主人公が人間でなく、○○なのが最後にわかってショッキング。セッティングも凝ってます。

 「鉄柱」の方は異様な町に来てしまった主人公の懊悩を描いたもの。個人的にはこちらがちょっと好き。でもどちらもそれぞれに味わいがあります。
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)より
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